こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~490までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画           289作品 (+4)
イギリス映画           033作品 
フランス映画           020作品 
香港映画             011作品 
イタリア映画           015作品 
スウェーデン映画         008作品 
伊・仏合作映画          010作品 
米・英合作映画          005作品 
カナダ映画            006作品 
フィンランド映画         003作品 
ソビエト映画           004作品 
英・仏合作映画          005作品 
西ドイツ映画           003作品   
仏・米合作映画          003作品   
伊・西合作映画          002作品 
伊・仏・西独合作映画       003作品 
伊・米合作映画          002作品
西独・仏合作映画         002作品 
独・米合作映画          002作品 
メキシコ映画           002作品 
米・カナダ合作映画        002作品 
イラン映画            003作品 
スイス映画            001作品 
スペイン映画           004作品 (+1)
台・米合作映画          001作品 
台湾映画             003作品 
デンマーク映画          001作品 
フィンランド・仏・独合作映画   001作品 
ブラジル・米合作映画       001作品 
ベルギー・仏・独合作映画     001作品 
ポーランド映画          001作品 
伊・西・西独合作映画       001作品 
伊・仏・ベルギー合作映画     001作品 
英・伊合作映画          001作品 
英・仏・マケドニア合作映画    001作品 
香港台湾合作映画         001作品 
濠・英合作映画          001作品 
濠・仏合作映画          001作品 
西・メキシコ合作映画       001作品 
西独・英合作映画         002作品 
中・香合作映画          001作品 
日・英合作映画          001作品 
仏・独・ハンガリー合作映画    001作品 
仏・独合作映画          001作品 
米・英・伊合作映画        001作品 
米・英・仏合作映画        001作品 
米・西独合作映画         001作品 
芬・瑞合作映画          001作品 
メキシコ・米合作映画       001作品 
伊・カナダ合作映画        001作品 
典・仏合作映画          001作品 
伊・ソビエト合作映画       001作品 
米・南アフリカ合作映画      001作品 
仏・スペイン合作映画       001作品 
香港・台湾合作映画        001作品 
チェコスロバキア映画       002作品 
ユーゴスラビア映画        001作品 
仏・独・南斯拉夫合作映画     001作品 
伊・独合作映画          001作品 
英・伊・独合作映画        001作品 
ドイツ映画            002作品 
仏・南斯拉夫合作映画       001作品 
米・阿蘭陀合作映画        001作品 
伊・ソ連合作映画         001作品 
西独・ペルー合作映画       001作品 
伊・アルジェリア合作映画     001作品 

加・伊・パナマ合作映画      001作品 

伊・西独・仏合作映画       001作品 

加・仏・米合作映画        001作品 

日・仏合作映画          001作品 

仏・ルーマニア合作映画      001作品 

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア (南斯拉夫)=ユーゴスラビア

 

★公開年での分類 (計490作品)

 

1940年代 000作品 
1950年代 022作品 (+2)
1960年代 067作品 (+2)
1970年代 143作品 
1980年代 119作品 
1990年代 106作品 
2000年代 027作品 
2010年代 006作品 (+1)

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       189作品 (+1)
サスペンス     126作品 (+1)
アクション     080作品 (+1)
コメディ      062作品 (+2)
犯罪        059作品 
ロマンス      038作品 (+1)
西部劇       030作品 
SF        028作品 
ミステリー     030作品 (+1)
スポーツ      008作品 
ホラー       029作品 
アドベンチャー   012作品 (+1)
ファンタジー    016作品 
戦争        011作品 
ミュージカル    003作品 
パニック      006作品 
ファミリー     005作品 
ギャンブル・賭博  002作品 
青春        018作品 
音楽        006作品 
歴史劇       006作品 
伝記        008作品 
任侠・ヤクザ    001作品 
料理・グルメ    001作品 

エロティック    008作品 

学園        001作品 

モンド       004作品 

ドキュメンタリー  005作品 (+1)

