こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と2020年のアーカイブというテーマで

 

想像力と発掘良品の発掘⑩

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

シリーズの企画意図 

 

2月に行った発掘良品シリーズの続編である本シリーズは、超有名監督の作品が多く、少々荷が重いセレクションなのですが、それぞれの作品の魅力をお伝えできるよう頑張りました😄

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた29作品のうち、1~11番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 

①パリ、テキサス


映画の冒頭、誰もいないテキサスの荒野を男が一人で歩いています。

 

まるで幽霊のようにガリガリに痩せこけた男は、目的もなく歩き続け、遂には行倒れてしまいます!

 

彼は何者なのか?彼の身に一体何があったのか?

 

本作は、魂を失う位つらい経験をした男性の喪失感を描きながら、同時に、そんな喪失感から立ち直る瞬間を描く"他者を傷つけた過去がある男が泣ける映画"なのです…

 

 

 

 

 

②ベルリン・天使の詩

 

本作は、まだ統一される前の西ドイツのベルリンを舞台にした天使たちの映画。

 

ベルリンをさ迷うダミエルは、喪失感に苛まれた人々によりそって、少しだけ希望を与える事ができる天使。

 

けれど、人間の絶望を見続けるという仕事は、ダニエルの心も傷つけ続けてきます。

 

本作は、絶望に包まれていた無味乾燥な人生が、ある出来事によって180度変わってゆく希望の物語!!

 

絶望に包まれていた他者を眺めるだけのモノクロの世界は、自分のアイデンティティを発見する事によって、モノクロではなくなってゆくのです😊

 

 

 

 

 

③愛人 ラマン

 

1990年代初頭の日本の映画配給会社は、蘭の女やシェルタリング・スカイなどの映画を文芸エロスと銘打って宣伝していました。
 

文芸エロスのとは「作品内の容は格調高い文芸作品なのですが、大胆なヌードが売り物です!」というちょっと下衆な宣伝方法😟

 

ですが本作で描かれているテーマは、家族に距離を置かれてしまっていた2人の男女が出会った事で、お互いの孤独な魂が癒されてゆく物語なのです…

 

 

 

 

 

④愛と哀しみのボレロ

 

本作はフランスの映画で、原題は「LES UNS ET LES AUTRES」。

これは「こちらとあちら」とか「一方と他方」とか「お互いに」という意味の言葉で、邦題の「愛と哀しみのボレロ」とは、かなり違うニュアンスが違います!

 

本作は、実在した3人のミュージシャンが辿った数奇な運命を交互に描いた、パリを舞台とした人間ドラマ。

 

クライマックスで描かれるパリのエッフェル塔とシャイヨ宮で同時に撮影されたボレロのダンスシーンは圧巻なのです!!

 

 

 

⑤バニシングIN TURBO


本日の作品の原題は「GRAND THEFT AUTO(グランド・セフト・オート)」

GRAND THEFT AUTOとは、自動車重窃盗という意味ですので、本作は自動車重窃盗の犯人が主人公の映画!

 

といってもシリアスなものではなく、駆け落ちした娘が父親のロールスロイスを盗み出して、結婚式を挙げるためにラスベガスの教会へ向うというお話!

 

つまりグランド・セフト・オートは大金持ちの娘と、彼女の恋人!!

 

そんな彼女たちの結婚を阻止するために、父親は2人の乗ったロールスロイスに懸賞金をかけので、さぁ大変!!

 

高級車が次々とクラッシュする本作は、コメディたちのカーアクション映画なのです😄

 

 

 

 

 

⑥ドーベルマン・ギャング

 

…凶悪そうなギャング・チームの名称のような本作のタイトルですが、ドーベルマンのようなギャングが登場する映画ではなく、ドーベルマンを調教して銀行強盗をさせるアイディアを思いついた男の映画です。

ですので本作は残虐なドーベルマンはしません。

 

登場するのは、訓練されたドーベルマンたちに一糸乱れず銀行強盗を遂行させようとするトリッキーな銀行強盗チームなのです😄

 

 

 

 

 

⑦シリアル・ママ

 

本作はキング・オブ・カルトとも言うべき伝説の映画!!

 

本作に登場する母親は、一見すると気にくわない人間を次々と惨殺するシリアル・キラーですが、彼女の殺害者した人間たちの行動をよて観てみると、彼等は公共の秩序に反しているモラルのない人間たと分かってきます!

 

さて、モラルのない人間と、モラルのない人間を容赦なく抹殺するシリアル・ママでは、一体どちらが罪深いのでしょう?

 

 

 

⑧激怒(1972年版)

 

本作はとても静かな映画。

 

主人公のダンは、軍の化学兵器の実験ミスで周囲に流れ出した毒性のガスによって自分の体に毒が回って瀕死の状態になっただけでなく、最愛の息子も殺されてしまいます。

 

無口なダンは息子を喪った悲しみも、自分の体を蝕む痛みについても、一切口に出しはしません。

 

ただ、ダンの心中に煮えたぎる怒りは、画面上から伝わって来るのです…

 

さてダンの激怒は、どのような形で具現化されたのでしょうか?それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

 

 

⑨惑星ソラリス

 

本日の作品は、「映像の詩人」と呼ばれた芸術家肌のアンドレイ・タルコフスキー監督によって作られたソビエト連邦のSF映画!

 

人間の心の奥底にある想いを読み取る不思議な海に覆われた惑星ソラリスは、調査に訪れた人間たちの心を読み取り、それぞの夢をかなえてくれます。

 

では、現実では果たせなかった夢が叶ってしまった人間は、一体どうなってしまうのでしょう?

 

本作は、人間の心の弱さと哀しさをえぐるような、美しくも残酷な物語なのです…

 

 

 

 

⑩アダムス・ファミリー

 

TSUTAYAさんの発掘利用品は、そんなDVD化されてない過去の名作映画を積極的にDVD化し続けているシリーズ。

アダムス・ファミリーも、そんな発掘良品さんのご尽力によって、発売に至った懐かしの名作
😄

 

古い洋館に住んでいる妖怪のような風貌のアダムス一族は、怪物のような外見にも拘わらず、愛に溢れた仲良し家族ラブラブラブラブ

 

ただし…彼らの趣味嗜好や、人生の歓びは、普通の人間とは相いれないものだったのです!

 

残酷だけど人間性抜群のアダムス・ファミリーが大活躍する本作は、今でも人々に愛され続けている名作なのです!

 

 

 

 

 

⑪アダムス・ファミリー2

 

本作は発掘良品のラインナップには入っていないのですが、前作アダムス・ファミリーをご紹介させて頂きましたので、折角なので続編である本作もご紹介させて頂きました😊

 本作は、前作のように大人から子供まで楽しめる作品というより、子供と一緒に観ると、やや気まずい雰囲気になる大人向けテイストの作品。

 性的に際どい会話を子供たちがしていたり、赤ちゃんを殺害しようと企てたり、人種や身体的特徴に対して差別的な発言が飛び出したりするので、ご不快になられる方もいらっしゃるかもしれません…

 

けれど、アダムス・ファミリーの原作が陽気な作品ではなく、ダークでブラックですので、これはむしろ原点回帰!

 

1992年に公開された本作は、恐らく1年前に公開されたとってもダークなスーパーヒーロー映画「バットマン・リターンズ」に影響された、家族向けのリミッターを外したブラック・コメディの傑作なのです!

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は、想像力と発掘良品の発掘⑨でご紹介させて頂いた12~21作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたします😄