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松田部隊 2月3日 より続いております。

此処で松田部隊長・松田大佐という人物を掘り下げてみたいと思います。

 

ガダルカナル総後衛部隊 松田部隊編成表

 

旭川編成 歩兵第二十八連隊

第二十一代 連隊長 松田教寛大佐  陸士28期

↑写真 山本筑郎少佐著「極限の統帥」より

 

前職 北部第4部隊長 (多分後備歩兵第二十八連隊補充隊?)

第17軍参謀長 宮崎周一少将と陸軍士官学校同期

前連隊長 一木清直大佐と陸軍士官学校同期

実戦経験なし

 

昭和18年1月21日 潜水艦によりガ島カミンボ上陸

 

以下、歩兵第二十八連隊副官代理 山本 一氏の記録概略

一月二十一日夜、カミンボ海岸、命により松田大佐を一人待つ山本中尉

真っ暗な中でかなり甲高く

「指揮官はおられますか、指揮官はおられますか」

「私は歩兵第二十八連隊の松田大佐です」

と名乗る声ですぐわかりました。

近づいてお迎えに上がって居る旨を告げると、よほど心細かったご様子で、非常に喜ばれました。

口ひげをつけ地下足袋、巻脚絆姿の新隊長は小柄な方で当番兵を一人随行しいおりました。

翌朝、前線へ出発に際し自ら号令をかけ当番兵と三人東方遥拝を行い、相当勢だってまるで決死隊で出撃するような訓示がありましたが自分自身に言い聞かせているようにも見えました。

「最後のときは貴官(山本中尉)と二人で斬り込もう」と言われた言葉を今思い出しました。

道すがらいろいろなお話を伺いました。

「一木大佐は敵情も知らず猪突するという戦術上の過ちを犯している」

至極几帳面な方で、磊楽酒脱であった一木大佐とはある意味で対照的であるという印象を受けました。

前戦に近づくにつれて砲爆音や時に機銃掃射音も身近に迫ります。

松田新任連隊長は、そのたびごと遮蔽物に寄られるので道は中々捗りませんでした。

資料によると撤退命令は1月15日に第17軍司令部に達せられており「松田大佐は総後衛部隊指揮官として着任した」とありますが、少なくとも松田大佐自身は近い将来そのような下命があることは考えてもおられませんでした。

以上、山本中尉の「鎮魂ガダルカナル島」より引用終わり

 

カミンボより上掲のような道中を経て

セギロウにおいて歩兵第二十八連隊=熊部隊を掌握、連隊長着任。

松田部隊・北尾大隊となる。

兵力 三百

保有兵器 小銃56 擲弾筒2 重機関銃1

※松田部隊副官代理 山本一中尉の手記には重機関銃1は有得ないとの記録あり

 

昭和18年2月3日 セギロウ

大本営参謀→第十七軍参謀→松田部隊参謀

山本 筑郎 少佐  松田部隊参謀に着任

 

以降、松田部隊の指揮は山本参謀が執る事となる。

山本筑郎少佐には「極限の統帥」という著書があります。

此のあたりの場面を「極限の統帥」から探し出して再拝読してみたいと思います。

登場人物と場面が一挙に増えて来たので巧く纏められるのか痛く自信が無くなって来ております。

 

つづく

 


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