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        171作品 (+2)
サイコ         059作品 
社会不信        038作品 
群像劇         046作品 
スーパーエージェント  033作品 
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        048作品 (+3)
女性の人生       010作品 
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        039作品 
デストピア       021作品 
戦争の現実       021作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  006作品 
ワンカット       002作品 
ユニーク        008作品 
コミカルホラー     007作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「画家とモデル」のように

バッド・レディのコスプレをするモルモットの画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第106弾~第108弾でセレクトされていた476~480作品になります。

 

ここから第116弾

 

作品No.491 もしお許し願えれば女について話しましょう (1964)

(原題:SE PERMETTETE PARLIAMO DI DONNE イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : コメディ
私のジャンル分類 : モノクロ 奇妙な愛
監督 : エットレ・スコーラ

 

冒頭の展開

 

・本作は、愛を至上のものだと考えるイタリア人たちの、下世話だけど情熱的な9つの恋愛あるある話を楽しむ事ができるオムニバス映画です。

 

・第1話は、猟銃を肩にして家にやって来た男に、夫を殺されると勘違いした妻が取った行動な話。

 第2話は、外ではメッチャ陽気でナンパ大好きなイタリア人男性は、家に帰るとどんな夫になるのかを描いた話。

 

・第3話は、ナンパして女性の部屋にしけこんだ男が彼女の部屋で、昔の親友との結婚写真を発見してしまう話。

 第4話は、妹が男に騙されて泣いているから相手に文句を言うよう母に命じられ、不安いっぱいで男の元へと向かう兄の話。といったように様々な奇妙な愛の話が綴られていくのです。

 

事が終わって着替えている時

相手の夫が、学生時代の友人だと

気づいてしまったナンパ男。

…ど、どうしよう汗

 

★一口ポイント 本作は60年代に勃興していた若者文化の影響を受けたラブコメディ映画の源流を観る事ができる貴重な作品であると同時に恋愛観や倫理観というものは、常にの世代の若者たちの価値観によって上書きされ続けるものであり、現代の若者たちが求める恋愛感情が、自分たちの世代と異なっている事に危惧する必要がない事を証明する作品として観る事もできると思います。

 

自家用車の本格的な普及は

1960年代頃から!

 

だから自動車を使っての

過激なラブシーンも

1960年代頃に生まれます。

 

その時代を生きる若者たちは

恋愛の在り方を

変化させてゆくものなのです😄

 

 

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作品No.492 イタリア式離婚狂想曲 (1961)

(原題 DIVORZIO ALL'ITARIANA イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : コメディ
私のジャンル分類 : 奇妙な愛 モノクロ
監督 : ピエトロ・ジェルミ

 

冒頭の展開

 

・シチリアの没落貴族のフェルディナンド・チェファルは結婚生活12年目でしたが、日頃からフェルディナントに甲斐甲斐しく尽くしてくれる妻のロザリアを鬱陶しく思っていました。そんなフェルディナンが恋に堕ちたちのは17歳の従姉アンジェラ。毎晩、アンジェラの寝室を除き見してはジリジリとした想いに悶々としていたフェルディナントでしたが、ある晩、庭に出ていたアンジェラに話しかけたフェルディナントは、彼女も自分の事を愛している事を知り、思わず関係に及んでしまいます。

・恋が成就した事で幸せ一杯となったフェルディナントでしたが、夏休みで帰省していたアンジェラは地方にある寄宿舎制の学校へと戻る事になり、フェルディナントの心の中にはアンジェラへの恋慕と、離婚できないロザリアへの殺意が芽生え始めます。

 

・そんな時フェルディナントが興味を示したのは、当時話題となっていた、不倫していた夫を射殺した妻が懲役3年で済んだというゴシップニュース。殺人事件に関わらず3年の刑になった理由が「配偶者や近親者が不法な肉体関係を結んでいる事を知って、激昂して殺害した場合は、懲役3年以上7年までの刑にする」というイタリアの刑法587条によるものだと知ったフェルディナントは、この刑法を利用して、ロザリアを亡きものにしようと考えるようになったのです。

 

あゝ僕の愛するアンジェラが…

こうなったら妻を殺すしかない!

