こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と2020年のアーカイブというテーマで

 

想像力と発掘良品の発掘⑨

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

シリーズの企画意図 1

 

本シリーズを企画した理由は主に3つ。

 

理由③
“調べる力”と“考える力”を養いたかったから

 

ブログを書くといのは、自分の文章力や読解力が問われるという事でもあり、ある意味、危険な事でもあると考えています。

 

本ブログを書く際大切にしているのは、作品を貶めたりするような言動は極力さけ、ブログをご覧頂いた方が、ご紹介させて頂いた映画に興味を持って頂けるような内容にするという事。

 

私自身が映画を撮っている訳ではありませんので、ご紹介させて頂いた映画を応援する立場に立ってご紹介できればと考えております(ただし、いい加減な邦題については問題提起させて頂いております)。

 

そんな本ブログの主旨を守りながら別の方がセレクトした映画をご紹介させて頂くと、時より、自分の解説力の範疇を超えるような作品に出会う事もございます。

 

けれど、そんな作品についても可能な限り理解した上で、興味を持って頂けるようなブログを書くためには"その作品について調べる"という事と"自分の頭で作品を理解するカチラを養う"事が必要となると思いますあせる

 

けれど、そんな難敵の映画と向き合っていくと、次第に自分の映画鑑賞の幅や、食わず嫌い的な嗜好や、理解不足による作品批判をしないようになってきた気がしています😊

 

発掘良品は、難敵の映画が多いシリーズなのですが、別の方の受け売りや、一方的な批判ではなく、これからも私からではの解説をお届けして参りたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた27作品のうち、19~27番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 

⑲スリーパーズ


名作スタンド・バイ・ミーとよく似た、ニューヨークのイタリア人街の少年たちの友情を描いた物語で始まる本作ですが、スタンド・バイ・ミーと異なるのは、少年たちの負う心の傷の大きさ!!

 

ヘルズ・キッチンと呼ばれ「アメリカ大陸でもっとも危険な地域」と呼ばれていたマンハッタンのイタリア人街で生き残った男たちの半分は、暗黒街の住人となってしまいますあせる

 

本作はそんな、別の世界の住人となってしまった少年たちが、自分たちの未来を奪った更生施設の看守たちに復讐するために、大人になってから再結集する「IT」のような映画でもあるのです!

 

 

 

 

 

⑳永遠のこどもたち

 

ギレルモ・デル・トロ監督は、ホラー映画の体裁を取りながら心温まる内容映画を撮られる稀有な監督。

 

「パンズ・ラビリンス」や「シェイプ・オブ・ウォーター」は、監督の優しい視点が比較的分かり易い作品ですが、本作は、思いっきりホラーなテイストにも関わらず、映画の最後には感動が待っている優しい眼差しの映画。

 

本稿では、ギレルモ・デル・トロ監督の作品の傾向をご紹介しつつ、本作の魅力についてネタバレしないよう解説させて頂きました😄

 

 

 

 

 

㉑強奪のトライアングル

 

30分こどに作品の雰囲気やキャラクター描写がガラッと変化してゆく本作は、香港の3人の監督によってリレー形式で製作されたクライム・アクション!

 

ツイ・ハーク監督、リンゴ・ラム関東、そしてジョニー・トー監督が事前の打ち合わや、完成された脚本がない状態で前のパートを引き継ぎながらリレー形式で完成させた本作の原題は「鐡三角(固い絆の三角)」というタイトルですが、これは本作に登場する3人のキャラと、3人の映画監督の絆を現した、二つの意味を持つ素敵なタイトルとなっているのです😘

 

 

 

 

 

㉒ポンヌフの恋人

 

本シリーズには、レオス・カラックス監督の1980年代~90年初頭にかけて作られたパリを舞台にした3本の作品(レックス三部作)がそろってセレクト!

 

最初に紹介されている本作は、3作の中で最も分かり易く、観客の共感を得やすい内容となっています😊

 

工事中のポン・ヌフという橋の上で暮らしているホームレスの少年は、人生に絶望して家出をした画学生のミシェルと出会って、人生ではじめての恋を経験するのです!

