地域のバルイベントでライブさせてもらうのに、電池駆動のポータブルアンプ(ギター + ボーカル)を自作して持ち歩いています。これまでの自作経験でのTIPSは、
1)パワーアンプ部には、D級のYDA-138、PAM8610、
TPA3116/3118 などを搭載した格安の基板(AMAZON等で入手)が、12V供給時に10W + 10W程度出せるので、結構使える。
2)ボーカルのリバーブには、デジタルエフェクターIC「FV-1」(Spin Semiconductor製、秋月電子通商で入手 )が使いやすい。
3)格安のワイヤレスヘッドセットマイク(楽天で入手)は若干のレイテンシーを感じるが、リバーブを掛けて使うと十分ごまかせる。
4)秋月電子通商の低域用スピーカーユニットFL100U229-1(10cm 8Ω 20W)は、わずか¥500ながら 80Hz ~ 10kHz程度が再生できるようで、フルレンジとしてもまあそれなりに使える。
5)USB Power Delivery(PD)対応のモバイルバッテリーを用い、12Vトリガーケーブル、リップル(スイッチングノイズ)フィルター を組み合わせて電源供給できる。
6)キャビネット(エンクロジャー)は、ヤフオクUkigokEさんのMDF製セミオーダーキットをベースにすると安上がり。
等々であり、それなりに楽しんでいます。
一方、悩みもあります。出力を大きくしてゆくと、低音から歪み始めることです。同様の指摘は、一流メーカのアコギアンプのレビューでもたまに見かけます。
6弦開放(82Hz)が強く入ると、そこだけが歪むようなこともあります。スピーカーのコーン紙のストロークが頭打ちになるらしいです。低音で歪が発生している時には、同時に鳴っているボーカルも割れて聞こえます。
ネット情報によると、キャビネット(エンクロジャー)はバスレフ型よりも密閉型の方が低音の頭打ちがしにくいとのことです。ただし密閉型で低域が出にくくなることを考えれば、バスレフ型にしておいて、アンプ側でローを絞る方法もあります。どちらが効果的か、もう少し吟味してみます。
FL100U229-1を2台搭載(左 ボーカル用、右 ギター用)
さて今回の実験は、ギターとボーカルを別々のスピーカーで鳴らして見ようと言うものです。これまでも、2スピーカーシステムでアンプを作って来ましたが、ギターとボーカルの信号をMIXして、モノラルとして2つのスピーカーを同時に鳴らしていました。しかしそれでは、ギターの低音歪が出ている時には、ボーカル音も引きずられて歪んでしまいがちです。ギター系統とボーカル系統を分けて鳴らしておくと、ギターの低音ピークで歪が出ている時も、ボーカル音は割れないことが期待されます。
10W+10Wアンプヘッドのブロック図
エレアコ2台とワイヤレスヘッドセットマイク2台を接続
ボーカル系統にはリバーブ付き(FV-1)
結果ですが、一応効果はあるようです。ギターの音を大きくして6弦開放で音割れを感じる状況でも、ボーカル系統の歪みは気になりません。ただ、狭い家ですので、あまりガンガン音出しして検証するわけにもいきません:涙。ホールのある会場に持ち込ませてもらって、大音量でさらに検証したいと思います。

