こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
家族のこわい映画

 

というテーマで
 

サバービコン
仮面を被った街

 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






 台風人間性が欠如した街 台風



本日ご紹介させて頂くのは

 

本シリーズでご紹介させて頂いた
 

バーン・アフター・リーディングを監督された
 

コーエン兄弟の脚本をベースに
 

ジョージ・クルーニー氏が監督された映画。






どちらの作品も、愚者たちが愚行を重ねて

 

勝手に破滅していくブラック・コメディなのですが
 

本作の場合、個々の人間以上に
 

新興住宅地に住む人々の人間性の欠如が

 

描かれているのです!


↑ただならぬ雰囲気の中国版ポスター。






カチンコ アバウトなストーリー カチンコ

 

 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば

 本作の解説は以下の通り

 

 

新興住宅街サバービコン。

 

ロッジ家に強盗が侵入したことを機に、

幼い息子ニッキーの運命は思わぬ方向へと突き進む

 

一方、新たな住人となった黒人家族の存在が、

街の暗い一面を焙り出す……。

 

 

 

 

うん。

 

 

 

 

 

確かにストーリー的にはこの通りですが

 

思わぬ運命につき進むのは

 

ニッキーだけではなく、ロッジ家の家族全員。

 

 

 

 

 

本作の舞台は1950年代の新興住宅地サバービコン。

 

 

 

 

 

 

映画の冒頭、サバビーコンのCMが流れますが

 

そこに写されるのは、理想の住宅地!

 

↑誰でもご満足頂ける理想の住宅地サバービコン!

 

↑どうです?完璧な街でしょ!

 

 

 

 

 

けれどCMが終わった直後に

 

黒人一家がサバービコンに引っ越して来ると

 

住人達の様子は一変し

 

黒人一家へと激しい排斥運動が起こります!

 

↑おい黒人!サバービコンから出ていけ!!

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

サバービコンが美しいのは表面上だけ!

 

↑見渡す果てまで美しいサバービコン。

 

 

 

 

 

 

美しい街の裏には

 

人々の悪意や憎悪が渦巻いていたのです!

 

↑ただし、この黒人の家だけは別だ!

 

 

 

 

 

 

ロッジ家は、そんな黒人一家の隣に住む

 

3人家族の家。

 

↑生真面目そうな父親と、幼い息子ニッキー。

 

 

 

 

 

そんなロッジの家に、ある晩強盗が入り

 

家族3人と、遊びに来ていた妻の妹を縛りあげて

 

麻酔薬で眠らせてしまいます。

 

↑歩けないロッジの妻(左)と

そんな姉をサポートするために来ていた妹(右)。

 

 

 

 

 

 

彼らが麻酔から覚めた時

 

妻だけは、麻酔の吸いすぎで死亡しており

 

ニッキーは父子家庭に…

 

 

 

 

 

と思っていると、妻の妹が嬉しそうに

 

ロッジ家に同居する事となり

 

ヘアスタイルも変えて、ロッジとイチャイチャし始めます!

 

↑姉が死んでも、何故かニコニコ!

 

↑茶色だったヘアも…

 

↑キラキラの金髪に!!

 

 

 

 

 

はい。

 

 

 

 

 

もうお気づきかと思いますが

 

ロッジの妻が死は、夫と妹の共謀したもの!

 

 

 

 

 

 

借金に苦しんでいたロッジは

 

保険金目当てに妻を殺し、妻の妹と一緒に

 

心機一転楽しみたかったのです!

 

↑母の死を不審に思うニッキーに対して

ロッジは高圧的に接し、何も語らせないようします。

 

 

 

 

 

けれど、そんなロッジの甘い目論見は

 

アッという間に崩壊します。

 

 

 

 

 

 

妻の殺人を依頼した2人組の強盗が

 

追加料金を要求して来ただけでなく

 

ロッジの陰謀に気づいた保険会社の調査員も

 

口止め料として保険金の全額を要求して来たのです!

 

↑乱暴者の殺し屋は暴力で…

 

↑卑劣な調査員は、脅しで…

 

 

 

 

 

さて、八方ふさがりとなったロッジと妹は

 

どんな手段に出たのでしょう?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑頭の弱い妹は、パニックになって…

 

↑追い詰められたロッジは衝動的に…

 

 

 

 

 

カチンコ 人間性欠落した街 カチンコ

 

 

 

ロッジの家の隣では

 

黒人一家が行き過ぎた暴力にあっても

 

ロッジは一切関心を持ちません。

 

 

 

 

 

けれど、ロッジの家で起こっている惨劇にも

 

周囲の人は関心を持たないのです。

 

↑黒人の家への暴行の裏で行われている

もっと陰惨な事件には誰一人関心を持たないのです…

 

 

 

 

 

本作は、ニッキー以外の全員が

 

欲によって愚行を犯し

 

罰に当たったように次々と死んでいきます。

 

↑ロッジを脅かしていた男も突然死!

あまりの事にロッジも絶句。

 

 

 

 

 

そして、恐ろしい地獄の一夜が明けた時

 

ニッキーしかいない家で

 

彼は、暴動の跡地となった黒人の家の子供と

 

キャッチボールを始めます。

 

 

 

 

 

それは、まるでサバービコンの汚いものが

 

見えていないかのように…

 

 

 

 

 

そう考えた時、本作のラストは

 

家族の死にも人間的な感情を表さないニッキーも

 

父と同じ人間性の欠如を感じ

 

なんだかゾッとした気持ちになるのです。

 

↑劇中で父母に対する感情を一切出さないニッキー。

彼は、どんな大人となるのでしょう?

 

 

 

 



そして、もしサバービコンの住人ように

 

表面だけを取り繕った人間性のない人間が

 

隣家住んでにいたとしたら

 

とてもこわい状況だと思うのですが

皆さんはどう思われますか?

 

↑普段はニコニコ。

ただし心の中に人間性は皆無…

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

理想の街(男性編)

 

というテーマで

 

ステップフォード・ワイフ

(1975年版)

 

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

 

 

 

①均質な新興住宅地の異物排撃に

興味がある方へ…

 

音譜シザーハンズの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

②心を閉ざした子供の深層心理に

興味がある方へ…

 

音譜カラスの飼育の回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

③隣人の事を知らない不安な状況に

興味がある方へ…

 

音譜隣人 -The Neighbors-の回はコチラ音譜