 

その頃、妻の夫殺し事件はニュースとなり

イタリア中で話題騒然。

もしこの事件の逆バージョンを

演出できれば…

 

★一口ポイント 本作は情熱の国イタリアならではのエクストリームなラブコメディ映画として楽しむ事ができる作品であると同時に恋のためなら倫理を逸脱してしまうのは仕方がないと考えるラテン系の方々を悔い改めさせるには、カソリック教会にある懺悔室のようなシステムが必要なのかもしれない事を理解する端緒となる作品として観る事もできると思います。

 

ちなみにフェルディナントが

ロザリアを殺害しようとした日は

フェリーニの「甘い生活」が

街で公開された日!

 

尚、劇中でイタリア人男性たちが

凝視している「甘い生活」で

主役マルチェロを演じている

マルチェロ・マストロヤンニは

フェルディナントを演じており、

本作は、マストロヤンニが

自身の出演している映画を

観ているというシーンがあるという

入れ子構造になっているのです。

 

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ここから第117弾

 

作品No.493 にがい米 (1948)

(原題 RISO AMARO イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ

私のジャンル分類 : モノクロ 奇妙な愛

監督 : ジュゼッペ・デ・サンティス

 

冒頭の展開
 

・宝石強盗を行って警察に追われていたワルテルという男は、駅で待ち合わせていた情婦のフランチェスカと共に列車に乗って逃亡する予定でしたが、警察が駅に張り込んでいるのを察し、盗んだ首飾りをフランチェスカに預けて出稼ぎに出る女たちに混じって田植えに行くよう命じ、自らは逃亡してしまいます。

 

・ですが出稼ぎで田植えを行うためには予め予約が必要。困っていたフランチェスカでしたが、シルヴァーナという若くてダンスが好きな女性に助けられて手配師を紹介してもらえました。他の女たちが粛々と仕事をしているのは異なり、シルヴァーナは田舎暮らしをエンジョイしたくて田植えに参加しているような女性で、監視役のマルコという兵士の男と結婚する約束をしていました。

 

・ですが自由奔放なシルヴァーナは、駅でフランチェスカと一緒にいたワルテルににも魅力を感じており、数日後にフランチェスカに会いにやって来たワルテルにも色目を使い始めたのです…

 

フランチェスカの目の前で

ワルテルを誘惑しているような

セクシーダンスを披露するシルヴァーナ!

ワルテルもノリノリ!

 

★一口ポイント 本作は誠実なフランチェスカと奔放なシルヴァーナの生き方の対比が描かれた恋愛映画であり、どちらに感情移入するかによって悲劇の映画なのかハッピーエンドなのかが変わってくる作品であると同時に恋のためなら倫理を逸脱してしまうのは仕方がないと考えるラテン系の方々の中でも、破滅的な生き方をしている男性に恋してしまった女性は、場合によっては世界を滅ぼすような悪行を行ってしまうかもしれない事を描いた作品としても観る事ができると思います。

 

恐らくですがイタリア人は

シルヴァーナの性格は奔放ではなく

自分の気持ちに正直で

純粋な女性だと考えると思います・

 

彼女がマルコとの結婚を

望んだのは正直な気持ちでしたが

その後より魅力的なワルネルが

彼女の前に現れた事で

マルコが退屈な男だと思えたのも

嘘偽りない気持ちなのです…

 

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作品No.494 ナポリの饗宴 (1954)

(原題 CAROSELLO NAPOLETANO イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ミュージカル
私のジャンル分類 : 人生哲学 奇妙な愛
監督 : エットレ・ジャンニーニ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は様々な美しい色彩が魅力的なナポリの歴史を描いたミュージカル。
  公開されたのが1954年ですので、第二次世界大戦で敗戦国となったイタリアが1945年の終戦から約10年後に、本作のような豪華な映画を作る事ができたのには驚かされます!

