ガダルカナル戦書籍一覧   
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昭和18年2月7日、ガダルカナル島より日本軍が撤退を完結した後、米軍はラッセル諸島へ進出。

マラリア等の風土病に悩まされながらも次の作戦の訓練を行っていた。

日本軍の最前線はニュージョージア東端のウィックハム。

 

昭和18年2月から四ヶ月の準備期間を経て、

米軍は次の侵攻作戦を中部ソロモンに絞り込み昭和18年6月30日以下の三ヶ所へ同時上陸を敢行。

①ウィックハム

②ビル港

③レンドバ島

①ウィックハム守備隊の撤退状況は↓山田栄三氏の「ソロモン陸戦隊」が詳しい。

 

②ビル方面へ戡定作戦に出ていた歩兵第229連隊第一大隊の記録は

↓歩兵第二二九連隊史に頼らざるを得ない

 

 

③のレンドバは後日あらためて取り上げます。

というか未だ何も調べておりません。

 

①ウィックハム守備隊

呉六特第一中隊 本山海軍中尉以下104名

歩兵第229連隊第四中隊 福島中尉以下60名

計 164名

6月30日早朝より米軍の攻撃を受ける中、南海支隊長より「ニュージョージア北岸を経て裏ムンダへ撤退すべし」の命を受け敵から離脱、ジャングルを経て途中カヌーを徴発し離島を伝ってニュージョージア北岸を約70日かけて機動、9月9日コロンバンガラ島端に到着。

山田栄三海軍中尉以下五名(内陸兵2名)

 

②ビル方面戡定隊

歩兵第229連隊第一大隊 約五百名

6月30日、ビル港主陣地付近で米軍約1,000名から包囲攻撃受ける。

AM8:00 南海支隊長より「陸路ムンダへ撤退すべし」の命を受け敵から離脱

この命を受け在ビル陸海軍部隊を併せ指揮、同日夜敵の包囲網を突破し陸路ムンダへと向かう。

ジャングル内を18日間かけ踏破、7月19日17:30頃、170名が呉六特農園へ到着。

 

① ②の撤退経路を米軍要図に書き込むと以下の通り。

南海支隊からの命令は無線で

「ニュージョージア北岸を経て裏ムンダへ撤退すべし」

「陸路ムンダへ撤退すべし」

レンドバ島へ米軍の上陸作戦が開始されたので精一杯の対処だったと信じます。

 

あらためて人員損耗は以下の通り

①ウィックハム守備隊 164名 → 5名

※R3.5.27追記 

164名中、コロンバンガラへ辿り着いた者

山崎 久夫の組

中隊付 中原少尉の組

山田速射砲小隊長の組

末岡博 等の組  

合計10名前後であった。

ソロモンの死闘、第八艦隊の記録より

 

②ビル戡定隊 約500名 → 約170名

両隊併せ 500名近くが落伍、消息を絶った、恐るべき損耗率であります。

コーストウォッチャーに率いられた原住民ゲリラ隊と交戦しながら損耗していったと思われます。

 

冥府に旅立った叔父さん曰く

「軍隊は運隊っていうんだ」

配置された場所で運が左右するというのがよく理解できる守備隊と戡定隊の転進作戦であります。

 

平成十二年に刊行された全国ソロモン会写真集「鎮魂」には35年に渡るソロモン諸島での遺骨収集記録が遺っています。

この道中で草生す屍、水漬く屍となられた英霊の御遺骨収集が実施された記録は遺っておりませんでした ・・・ 合掌

 

 

 

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