GTBコンサルティング 平賀 正志(中小企業診断士) -18ページ目



中小の事業者様においては、人材の採用は結構なビッグイベントなのではないでしょうか。


組織内の元々の人数が多くはないでしょうから、その新しく採用する人材によっては、良きにつけ悪しきにつけ組織に大きな影響を与えることになるからです。




「いい人材を雇いたい(…できれば安く)」

というのが、全ての経営者様の切なる願いでしょう。

では、どうすればそれが可能になるのでしょうか。それを考えていきましょう。

・まず、「いい人材」ってどんな人のことでしょうか?

よくある答えは、


「やる気がある」「素直に言うことを聞く」「遅刻しない」「礼儀正しい」


などなど。




それだけ…ですか?

それらは「いい」ことなんでしょうか?
それって「当たり前」ではありませんか?



・次に、「いい人材」の定義づけ はできていますか?




自分たちで「どういう人を採用したい」のか、イメージできていますか?
自分たちで「その人に何をやってもらう」のか、考えましたか?

それが出来ていなくて、どうやって「いい人材」を探して採用するのでしょうか?

・よって、皆様にまずやっていただきたいことは、

新たに採用する人に「何をやってもらうのか」決めることではないでしょうか?しかも詳細にまで。
(内容、期間、時間→将来それらは増えるのか減るのかまで、きちんと考えること)

それが決まれば、どういう人が「いい人」なのか決まります。
「どういう人が、いい人」か決まれば、その人には幾ら位払うのが適当かが決まります。

こうやって条件を詰めていくのです。

このようにして丁寧に考えていけば、相手に求める事柄だけではなく、こちら側(=皆様の組織)でも人材面のどういったことが充足している(もしくは不足している)ということが、より明確になるに違いありません。


何だか、追い詰めるような質問ばかりになってしまいましたが、ただ漠然と人材採用をするのではなく、慎重かつ明確な意思を持って採用というものを考えていただきたいと思います。


このコラム上で、考えるべきことやその手順の全てを書き切ることは容易ではありませんが(紙面が限られていますので)一緒に採用についても考えさせていただくことができますので、ぜひご相談ください。

お待ちいたしております。








他人にあれこれ指図されるのが好きな人はいません。


それは経営者である皆様もそうでしょうし、コンサルタントである私も全く同じです。





もし、経営者の皆様が、


「『一国一城の主』として、店を持つことが夢だったのに、なんでコンサルタントにゴチャゴチャ言われなければならないのか。指図されなければならないのか」


とおっしゃったとしたら、「ごもっともです」と私は申し上げるでしょう。それ自体に反論するつもりはありません。





しかし、世界は大変な速さで日々変化しています。人も情報も、自分一人では把握しきれないほどに早く動きます。その上、毎日のルーティンワーク以外にも経営者の皆様にはやらなければならないことが山積みになっているはずです。


また、『自分の城』に一人で籠っていると、外部との接触が次第に失われていき、世間の動きが見えにくくなっていきます。


それに、経営者である皆様に、周りの人々は何かしら物申し上げるのが恐れ多くて、正面切って意見してくれる人もいなくなっていきます。



こうなってくると、その先に待っているのは「孤独」です。


よく「経営者は孤独だ」と言いますが、実際のところは経営者ご自身でそういう状態を作り上げてしまっているのではないでしょうか。




経営に限らず子供の時でもそうだったでしょうが、新しいことを学ぶために私達は誰かから教わらなければなりません。例え「本を読む」ということであっても、本を書くのが人間である以上、人に教わることには違いはありません。もし、本当に自分の事業を発展させたいと思うなら、誰しも周りの言うことに耳を傾けなくてはならないのです。例え、耳の痛い話であっても。




それが、本なのか、お客様なのか、家族なのか、従業員の方なのか、お仲間の経営者の方なのか、融資してくれる金融機関の方なのか、はたまた経営コンサルタントなのか。


私のような経営コンサルタントも、そういう「手段」の一つと捉え、お気軽にご相談いただきたいです。例えそのために多少の時間を割き、フィーをお支払いいただいたとしても、きっとヒントになることを差し上げられるものと確信しております。







