を、昨日、友人達と観に行ってきました!

いや、何が大変だったかって、個人的な健康面(笑)で、ホント、力を振り絞って、やっとこさ行って来た感じですよ。
まぁ、それはともかく感想です。
いわゆる、「劇場版」ではなく、あくまでVシネの、期間限定上映という扱い。
まぁ、もともと戦隊VS物はそういう感じではあったけれど、明確に「劇場版」を謳わないということは、なにか営業関係か、社内システム的なもので、差があるのだろうか?
まぁ、いいか。
戦隊VS物というと、従来は
新旧2大戦隊の個性の差
みたいなところからをストーリー組み立てている作品がほとんどのような気がするのですが、今回は、ベースとなる「ルパパト」が、既にそういう内容なので、ちょっと違った筋立て。
以下、ネタバレありです。
キュウレンジャーのメンバーが、「キュウレンジャー全体」として「ルパンレンジャー」や「パトレンジャー」に絡むのではなく、
キュウレンジャーのラッキーが、パトレンジャー(主にパトレン1号=圭一郎)と絡み、
キュウレンジャーのバランスとナーガが、ルパンレンジャーと絡む、
その他のキュウレンジャーメンバーは、キュウレンジャーとして普通に動いており、クライマックス以外、ルパパトメンバーと特に絡まない
という変則構成。
特に意外だったのは、
キュウレンジャーのメインヒーローであるレッド=ラッキーが絡むのはパトレン1号=圭一郎の方で、ルパパトのメインヒーローであるルパンレッド=魁利とは絡まない、という点。
いや、確かに圭一郎だって、ルパパトという番組のヒーローではあるが、やはりあの番組のメインヒーローはルパンレッドの方なのだ。
戦隊VS物数多くあれど、メインヒーロー同士の絡みがないのは、非常に珍しい。
ただ、結論を言うと、絡ませ方としても、ストーリーの流れも自然で、
戦隊VS物としては変則的であっても、作品としてはやはりこれが正解
という感じ。
また、戦隊VS物というと、「前シリーズの同窓会」的雰囲気があるものなのだが、今回、一応キャラこそ数多く登場しているものの、
脚本上、演出上、あまりそういった「同窓会感」が強調されておらず、
そういった意味でも変則的。
例えば、ハッキリと作品で「後日談」的面を強調すれば、自然と「同窓会感」は出るし、
TV版でメンバーの中心にいたショウ指令を、やはりキュウレンジャーの中心 的に描けば、やはり「同窓会感」は出たと思う。
結論を言うと、キュウレンジャーで同窓会感を出して、キャラそれぞれに多少なりのスポットを当てると、人数の多さから、どうしても作品がキュウレンジャー寄りになってしまうが、今回は明確に「作品はルパパト寄り」の方向で作られているので、これでよかった。
戦隊VS物としては変則的であっても、作品としてはやはりこれが正解
という感じ。
思えば、
・メインヒーロー同士が絡んでドラマを盛り上げる
・前作の同窓会的雰囲気がある
というのも、
戦隊VS物が数多く作られ、徐々に完成されていったフォーマット
であって、特に初期シリーズにおいては、上記の要素はなかった。
いわば、戦隊VS物のパターン を、一度とっぱらって(それに縛られることなく)、改めて この2作品を絡ませる場合、どうするのが面白いのか? を、考えた作品なんだと思う。
全体的に、まとまりがよく、また、
・快盗メンバーがパトレンジャーに変身
・クライマックスでのジュウオウジャーの突然の乱入
といったネタもしっかりスパイスとして効いていて、良かったです。
ただし!
私が、戦隊VS物に期待している、あること を全然やってくれなかったのは、大いに不満!
私が、戦隊VS物に期待している、あること……それは、『出物の多さ』
いや、分かるよ?
装備やロボをいちいち出していたら、それこそあまりの数の多さに、作品のテンポも崩れるし、バランスも悪くなるって。
今回は、ただでさえ20人ものヒーローが登場している作品なんだって。
でも、それでも!
作品のバランスを崩しても、私は出物がバンバン、というものを求めているのです!
(ウルトラやライダーの映画で「全変身フォーム登場」みたいなことをやって、しかも作品のテンポを崩さない、という 坂本浩一監督みたいな怪物監督もいますが。ホント、凄いよなぁ)
キュウレンジャーの方の装備やメカを見せるのは端からあきらめるとしても、
ルパパト側のロボで登場するのが、グッドクルカイザーVSX だけ!?
スーパールパンエックスの登場すらなし!?
これは大きく不満に感じる所でした。