 

「ローマの休日」は1953年モノクロ作品。

 

その一年後に作られた本作は

フルカラーの色彩ミュージカルでした!

 

・本作で描かれているナポリの情景は300年前のサラセン人の襲撃に始まり、演劇中に亡くなったプルチネッラという仮面劇役者の悲劇、町の娘ブリジダの惚れ薬を巡る喜劇、美人モデルのシジーナと作曲家ルイジーノの悲恋物語と続いて行くのです…

 

伝説のプルチネッラとは?

 

★一口ポイント 本作はナポリにまつわる逸話をミュージカル化するというユニークなコンセプトのミュージカル映画であると同時にナポリに限らず世界各国の地域や街で語り継がれている逸話や物語は、本作のように「私達の地域のミュージカル」として残しておく事で、次世代の人々にも認識してもらえるようになる地域振興のヒントになるような秀逸なアイディアではないかと思われます。

 

70年前に作られたナポリの饗宴。

どうぞご堪能下さい!

 

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ここから第118弾

 

作品No.495 太陽の誘惑 (1960)

(原題 I DELFINI イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ
私のジャンル分類 : モノクロ 奇妙な愛
監督 : フランチェスコ・マゼッリ

 

冒頭の展開

 

・本作の舞台は中部イタリアの古い都市。新しい産業も生まれて来ない街の人々の関心事は、誰が何をやっているのかという噂話であり、特に人々の耳目を集めていたのは、伯爵令嬢ケレと彼女の周囲に集まって来る裕福な家庭の子女たちの動静でした。

 

・そんなある晩、ケレの仲間で資産家の娘のマリーナが急性アルコール中毒となり自宅に医師のマリオを呼び寄せます。最近街に赴任して来たマリオは腕の良い若い医師でしたが街の事情には疎く、マリーナをこんな状態になるまで放っておいた若者たちに冷たい目を向け、マリーナの恋人のアンセルモは恥をかかされたような気持になって、マリオに復讐したいと一計を案じます。

 

・街の噂でマリオが下宿先のフェードラという娘と恋仲だと知ったアンセルモは、自分の家柄を利用してフェードラを誘惑しようと考え、上流階級たちの集まるパーティにマリオとフェードラを招待する事にしたのです。

 

いつもつるんでいるケレと仲間たちは

能動的な行動は何もせず

無為な日々を楽しんでいたのです。

 

★一口ポイント 本作は一見自由を謳歌しているように見えた1960年代初頭の若者たちの空疎な人生を描いた作品であると同時に三大幸福論のうちの一つであるバートランド・ラッセルの「幸福論」に記されている目標のない人生を生きる事の虚しさを分かりやすく解説しているような作品として観る事ができるのではないかと思います。

 

アンセルモが父親を憎むのは

家庭を顧みず、母親が浮気するのを

放置しているから。

 

ですが家庭を顧みなくても

父親は資産を生み出し

アンセルモに何不自由ない暮らしを

提供させてくれています。

 

裕福な家に生まれたラッセルは

幸福な人生を送るために必要なのは

自分を上書きできるような

目標を持つ事だと書いています。

 

父親は未熟ながらも

家族が裕福でいられるように

務めている気がしますが

有意義な行動をしないアンセルモは

何の目標もないので

幸福になる事かできないのです…

 

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という訳で次回は発掘良品第116弾~第115弾のラインナップから

 

作品No.496 暗殺指令

作品No.497 プラン9・フロム・アウタースペース

作品No.498 死霊の盆踊り

作品No.499 異教徒の旗印

作品No.500 愛する時と死する時

 

という5つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。