第7回 2010年3月31日 「次年度へ向けて、なりたい姿」 | GTBコンサルティング 平賀 正志(中小企業診断士)



法人の事業者様では、今日が期末であるところが多かったものと思います。

この1年間を振り返っていかがでしたでしょうか。





そして明日から新たな年度が始まります。もう年度計画の策定はお済みですか?

ですが、「それどころじゃない」という場合もあると思います。





一般的に「明日から新年度であれば既に新年度経営計画の策定は済んでいて然るべきだ」ということが言われます。それが正論ではあります。




しかし「マネージャー兼プレーヤー」をなさっている社長様の場合、そんな余裕はなかったかもしれません。また余裕自体がなくても現状致し方ないかもしれません。




経営計画については、




・いつ落ち着いて考えるのか

・何を考えればいいのか

・いつまでに考えればいいのか

ということが問題になるでしょう。考えなくても皆様のビジネスはしっかり回っているのかも知れませんが、考えておくに越したことはありません。考えておけば、



・いつ、どんな行動をすればいいのか決めやすい


・計画と結果を比較して評価付けできる





などのメリットもあります。



それで、来年度の計画をまだ作れていない場合は、慌てずに、要点を整理して次の点を考えてみてはいかがでしょうか。




・4月から毎月の売上見込み


・同じく経費見込み(固定費、変動費など全て)


・今年度と次年度とで大きく変化させたいこと






たった3つですが、しっかり考えると割としんどいでしょうし、何から手をつけて良いかわからなくなることもあるはずです。

ですが、その時に



「とにかく自分がどうしたいのかを考える」




ことを意識してください。


理由は、世間のことを考えても自分一人では何も変わらないし、それ以上に、




「自分自身の状態を正確に把握していない」




ということが多く見受けられるからです。


大企業ならば、大勢の人々が働き、お互いにチェックし合う体制が整っています。それに引き換え、小規模の会社・事業所では、他者が自分のことを見守ってくれてはいません。


よって、自分自身の目で、




「自分自身がどんな姿で、どうしていきたいのか」




を見ていく必要があります。


なかなか完全な客観視は難しいでしょうが、ひとつひとつ記録を取っていれば、それを元にして、ある程度までは自分自身の姿を正しく捉えられます。




「敵を知り己を知れば百戦危うからず」




という孫子の有名な言葉があります。

敵(世間の動き)を知ろうとは皆様なさいますが、己(自分の会社・事業所)を知ろうと頑張る方は、なぜか少ないようです。よって、


「自分は今、どういう姿で、これからどういう姿になりたいのか」




を考えて次年度に臨まれてはいかがでしょうか。



私も、その「現在の姿、なりたい姿」の把握と実現へお手伝い致しますので、ぜひお声かけいただけますように。

お待ちしております。