 

自分の恋心にどう対処して良いか分からず、アンビバレントな行動をする主人公が登場するアレックス三部作は全て、同じ監督・同じ男優・同じ愛で繰り返し描かれるナイーブな少年アレックスの心をかきむしるような恋心の映画なのですラブラブ微睡めパリ!!

 

 

 

 

㉓ボーイ・ミーツ・ガール


パリ三部作の第一作目は、ポンヌフの恋人で描かれたアレックスの心の原風景とは、どんなものなのだったのでしょうか?

 

友人に恋人を取られ絶望したアレックスは、死を決意して夜のパリを彷徨い歩きます。

 

新しい恋に巡り合っても想いを打ち明けられなくなってしまったアレックスの心は、恋を求めながら、恋を怖れて千々に乱れてしまうのです…

 

 

 

 

 

㉔汚れた血

 

本作は、アレックス三部作の第二作にして、最も完成度の高い作品!

 

ボーイ・ミーツ・ガールよりも洗練されているだけでなく、ビッグバジェットのポンヌフの恋人のように大衆向け作品でもない本作は、レオス・カラックス監督らしい内容でありながら、観客を楽しませようとする心の余裕も感じさせる恋愛映画ラブラブ

 

愛のない性交渉によって発病する新しい病気が蔓延していた近未来。

この病気を治せるワクチンを製薬会社から盗もうとする高齢者3人組の窃盗団に加わったアレックスは、仲間の恋人に恋してしまいました!

 

さて、愛なき世界で恋してしまったアレックスは、今度こそ幸せになれたのでしょうか??

 

 

 

 

㉕デルス・ウザーラ

 

長らくDVD化される事がなかった黒澤明監督のロシアで撮影された本作は、シベリアの森の探索を命じられたアルセーニエフというロシアの武官と、森の中で猟師として暮らしていたデルスとの友情の物語。

 

森の掟を知り、多くを望まず、自然の中で生きてゆく事を受け入れてきたデルスは、人間にとって幸せな生き方とは何かを考えさせられるような存在!

 

旅の最中、デルスから数えきれないほど多くの恩を受けたアルセーニエフは、デルスに恩返しをしたいと心を尽くしますが、無欲な人間に対する恩返しとは、一体何をすればよいのでしょう?

 

寂莫としたラストが胸を打ちます…

 

 

㉖デス・ハント

 

「狼のさらば」のチャールズ・ブロンソンが「殺しの分け前/ポイント・ブランク」のリー・マーヴィンと対決する映画ですが、派手なアクション映画というより、お互いの正義が正面衝突しながらも相手への敬意を忘れない好敵手との戦いを描いた作品!

 

人里離れた山小屋に籠城している流れ者のジョンソンを、村中の男たちが殺そうとしますが、ジョンソンを取り調べる立場となった騎馬警察隊長のエドガー・ミランだけは、悪いのは村の人間の方だと察していたのです…

 

 

㉗殺意の香り

 

本作は夜と夢の映画!

 

ある静かな夜に起こった殺人を分析しようとした精神科医は、被害者が夢で見た静かな夜の出来事の謎を解かねばなくなります。

 

本作は、精神分析医ライスが、患者の人物像を分析中に、患者が語る見ず知らずの人物に興味を持ってしまう深層心理系のサスペンス!

 

患者が語った恋人に恋してしまったライスは、一体どうなってしまうのでしょうか?

 

 

 

 

㉘白熱

 

街に君臨する悪徳保安官コナーズによって弟を殺された模範囚のゲイターは、復讐のために刑務所から脱走しますが、そんなゲイターの心意気を買った財務省は、ゲイターを利用してコナーズを破滅させるためのスパイとして活用しようとします!

 

けれどゲイターを演じているのは、男気世界一の俳優バート・ランカスター!!

 

弟の復讐劇のはずなのに、飄々としているゲイターは、数あるピンチを乗り越え、笑顔でコナーズを追い詰めていくのです😄

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は今年3月に行った想像力とすみっこぐらしというシリーズでご紹介させて頂いた1~11作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたしま😄