《本日のDVD観賞》
昨日の(9月3日)井上尚弥選手の4団体統一スーパーバンタム級王座戦の終わり方はイマイチだったが・・・・それでも4団体統一王座戦で、これだけ圧倒するのであれば次の挑戦者と噂されるIBF&WBO1位のサム・グッドマン戦も難なくクリアーするのであろう。さらに、その次にはWBAスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦に勝利している元WBA&IBFスーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフとアメリカで対戦の計画があると中継では言っていたがどうなるのか!?TJ・ドヘニー戦の前には挑戦者決定戦に勝っているアフマダリエフの試合を優先させろと、アフマダリエフのプロモーターであるエディ・ハーンから横槍があったが、井上陣営のTOP RANK社総帥ボブ・アラムが 「アフマダリエフ?それは誰なんだ。誰も彼のことを聞いたことがないだろう」 との発言もあったので、ウズベキスタン人のアフマダリエフとアメリカでの対戦があるのだろうか・・・・
そうは言っても、元2団体王者で2023年12月に挑戦者決定戦で勝っているアフマダリエフが1年以上待たされているので、暫定王座決定戦でも開催されるのも嫌な話。4団体王者だと各団体のランキング1位と対戦するのも時間がかかるので、興行的にも挑戦者決定戦を開催するのも無理もないのだろうか。
それでも、挑戦者決定戦に勝利しても何故か挑戦できないで有耶無耶になるのも格闘技界では無い話ではない。また、通常では王座決定戦で対戦しドローなどになった場合は再戦が行われるのが当たり前だし盛り上がるハズ。しかし、挑戦者決定戦でドローだったのに階級を上げてしまったのが元IBFライト級王者のロバート・イースター!
1991年1月アメリカのオハイオ州トレドで生まれたロバート・イースターJrは、トーマス・ハーンズを彷彿させる風貌とスタイルとヒットマンばりの恵まれた体でアマチュア時代も20歳の時に全米選手権にライトウェルター級で出場して3位~そして、7月のロンドン五輪予選では決勝で敗退し補欠。翌年の全米選手権で3位。
プロの転向し、11月にエディ・コロナを2RにTKOで降す~全て3R以内の8連勝8KOも、2014年に入り9戦目のダニエル・アッター、10戦目のカルロス・カルデナスで大差ながらも判定勝利~その後も11戦目にアンヘル・エルナンデス判定勝ちがあるも、2016年4月に元IBFスーパーフェザー級王者のアルへニス・メンデスを5RにTKOで降し17戦全勝14KOでIBFライト級4位まで上げる。そして、目指す王座のIBFライト級王者は2階級制覇のバンセス・バルテレミーだったが、バルデミーが3階級目を狙い王座を返上⇒2016年9月にIBF3位でガーナのリチャード・コメイと王座決定戦でダウンを奪われる苦戦も2-1の判定で王座栄冠 『観戦記1289』
2017年2月の初防衛戦では、プエルトリコのIBFライト級15位ルイス・クルスを大差判定で降す『観戦記1525』
6月の2度目の防衛戦では、IBF1位のデニス・シャイコフを大差判定で降す 『観戦記1763』
2018年1月にも、元WBAフェザー級&スーパーフェザー級王者のハビエル・フォルトゥナを判定で降し3度目の防衛に成功~7月には、WBCライト級王者のマイキー・ガルシアと統一戦も判定敗けで王座陥落 『観戦記2137』
2019年4月に、ワシル・ロマチェンコがWBAライト級のスーパー王者になった事によるWBAレギュラー王者決定戦で元IBFスーパーフェザー&ライト級王者のランセス・バルテレミーと対戦もドローで王座獲得ならず 『観戦記2539』
王座決定戦なのでバルテレミーと再戦かと思われたが、イースターはスーパーライト級に上げてしまう。そして、ノンタイトル戦で対戦するのはウェルター級から下げてきたアドリアン・グラナドス!
