こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
家族のこわい映画

 

というテーマで
 

ステップフォード・ワイフ
(1975年版)

 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






台風 理想の人づくり 台風



前回ご紹介させて頂いたサバービコンは
 

理想の街に住む人々の心の醜さ描かれた映画。


↑美しい街の住人の心は、みんな腐ってました…

音譜サバービコン 仮面を被った街の回はコチラ音譜





たとえ美しい街に住んだとしても


人々の心の中がエゴで汚れていたとしたら
 

そこは楽園ではないのです…






けれどもし、よりエゴイスティックな人間が
 

理想の街を作ろうと考えた時

美しい街を人工的に作っていくのと同様に
 

理想の街に住む人間も
 

人工的に作り出そうと考えたらどうなるでしょう?

 

 





本作は1970年代中頃に起こった

 

60年代のカウンターカルチャーの没落を描いた

 

恐ろしい映画なのです!






カチンコ アバウトなストーリー カチンコ



「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば

 

本作の解説は以下の通り

 

 

ベストセラー作家、アイラ・レヴィン原作の

「ステップフォードの妻たち」を映画化した

サスペンスミステリー。

 

上流階級の人々が住む美しい街

ステップフォードにやってきた1組の夫婦。

 

妻のジョアンナはそこに住まう従順な妻たちに

奇妙な違和感を覚える。

 

 

 

 

 

はい。ストーリーはこの通り!

 

 

 

 

NYに住んでいたジョアンナは

 

夫のウォルターと子供たちと一緒に

ステップフォードという郊外の新興住宅地へと

 

引っ越す事になりました。

 

↑NYを引き払う事になったジョアンナ。

NYのマンションの壁紙はとてもモダンな感じです!

 

 

 

 

 

 

引越しを提案したのはウォルター。

 

 

 

 

 

 

ウォルターの言い分は

 

子供たちにとって危険なNYで暮らすのは

 

教育上良くないというもの。

 

 

 

 

 

 

 

70年代のNYの自由な空気を愛している

 

アマチュアカメラマンのジョアンナは

 

住宅地への引っ越しは気が進みませんでしたが

 

ウォルターは強引に話を進め

 

ジョアンナに相談せず契約してしまったのです!

 

↑NYは刺激と喧騒にまみれた刺激的な街!

 

↑表現者を目指すジョアンナは

NYから離れるのには、かなり抵抗がありました。

 

 

 

 

 

ステップフォードは、治安の良い町ですが

なにも起こらない退屈な場所。

 

↑自然がいっぱいの静かな街。

 

 

 

 

 

 

そんなステップフォードの女性たちは

家事や掃除が好きな、おっとりとした人ばかりで

 

ジョアンナとは正反対のタイプ。

 


↑お人形みたいな、ステップフォードの女性たち!






彼女たちはジョアンナのように

 

自分の意志で何かをやりたいという意志がなく

 

夫に尽くすことだけに

 

喜びを感じて生きている存在だったのです!

 

↑町の女性たちはみんな旦那様にラブラブラブラブラブラブ

 

 

 

 

 

…なんだか怪しい感じですね

 

(-"-;A

 

 

 

 

 

ジョアンナは、彼女と同じNY出身で

 

彼女より少し前に引っ越していたボビーと一緒に

 

街の女性たちを説得して

 

もっと女性が活動的な街にしようとしますが

 

彼女たちは興味を持たず

 

二人は、街から引っ越したいと思い始めますが

 

そんなある日、突然ボビーも

 

ステップフォードワイフ風の従順な妻へと

 

変容してしまったのです!

 

↑ヒラヒラした服なんて大嫌いだったボビーも…

 

↑ある日突然、セクシー系奥さんになっていました!

 

 

 

 

 

 

さて、ステップフォードの街には

 

一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

そしてジョアンナもステップフォード風の妻へと

 

変わってしまうのでしようか?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑たどり着いたステップフォードの秘密とは!

 

 

 

 

 

 

カチンコ ハッピーエンド不可!? カチンコ

 

 

 

ステップフォードで行われている事は

 

中盤まで観て頂ければ

 

どなたでも察する事ができると思います。

 

 

 

 

 

凡庸な街の男たちに、従順に尽くす妻たち!

 

男たち全員が参加している男性専用クラブの存在!

 

ジョアンナの声や顔をさりげなく調べる男たち!

 

↑ジョアンナの顔を克明に描写する男。

一体何の目的で?

 

 

 

 

 

そして、何かの衝撃を受けると突然おかしくなって

 

同じ言葉を繰り返し続ける女性。

 

↑壊れたレコードのように

無表情に同じセリフを言い続ける女性。

 

そして、その後ろに慌てて

どこかに電話をしている夫の姿が!

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

ステップフォードに移り住んだ女性たちは

 

男性たちの手によって

 

従順な別の何かへと変えられていくのです。

 

↑男性のリーダーはロボット工学の博士号を持つクロード。

ロボット工学という事は、つまり…汗

 

 

 

 

 

本作は、60年代に勃興した

 

女性解放運動やウーマンリプへの反動を描いた

 

男性の悪魔的ユートピアの映画!

 

 

 

 

 

 

自我を持ち、好きに生きる女性たちの出現は

 

従順な女性を求める男性にとっては

 

あまり望ましい事ではなく

 

過去のように女性が男性かしずく世界こそが

 

理想郷だったのです!

 

↑彼女を愛しているよ。

ただし、僕に対して従順な存在だったらね!

 

 

 

 

 

 

そして、これは現在もなお続いている

 

男性の望む歪んだ女性像!

 

 

 

 

 

 

本作は、そんな男性の歪んだ欲望によって

 

女性が次々と自我を奪われ

 

奴隷化していくデストピア映画なのです!

 

 

 

 

 

けれど、もしジョアンナたちが

 

男性たちの陰謀に事前に気づいたとしたら

 

どんな結末になったのでしょう?

 

 

 

 

 

 

当然ですが、結果として夫とは決裂し

 

分かれる事になると思います。

 

 

 

 

 

 

という事は、男女の自我問題って

 

突き詰めると、ハッピーエンドは存在しない?

 

 

 

 

 

 

そう考えると

 

相手の人格改造か離別しか選択肢がない

 

男女間の自我のトラブルは

 

とてもこわい状況だと思うのですが

皆さんはどう思われますか?

 

↑引っ越した直後、街の男性たちから真相をきき

激しく後悔して、目に涙をためて

僕は大変な間違いを犯してしまったと嘆く

ウォルターでしたが

結局は、自分と対立し続けるジョアンナに対し

人格改造を望むようになります。

 

たとえ相手を愛していたとしても、

人格を含めているとは言い切れないのです…

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

フェミニズムの末路

 

というテーマで

 

ステップフォード・ワイフ

(2004年版)

 

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

 

①知人が別人に思える

カプグラ症候群に興味がある方へ…

 

音譜ブロークンの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

②次第に怪物に浸食されていく街に

興味がある方へ…

 

音譜スナッチャーズ・フィーバー

喰われた町の回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

③知らぬ間に自我の世界へ迷い込み

妄想の知人と話し違和感を感じていた少女に

興味がある方へ…

 

音譜魔法少女まどか☆マギカ

[新編] 叛逆の物語(前提編)の回はコチラ音譜


音譜「魔法少女まどか☆マギカ

[新編]」叛逆の物語(上書編)の回はコチラ音譜