ですが、特定の誰かでなくてはいけない、などと申し上げることはしません。


ただ「自分の都合」をいかにも「その会社(お店・事業所)のため」であるかのように言う方は存在します。よって「本当にあなたの会社・お店のことを素直に考えることができるのか」と点を少々慎重なくらいに見てください。




もし、コンサルタントの話に耳を傾けられるのであれば、「得意分野をアピールしない」「特定の利益を代表しない」中立的なコンサルタントをお選びになることをお奨めします。

理由は、偏った話になるのを避け、俯瞰的にご意見申し上げることが大切だからです。




そして、コンサルタントの話は「指導」ではなく、「支援」でなくてはなりません。なぜなら、最終決定はコンサルタントが下すのではなく、経営者である皆様が下さなければならないからです。コンサルタントは「判断材料を提供する、もしくは一緒に考えて導き出す」までの存在です。





そういう「陰に皆様の事業を支援する」コンサルタントを上手にお使いいただきたく思います。きっとそれは皆様にとって「指導」でも「指図」でもなく有用な「意見」となるはずです。




お声かけいただくのを心よりお待ちしております。
皆様の事業のご発展にお手伝いさせていただけるのを楽しみにしております。








法人の事業者様では、今日が期末であるところが多かったものと思います。

この1年間を振り返っていかがでしたでしょうか。





そして明日から新たな年度が始まります。もう年度計画の策定はお済みですか?

ですが、「それどころじゃない」という場合もあると思います。





一般的に「明日から新年度であれば既に新年度経営計画の策定は済んでいて然るべきだ」ということが言われます。それが正論ではあります。




しかし「マネージャー兼プレーヤー」をなさっている社長様の場合、そんな余裕はなかったかもしれません。また余裕自体がなくても現状致し方ないかもしれません。




経営計画については、




・いつ落ち着いて考えるのか

・何を考えればいいのか

・いつまでに考えればいいのか

ということが問題になるでしょう。考えなくても皆様のビジネスはしっかり回っているのかも知れませんが、考えておくに越したことはありません。考えておけば、



・いつ、どんな行動をすればいいのか決めやすい


・計画と結果を比較して評価付けできる





などのメリットもあります。



それで、来年度の計画をまだ作れていない場合は、慌てずに、要点を整理して次の点を考えてみてはいかがでしょうか。




・4月から毎月の売上見込み


・同じく経費見込み(固定費、変動費など全て)


・今年度と次年度とで大きく変化させたいこと






たった3つですが、しっかり考えると割としんどいでしょうし、何から手をつけて良いかわからなくなることもあるはずです。

ですが、その時に



「とにかく自分がどうしたいのかを考える」




ことを意識してください。


理由は、世間のことを考えても自分一人では何も変わらないし、それ以上に、




「自分自身の状態を正確に把握していない」




ということが多く見受けられるからです。


大企業ならば、大勢の人々が働き、お互いにチェックし合う体制が整っています。それに引き換え、小規模の会社・事業所では、他者が自分のことを見守ってくれてはいません。


よって、自分自身の目で、




「自分自身がどんな姿で、どうしていきたいのか」




を見ていく必要があります。


なかなか完全な客観視は難しいでしょうが、ひとつひとつ記録を取っていれば、それを元にして、ある程度までは自分自身の姿を正しく捉えられます。




「敵を知り己を知れば百戦危うからず」




という孫子の有名な言葉があります。

敵(世間の動き)を知ろうとは皆様なさいますが、己(自分の会社・事業所)を知ろうと頑張る方は、なぜか少ないようです。よって、


「自分は今、どういう姿で、これからどういう姿になりたいのか」




を考えて次年度に臨まれてはいかがでしょうか。



私も、その「現在の姿、なりたい姿」の把握と実現へお手伝い致しますので、ぜひお声かけいただけますように。

お待ちしております。