こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘というテーマで

 

バニシングIN TURBO

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

バニシングしない映画!?

 

本日の作品の原題は「GRAND THEFT AUTO(グランド・セフト・オート)」

 

 

えっ!!!!!

 

グランド・セフト・オートという事は、グラセフとかGTAとか言われている過激なゲームと同じ名前なの?

 

↑GTAとは、様々な乗り物を盗んで走らせるゲームです!

 

はい。

 

GRAND THEFT AUTOとは、自動車重窃盗という意味。

 

つまり本作は、自動車重窃盗の犯人が主人公の映画なのです。

 

↑本日の映画こそ、元祖GTAなのです😄

 

 

 

ちなみにバニシング(VANISHING)というのは消失という意味!

 

 

ではなぜ本作にバニシングという単語が付けられているのでしょう?

 

それはこの邦題が、ヒットした映画の三匹目のドジョウを狙ったようなタイトルだからなのです…

 

 

 

 アバウトなストーリー 

 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

両親の反対を押し切って好きな青年と逃亡の旅に出る娘のロサンゼルスからラスベガスまでの逃避行を描く。製作はロジャー・コーマン、監督は主演・脚本も兼ねる「アメリカン・グラフィティ」に出演したロン・ハワード、共同脚本はランス・ハワード、撮影はゲーリー・グレイバーが各々担当。出演はロン・ハワード、ナンシー・モーガン、ポール・リンク、ピート・アイザクセン、ドン・スティール、マリオン・ロス、バリー・ケイヒルなど。

 

…両親の反対を押し切って好きな青年と逃亡の旅に出る娘の映画と言えば、卒業が有名ですが、本作は娯楽系のロジャー・コーマン監督作品ですので、卒業のようなアイデンティティに苦悩を描いたようなテイストではありませんあせる

 

本作の冒頭、ビバリー・ヒルズの豪邸に住んでいるポーラという女の子が、結婚相手を家に連れて来て両親に紹介しますが、ポーラの連れて来たのサムは、どこにでもいそうな若者!

 

↑イチャイチャ・ラブラブのローラとサムラブラブラブラブ

 

 

ポーラの父親は、コリンズという金持ちの友人の息子とポーラを結婚させるつもりしたが、頭が悪いコリンズが大嫌いだったポーラは父親と大喧嘩をして家を飛び出し、父親のロールスロイスを盗み出して、サムと結婚式を挙げるためにラスベガスの教会へ向かってしまいます。

 

↑バイバイ、パパ!私たちラスベガスで結婚しますラブラブ

 

この事態に慌てた父親は、普段仕事で使っているギャングに娘を連れ帰るよう命令しますが、母親はコリンズにポーラの事を話してしまったために、コリンズも愛車ポルシェに乗ってポーラを追跡し始めただけでなく、ラジオの放送局に電話をかけて、ポーラを連れ戻してくれた人に2万5千ドルの賞金を出す渡すと告知してしまったために、ポーラとサムは、ギャングやコリンズだけでなく、一攫千金を狙う一般人からも狙われる事になってしまったのですあせるあせる

 

↑ちなみにコリンズの運転は、メチャクチャ下手くそ!

 疾走されたポルシェは、5分と経たずにクラッシュですあせるあせる

 

 

さて、果たしてポーラとサムは、彼らを阻止しようとする猛者たちの追撃を振り切って、ラスベガスで結婚する事ができるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ラジオを聴いた建設業者は、ダイナマイトでローラたちを攻撃!

 …ひょっとして主旨を忘れてない??

 

 

 

カークラッシュ映画の醍醐味!

 

これまでの説明でご理解頂けたと思いますが、本作はカークラッシュを堪能できる娯楽作品!

 

↑ドッカーン!!

 

グランド・セフト・オートの名にふさわしく、ローラとサムが乗っているロールスロイスは、父親からの盗品ですが、それ以上に凄いのは運転がヘタなコリンズ!

 

乗馬服のままポルシェに乗ってローラを追跡したコリンズは、車をクラッシュさせては、周辺にある車を盗んでまたクラッシュさせるという、正にキング・オブ・グランド・セフト・オートな男!

 

↑コリンズ2代目のカークラッシュはハイウェイにて!

 

↑コリンズ…一体何台車を盗んで壊すつもりなのあせるあせる

 

 

ゲームのようなCGではなく、本当に車を破壊しまくる元祖GTAの醍醐味は、今の時代の若者にも楽しんで頂けるのではないかと思います😆

 

↑これが!

 

↑これが!!

 

↑これが元祖GTAのド迫力じゃい!!!!

 

 

 

…ところで、何でこんな激しい映画にバニシング(消失)なんて邦題が付けられいるの汗

 

それは、日本の配給会社の安易なネーミングセンスによるもの。

 

 

1971年に作られた「バニシング・ポイント(消失点)」という、名車ダッジ・チャレンジャーを疾走させるアメリカン・ニューシネマの名作映画があり、車が失踪する映画=バニシングという名称を付けるブームが到来!!

 

↑名作バニシング・ポイントの解説は、いずれまたの機会に!

 

 

その後、1974年に作られた60秒で車を盗む窃盗犯が主人公の「GONE IN 60 SECONDS」という映画に「バニシングIN60”」という意味不明のタイトルが付けられ、バニシング・イン・~という名称が爆誕!!

 

↑"グーな男たちの詩"というコピーが時代を感じさせます!

 

 

そして、バニシングIN60”の2年後の1976年に、バニシング・ポイントやバニシングIN60”と何の関係もない本作が「バニシングIN TURBO」と銘打って公開されたのです!

 

↑壮絶なカーアクションを思わせる日本版ポスター!

 

 

けれど本作のテイストは、バニシング・ポイントのような寂莫としたものではなく、チキチキマシン猛レースのような、楽しいカークラッシュ映画!

 

↑どちらかという、こんな内容ですあせる

 

 

…あっ。

 

チキチキマシン猛レースの原題も「WACKY RACE」なので、どっちもどっちですね汗

 

 

 

今でも続く日本の配給会社のこういう邦題のつけ方、皆さんはどう思われますか?

 

 

 

 

という訳で次回は

 

パブリック・エネミー?

というテーマで

 

ドーベルマン・ギャング

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

①1970年代アメリカのカークラッシュ映画に興味がある方へ…(その1)
「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」


音譜ダーティ・メリー/クレイジー・ラリーの回はコチラ

 

②1970年代アメリカのカークラッシュ映画に興味がある方へ…(その2)
「重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス」


音譜重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップスの回はコチラ

 

③1970年代アメリカのカークラッシュ映画に興味がある方へ…(その3)
「激走!5000キロ」


音譜激走!5000キロの回はコチラ