銀河旋風ブライガー その64(第17話「怒りのクーガ」(その1) | 無敵動画堂高田のブログ

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 先日ブログに載せたブライガーの顔、折角描いたので、清書して色を着けました。
 ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
  金子修介脚本執筆回。
 まぁ、この回だけではないのですが。
 金子修介さんと言ったら、脚本家、というよりやはり 監督、としてのお仕事が有名で、
代表作として、ガメラ、ウルトラマンマックス、デスノート、といった作品が、すぐに挙げられるでしょう。
 
↓ガメラ大怪獣空中決戦
 怪獣映画界に新風を巻き起こした傑作。当時、特撮ファンが、微妙にゴジラ派とガメラ派に別れ争うこととなり、どちらも好きな俺はどうすればいいんだろう? と、立ち位置に悩んだ。
↓ウルトラマンマックス
個々の脚本家や監督の作風がもろに出る……というか、好き放題に作ってるんじゃないだろうな? と思えるほど、個性派エピソード揃いの番組。
↓デスノート
大ヒットコミックを、藤原竜也、松山ケンイチ主演で映画化。想像以上に、この二人が役に上手くハマっていて、驚いた記憶が。
 で、ブライガーでの脚本ですが、シリーズ中盤での、初参加の為か、若干、他と雰囲気が異なっているエピソードになっている。
 この作品において、ブライガーの登場は、まぁ、ラストの儀式(?)みたいなものだったのですが、今回は中盤で登場したり、
ストーリー、ドラマの主軸が、ゲストキャラの方になっていたりするのである。
 この番組、構造上、必ず依頼人と犯人がゲストで登場するので、目立つゲストキャラは多い。
 が、基本、ドラマの主軸は、そのゲストと絡んで、主人公達がどう動くか、なのです。
 アナスタシア、という、強烈なゲストキャラの登場した第11話ですら、アイザックがドラマの主軸だったのだ。
 今回も、一応キッド編という事で、キッドにスポットは当たっているものの、ゲストのジャクリーヌの、ドラマ上の比重が他のエピソードに比べ、非常に重い。
 彼女がどう動くか、でストーリーが進行していくのだ。
 ただまぁ、結局、キッドとジャクリーヌの淡いラブストーリーというところに落ち着く辺りは、実にこの番組らしいとも言える。
 まぁ、脱線し過ぎない程度の、ちょっぴり異色作、といったところでしょうか。
 
ジャクリーヌ「蘇るのよクーガ……。
 私だけの友達。私だけのかけがえのない友達。いつまでも離れないで……」
 若き女性科学者ジャクリーヌ。
 彼女は死んだペットのクーガをロボット獣として蘇らせようとしていた。
 しかし、彼女の育ての親・ダグラスは、兵器として、クーガをガリレオ・コネクションに売り渡そうとしていた。
 ダグラスの開発した物質拡大エネルギーを浴び、
10倍の大きさに巨大化し、蘇ったクーガ
 しかし、脳はあくまで生身であったため、物質拡大エネルギーを浴びた影響で、クーガは狂ってしまい、ダグラスやジャクリーヌの言う事を聞かず、宇宙へ飛び出して行ってしまう。
 クーガを無事引き渡さなければ、その命をもらう、と、ダグラスを脅すガリレオコネクション。。
 ダグラスは、J9に、クーガの生け捕りを依頼するのであった。
 
 が、当然J9メンバーはノリ気にはなれない。
 捕らえても、そのクーガを使って、ガリレオコネクションは悪事を働くに決まっている。
 そうしたらまたそれで別口の依頼が増える、とうそぶくポンチョ。
キッド「お前、どこまで悪人なんだ。呆れたぜ
 
 この依頼は断る流れか、と思いきや、報酬額が1000万と聞いて、流れが変わった。
 俄然やる気を出すボウィー。
 そしてアイザックは冷静に、ダグラスに問う。
アイザック「ガリレオコネクションは、おたくにいくら払った?
ダグラス「いや、あの、それは……」
ボウィー「あれぇ、言葉に詰まることないでしょ?」
ダグラス「よ、4千万です」
ボウィー「ということは8千万か。な~る」
ダグラス「いや、私は嘘なんか……」
お町「いいのいいの言い訳なんか。
 こういうときには誰でも嘘をつきたくなるもんなのだからして」 

アイザック「では3千万ボールで手をうとう。クーガの制作費もあることだろうしな」

 

 8千万全部をもらわない辺り、アイザックは優しい……。

 こういうの、「命が助かるだけでも、有難く思うんだな」みたいなことを言って、全部貰っちゃうのが定石の様な気がするので。

 

 各地で宇宙船を襲い、暴れまわるクーガ。
 マカローネ署長率いる宇宙ポリスも、まるで歯が立たない。
 そこへジャクリーヌの乗った宇宙船が乱入。
ジャクリーヌ「クーガ、お止め……。私が分かるわね……?
 彼女の呼びかけに、一瞬、おとなしくなったかに見えたクーガだが、すぐに凶暴性を発揮。
 ジャクリーヌの宇宙船を叩き落としてしまう。
 危ないところ、駆けつけたブライスターにより、ジャクリーヌは救助されるのであった。
(続く)