先日作ったFMラジオ、百均で三つ100円で売ってたプラケースに入れてました。ま、あれはあれで個性を主張してましたがグラサン 同じく百均で「ブリキ製小物入れ」を見つけたので、さっそく詰め替えました。見かけはかなり良くなりました。

 

 どうせならと言うことで、プリアンプを入れて高感度化を図りました(下図左)。RF回路作るの久しぶり(数十年ぶり)です。入力は、懐かしいFCZコイル80MHzが1個だけパーツボックスに残ってましたので、これを使いました。増幅素子は、RF増幅で使いやすい2SK439(E)です。カスコード接続型MOS-FETですが、ディスコンとなっています。

 Idssが数mAのものはゼロバイアスで使っても大丈夫そうです。出力側はRFCにしました。80MHzのコイルの手持ちが1個だったことと、同調があまり狭くならないようにとも考えました。FMラジオにプリアンプを内蔵した結果は、受信信号がしっかりしたことで、チューニングがとてもしやすくなりました。BGM用のFMチューナーとして、本格採用ですニヤリ

 ついでに、短波用のプリアンプも作ってしまいました(上図右)。入力は、AMZコイル14MHzと ポリバリコン(260pF)の組み合わせです。これで、短波放送のメインストリーム(6~25MHz)がカバーできてしまいます。こちらも出力側はRFCです。ポリバリコンの2連って、あるかもしれませんが、あってもきっと高いでしょうからね爆  笑

 短波の方の増幅素子は 2SK241(Y)です。これもRFで使いやすいカスコードMOSのFETですが、ディスコンです。接合型の2SK192Aで良いのかもしれませんが、2SK241と2SK439合わせてまだ数十本残っているので、「安心」(自己発振しにくい)を取りました。プリアンプを短波ラジオにつないで、バリコンを回すと同調周波数でバックグラウンドのノイズが増える感覚は、本当に久しぶりです。

 

 まさか、RF回路を再び作ることになるとは思っていませんでしたが、ダイレクトコンバージョン + DSP復調ラジオを知り、次はクリコン(クリスタル・コンバーター)なども作ってみようかなと思ってます。DBMか、デュアルゲートFET(3SK35/44/45)か、などと大昔のことを思い出しています。

 

【追記】 ベランダに張っていた適当な長さのダイポールを、長さを測って半波の「折り返しダイポール」にしたところ、感度向上の効果がありました。受信くらいあまり変わらないだろうと思っていましたが、すごいです。北摂のコミュニティー局(10-20W)がいっぱい強力に聞こえるようになりました。

 

【追記2】 プリアンプが不安定な時があるので、寄生振動防止(パラ止め?)用に ゲート直列で 1kΩの抵抗を入れました。カスコードFETを使っても発振するなんて恥ずかしい、よほどひどい配線なのでしょう。40+年ぶりのRF回路、カンが戻りませんえーん

 

1) FMチューナー 作ってみる

2) FMチューナー グレードアップ 本稿

3) FMチューナー 一応完成

4) FMチューナー 追補版

●  テーマ別:ラジオ