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ガ島戦を調べるにあたりよく目にするこの写真

米国公文書館収蔵画像より

レンドバ島上陸作戦の写真と知り吃驚でした。

 

昭和18年6月30日、ガ島に続く米軍の上陸作戦は三ヶ所同時に決行。

①ウィックハム

②ビル港

③レンドバ島

①ウィックハム派遣隊と②ビル戡定隊の転進状況は前回記録を残しました。

 

今回は米軍の③レンドバ侵攻を調べてみました。

 

 

八聯特戦記より

昭和18年6月下旬に派遣

海軍呉六特の一個中隊(一部欠) 72名

同6月下旬

陸軍歩兵第229連隊一個中隊 75名 増派

魚雷艇基地建設の為、第17設営隊 25名

船田海軍中尉の指揮下に入る。

6月30日早朝、敵の大部隊がレンドバ港に上陸を開始した。

当時海軍部隊の一部は島内の視察に従事しており、レンドバ港に居たのは、船田中尉の指揮する海軍部隊の残部と進出して来たばかりの陸軍部隊であった。

これらの部隊は直ちに反撃し、上陸用舟艇数隻に損害を与えたが、続々と繰り出される敵に圧倒され、其の無線は敵の上陸を報じた後、麗奈楽が途絶した。

陸軍部隊は敵陣に突っ込み全滅、海軍部隊は、陣地に拠って敵を反撃したが衆寡敵せず、壊滅した。

敵上陸当時視察行動中だったパニエッタ見張所の隊員は、魚雷艇の跳梁により救援の舟艇の来援を絶たれ、敵航空機、魚雷艇の眼をかすめながら、困難な逃避行を重ねた末、カヌーにより三々五々ムンダに辿り着いた。

この間、不意の敵の急襲あるいは敵機の銃爆撃に依り多数の隊員が帰らぬ人となった。

 

レンドバ上陸に使われたUSS LCI 揚陸艦

米国公文書館収蔵画像より

 

歩兵第229連隊史より

レンドバ島北岸の港付近に

呉六特本部第二中隊 船田海軍中尉以下 70名

6月14日

歩兵第229連隊第七中隊 宮詰少尉以下 70名

計170名が配備されていた。

6月30日早朝、日の出前珍しく雨霧が切れ始め、視界がみるみる良くなった。

04:42(日出時)灰色の海面に五隻の駆逐艦に護衛された六隻の輸送船から百隻余りの上陸用舟艇がレンドバ北部海岸に向かって一斉に発進した。

連合軍のムンダ地区に対する攻勢が開始されたのである。

第一波は05:00頃着岸した。

この攻撃は前もっての爆撃も、艦砲射撃もなく、突如、隠密裏に、しかも準備周到のうちに開始されたのであった。

日本軍守備隊は緊急配備についたが大勢は既に如何ともすることは出来なかった。

約三十分交戦。

組織的な戦闘は連合軍の一方的な優勢のうち、殆ど玉砕と思われる結果に終わった。

(第七中隊37名戦死、数名ムンダに帰還)

ムンダ基地では、明け方レンドバ北岸で激しい銃声を聞いたが、通信が途絶しており細部の状況はわからなかった。

カーチス-40に援護されレンドバへ上陸する米兵

米国公文書館収蔵画像より

 

戦史叢書 陸軍作戦<3>ムンダ・サラモアより

レンドバには従来同地にあった海軍の一個中隊に増加して

6月16日

歩兵第229連隊第七中隊(一小隊欠)が配置されていた

灰色の海面に並んだ六隻の輸送船から数十隻の上陸用舟艇が、レンドバ北部海岸に向かって一斉に発進した。

距岸約3,000米。中部ソロモンに対する連合軍の攻勢が開始された。

日本軍守備隊は緊急配備についたが、大勢は既に如何ともすることは出来なかった。

指揮官船田海軍中尉は全守備隊を掌握する暇も無く各個の戦闘に陥った。

約三十分間交戦。逐次殺到する優勢な上陸部隊に対して、陸軍部隊は数人ずつ一団となり格し戦死したと判断された。

海軍部隊の主力は陣地の南側高地脚に兵力の集結を図った。

ムンダとレンドバ間の通信は05:00頃から連絡途絶。

米軍公刊戦史によれば、此の時の戦闘で米歩兵第172連隊長以下4名戦死、5名負傷したことになっている。

 

以上の三書でしかレンドバの戦いを目にすることが出来ませんでした。

それぞれ多少の違いはあるが、概ね「寡敵せず」で約30分の戦闘の後、レンドバは制圧されたことが窺えます・・・ レンドバで散華された英霊に、合掌

 

 

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