こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘というテーマで

 

スリーパーズ

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ヘルズ・キッチン異聞

 

本作は、かつてヘルズ・キッチンと呼ばれ「アメリカ大陸でもっとも危険な地域」と呼ばれていたマンハッタンのイタリア人街を舞台にした少年たちの友情の物語。

 

映画の出だしは、スタンド・バイ・ミーのような少年たちの青春ストーリーですが、彼らに待っていたのは、人生を大きく狂わせる悲劇だったのです…

 

↑楽しいはずの青春時代が一転して地獄になる映画なのです。

 

 

 

 アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

少年院時代に受けた心の傷を引きずった若者たちの友情と復讐の物語を描く人間ドラマ。ニューヨーク・デイリー・ニュース紙の元記者ロレンゾ・カルカテラの実体験も基づくノンフィクション・ノベルを、「ディスクロージャー」のバリー・レヴィンソンの監督・脚本で映画化。…以下は、関係者の来歴なので略させて頂きました。

 

本作の主人公はシェイクスというヘルズ・キッチンに住んでいたイタリア系の少年。

 

↑若き日のシェイクス。

 

シェイクスには、マイケル、ジョン、トミーという親友がおり、4人は決して治安のよいとは言えないヘルズキッチンを根城にしながらも楽しい青春時代を送っていました!

 

↑ヘルズ・キッチンは俺たちの遊び場だ!

 

 

けれどそんなある日、遊び半分にホットドッグの屋台を盗んで逃走中だったマイケルたち3人が、屋台を地下鉄の入り口に投げ入れてしまった際に、通行人を巻き込んで大怪我を負わせてしまったのです!!

 

↑あっ…汗

 

 

3人は罪で裁判にかけられ、当日は囮役で傷害には直接関与しなかったシェイクスも含めて、ウィルキンソン少年院へ収監される事が決定しますが、ウィルキンソン少年院は厚生施設というより、凶悪な少年たちが息巻いている吹き溜まりのような場所であり、色白で気弱な4人は格好の餌食となってしまいます。

 

↑外観だけが美しく、中身は腐っていたウィルキンソン少年院。

 

 

けれど彼ら4人に待ち受けていた真の恐怖は、収監されていた少年たちからの暴力ではなく、彼らの収容エリアの監督官だったノックスという看守だったのです!

 

↑シェイクスたちを監督する責任者のノックス!

 

 

ノックスは、少年院内で孤立している4人に目を付け、看守仲間たちと共に性的暴行を4人に加え続けていきますが、圧倒的に立場の弱い4人はその事を誰にも告白する事ができず、出所するまでずっと心に深い傷を負わされ続けていったのです…

 

↑性的暴行は4人一緒に行われる事が多く、彼らは友人の前で

 ノックス達に慰み者にされてしまいます汗

 

 

さて、心に深い傷を受けた少年たちは、一体どんな大人へと成長していったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑少年たちを暴力と恐怖で支配したノックスは、

 その後どのような人生を送るのでしょうか?

 

 

 

イタリア系モンテクリスト伯

 

本作は、大人になったシェイクスが、自分の過去を独白してゆくモノローグ映画。

 

映画の冒頭のモノローグで、大人になった4人の仲間のうち、既に2人は死んでしまっており、1人は、過去を引きずり続け人生を狂わせていったと説明しますので、少年たちの人生は、決して順風満帆ではなかった事が示されます…

 

 

そう。

 

 

更生施設は、正しく更生させられないのであれば、収監されている人間の将来をより狂わせてしまう可能性さえあるのです!

 

↑過失傷害を更生するために入れられた施設で

 取り返しのつかない心の傷を負わされた少年たち…

 

 

そして、そんな闇を背負った彼ら4人はNYのイタリア系移民の子孫!

 

イタリア系と言えば、ゴッドファーザーなどで描かれているように、仲間の復讐のためなら、どんな残忍な手法も躊躇しない事で知られる民族!

 

 

読書好きのシェイクスは少年院でモンテクリス伯を熟読するようになり、別の友人をノックスに虐待死させられたリーダー格のマイケルは必ず復讐すると密かに心に誓います。

 

↑モンテクリスト伯とは、復讐のために人生を捧げた男の話。

 

 

 

少年たちにノックスが残した傷は、彼らの人生をイタリア系の復讐者に育て上げていったのです…

 

↑大人しい少年だったジョンとトミーは犯罪者に…

 

 

本作はスタンド・バイミーとゴッドファーザーとITが混じったような作品!

 

 

スタンド・バイ・ミーの少年たちは未来を描いて旅立ちましたが、本作の少年たちはノックスたちへの復讐のために、各々ができる事を行いモンテクリスト伯となってゆくのです…

 

↑家族も恋人にも決して言えない過去を抱いた4人が

 心から願っていたのは復讐の機会だったのです…

 

 

 

という訳で次回は

 

オマージュとクリエイション

というテーマで

 

永遠のこどもたち

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

①香港における友情&復讐が描かれた発掘良品に興味がある方へ…
 「男たちの挽歌Ⅱ」


音譜男たちの挽歌Ⅱの回はコチラ

 

②アイルランド系の友情&復讐が描かれた発掘良品に興味がある方へ…
 「ミラーズ・クロッシング」

音譜ミラーズ・クロッシングの回はコチラ

 

③女の子の友情&復讐が描かれた発掘良品に興味がある方へ…
 「フライド・グリーン・トマト」

音譜フライド・グリーン・トマトの回はコチラ