1989年8月にアメリカのイリノイ州に生まれた‘Tigle(虎)‘アドリアン・レネ・グラナドスは、両親はメキシコ人だがアメリカ国籍を持つ~2008年9月に、19歳でメキシコのヌエボ・レノン州でデビューしてヘクター・カスティーリョにTKO勝ち~しかし、11月の2戦目でジョゼ・フォアン・フエンテスに判定負け~その後は8勝4KO無敗1分も、2011年8月にフランキー・ゴメスに判定負け~直ぐに再起して5勝4KO1分でランキングを上げるが、2014年11月にWBC中央アメリカスーパーライト級王座決定戦でフェリックス・ディアスに判定負け。
さらに、2015年5月にブラッド・ソロモンにも判定負けし2連敗~その後は3連勝2KOして、2015年11月にWBCスーパーライト級1位のアミール・イマムにダウンを奪われながらも8Rに逆転TKO勝ち~2016年7月に、アリエル・バスケスに判定勝ち~2017年2月には、元4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナーと対戦も1-2の判定敗け 『観戦記1620』
11月にもWBCウェルター級シルバー王座決定戦で、元IBFウェルター級王者のショーン・ポーターに判定敗け
2018年6月には、元2階級制覇王者のハビエル・フォルトゥナと4R終了時無効試合~メキシコで2連勝2KOして、再びWBCウェルター級シルバー王座決定戦で元2階級制覇王者のダニー・ガルシアと対戦も7RにTKO敗け 『観戦記2493』
前戦までウェルター級(66.678kg)で闘っていたアドリアン・グラナドスと、前戦でライト級(61.235kg)で闘っていたロバート・イースターJrがスーパーライト級(63.503kg)で対戦!3年半ぶりのノンタイトル戦で、イースターが2階級制覇の足掛かりを掴むのか!?前戦で初のKO敗けを喫したアドリアン・グラナドスが、階級を落としてパワーとタフさを生かすか!?
2019年10月26日 2階級制覇を目指して! ロバート・イースターJrvsアドリアン・グラナドス
ロバート・イースターJr 21勝14KO1敗1分 元IBFスーパーライト級王者
アドリアン・グラナドス 20勝13KO7敗2分
1R、長いジャブを打ちながら廻るイースターに、グラナドスは低く入っていこうとする
突っ込んでくるグラナドスに、イースターはサイドステップしながら右ストレート!
2R、イースターが鋭いジャブを放つが、グラナドスは低く突っ込む~イースターは右アッパーを狙う!
グラナドスは、気にせずイースターを追いかけ右を伸ばす
さらにグラナドスは突っ込みボディー!イースターもボディーを返すと、グラナドスはアッパーをカチ上げる!
3R、頭から突っ込んでくるグラナドスに、イースターは足を使い距離を取りながら左を伸ばす
グラナドスは出続けて、グチャグチャに打ちまくっていく
4R、イースターが大きく廻る~グラナドスは、低く追いかけ打っていく
左を当てては動くイースター~グラナドスは、前に出て振り回すが当たらない
5R、やはり、グラナドスが飛び込む!イースターはクリーンヒットさせないが、見映えが悪いか
それでもイースターが、細かくジャブとボディー~グラナドス振り回すも、イースターの左に止められる
6R、前には出るグラナドスも、スピードを上げて出入りすりイースターにコンビネーションで打たれる
グラナドスは出続ける~イースター大きく廻りながらカウンターを狙うも、グラナドスは頭から突っ込み打ちまくる!
7R、イースターが足を使って多彩な左で突き放すと、グラナドスのパンチは当たらない
グラナドスも必死に返そうとはするが、イースターが細かい連打からカウンター!
頭を付けた打ち合いでも、イースターが速い連打で押していく!
グラナドスも引かないが、イースターが腰を落として右を打ち抜く!
8R、再び足を使うイースターにグラナドスは突っ込むが、イースターはカウンターを狙う
グラナドスもガチャガチャに打っていく~イースターの方が身体で押し込んでいき連打が、グラナドスもガードより返していく!
9R、ポイントでは厳しいだろうグラナドスが、ラウンド開始とともに打ちまくる!
イースターは、左を伸ばしながら大きく廻る~グラナドスは疲れとダメージで動き鈍く、イースターに打ち終わりを狙われる
ショートの打ち合いでも、顔面を捕えているのはイースターのパンチ
10R、足を使いながらも、手数多く出しているのはイースター
最後まで、粗いパンチのグラナドスにコンパクトでスピードあるイースターのパンチが当たる
判定は、97-93 98-92 100-90 大差3-0でロバート・イースターJrが判定勝ち!
見事にロバート・イースターJrが、スーパーライト級に上げた初戦で勝利を挙げる。ライト級から上げてきたと言っても身長&リーチはイースターの方があり、突っ込んでくるグラナドスを捌いて~接近戦でも速い連打で突き放していった。グラナドスも手数多く攻めていて100-90のフルマークはどうかと思うが、有効打の数が違いイースターの完勝。
イースターのスピードはスーパーライト級では生きて、ウェルター級で闘っていたグラナドスを翻弄した。しかし、パワーの差があったのかグラナドスが倒される感じは無く、グラナドスの振り回すパンチが当たったらイースターは効いてしまうだろうなぁ~という面白さはあった。2階級制覇を目指すイースターだが、2020年に入り世界中がコロナ禍に入ってしまい・・・・次戦は1年4ヶ月空いて、2021年2月にライアン・マーティンと対戦。連敗となってしまったアドリアン・グラナドスも、1年4ヶ月空いて2021年2月にメキシコでアルトゥロ・エレーラを2RにTKOで降す。
★イースターが女性を殴って気絶させ逮捕されるのは2021年8月 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村