第9回 2010年5月31日 「いい人材を採用する」 | GTBコンサルティング 平賀 正志(中小企業診断士)



中小の事業者様においては、人材の採用は結構なビッグイベントなのではないでしょうか。


組織内の元々の人数が多くはないでしょうから、その新しく採用する人材によっては、良きにつけ悪しきにつけ組織に大きな影響を与えることになるからです。




「いい人材を雇いたい(…できれば安く)」

というのが、全ての経営者様の切なる願いでしょう。

では、どうすればそれが可能になるのでしょうか。それを考えていきましょう。

・まず、「いい人材」ってどんな人のことでしょうか?

よくある答えは、


「やる気がある」「素直に言うことを聞く」「遅刻しない」「礼儀正しい」


などなど。




それだけ…ですか?

それらは「いい」ことなんでしょうか?
それって「当たり前」ではありませんか?



・次に、「いい人材」の定義づけ はできていますか?




自分たちで「どういう人を採用したい」のか、イメージできていますか?
自分たちで「その人に何をやってもらう」のか、考えましたか?

それが出来ていなくて、どうやって「いい人材」を探して採用するのでしょうか?

・よって、皆様にまずやっていただきたいことは、

新たに採用する人に「何をやってもらうのか」決めることではないでしょうか?しかも詳細にまで。
(内容、期間、時間→将来それらは増えるのか減るのかまで、きちんと考えること)

それが決まれば、どういう人が「いい人」なのか決まります。
「どういう人が、いい人」か決まれば、その人には幾ら位払うのが適当かが決まります。

こうやって条件を詰めていくのです。

このようにして丁寧に考えていけば、相手に求める事柄だけではなく、こちら側(=皆様の組織)でも人材面のどういったことが充足している(もしくは不足している)ということが、より明確になるに違いありません。


何だか、追い詰めるような質問ばかりになってしまいましたが、ただ漠然と人材採用をするのではなく、慎重かつ明確な意思を持って採用というものを考えていただきたいと思います。


このコラム上で、考えるべきことやその手順の全てを書き切ることは容易ではありませんが(紙面が限られていますので)一緒に採用についても考えさせていただくことができますので、ぜひご相談ください。

お待ちいたしております。