2026年10月3日(土)17:45開始
会場:後楽園ホール
主催:帝拳プロモーション/横浜光
DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.48
プロ31戦21勝(18KO)9敗(6KO)1分
王者(0)
元OPBF東洋太平洋バンタム級王者(4度獲得)
WBAバンタム級14位
WBCバンタム級27位
OPBFバンタム級1位
×#栗原慶太(33/#東京都墨田区/#一力→#KODLAB)
判定0-3(94-96、94-96、94-96)
アマ22戦17勝5敗
プロ22戦17勝(4KO)4敗(2KO)1分
全国高校選抜準優勝
2017年度全日本バンタム級新人王
元日本ユース・バンタム級王者(返)
元日本バンタム級王者(0)
WBCバンタム級28位
OPBFバンタム級2位
WBOアジアパシフィック・バンタム級9位
日本同級1位
〇#富施郁哉(28/#茨城県笠間市/#水戸桜ノ牧高常北校→#ヨネクラ→#ワタナベ)
『富施郁哉、引退の淵から王座へ 栗原の猛追を凌ぎ切る』
今年2月、#梅津奨利(#三谷大和スポーツ)との日本王座戦に引き分け、引退も脳裏によぎった元王者の #富施郁哉(#ワタナベ)。2024年に #増田陸(#帝拳)に奪われたベルトを取り戻さんと再び立ち上がった。その梅津を6月に6回TKOで破り、移籍初戦で王者となったのが #栗原慶太(#KOD)だ。東洋太平洋王座を4度獲得した強打者と、周囲に支えられ再挑戦を決めた技巧派。二人が背負ってきた時間の重みが、この10回戦に凝縮していた。
試合は、富施の細やかなステップからスタートする。富施は正面に居続けず、ほぼ半身に近い左構えから鋭い左ストレート打ち込み、すぐさま角度を変える。左ストレートが上に下にと小気味よく決まる。栗原の反撃が届く前にサイドに回り自分の距離をキープし続ける。前半の主導権は富施。5回終了時の採点は49-46が1者、50-45が2者。しかし、大差の数字ほど安全な試合ではなかった。栗原の一発には恐ろしいほどの殺気が込められており、栗原が身体を捩じってフルスイングするたび戦慄が走った。しかも、富施は途中から左拳に強い痛みを抱え、後半は右のチェックフックでしのぐこととなる。そして、栗原の圧力に徐々に追い込まれていく。7回以降、不気味な笑みを浮かべながら右を振り抜き、ボディを打ち、なお前へ出る栗原。後半になればなるほど圧力を増す栗原。#内山高志 会長も「倒すしかない!絶対倒してこい!」と檄を飛ばす。富施が序盤に築いた距離が、急激に削り取られていった。
富施は試合後、残り3回を長く感じたことを明かした。栗原の圧力の前に体と頭のスタミナを削られながらも必死に足を動かし、ほぼ右ジャブと右フックでしのぎ切った。判定は3者とも96-94。2年3カ月ぶりの王座奪還は、技術に加え、苦しい時間を受け止め切った結果だった。
富施は2年3か月ぶりの王座復帰。さらなるいばらの道へ進む。そして栗原。敗れたはしたが、どんなに追い詰められても雄叫びをあげながらコーナーから駆け出してく姿に私たちは大きな勇気と感動をもらったと思う。
★WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ10回戦
アマ29戦19勝10敗
プロ12戦10勝(6KO)1敗1分
全国高校選抜3位
2023年度全日本Sバンタム級新人王
元日本ユースSバンタム級王者(1防衛・返上)
WBOアジアパシフィック・フェザー級王者(0防衛)
WBOフェザー級2位
WBAフェザー級14位
WBCフェザー級20位
◎#武藤涼太(21/#愛知県春日井市/#ABSCLUBBOXING→#中京高→#松田)
5R(2分48秒)TKO
プロ12戦9勝(3KO)3敗
WBOアジアパシフィック・フェザー級14位
×#バンハイグエン(38/#ベトナム)→契約体重超過
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『武藤涼太、王者の仕事を完遂 受け継いだ拳で世界へ』
本年5月、当時WBO世界1位の #藤田健児(#帝拳)を7回TKOで破った #武藤涼太(#松田)。21歳でアジアのベルトとWBO世界フェザー級2位の立場を手にした若者にとって、それはフロックではないことを証明する初防衛戦だった。挑戦者はWBOAPランキング14位、9勝3敗で来日した38歳の #バンハイグエン(#ベトナム)。しかし、前日計量で300グラム超過。武藤が勝てば防衛、敗れれば王座は空位という、王者だけがベルトを懸ける一戦となった。
そうした経緯に心を乱された様子はなかった。武藤は丁寧にジャブできっかけをつくり、顔面とボディへ打ち分ける。グエンが守りを固めても、力任せに一発を求めず、ボディから順に反撃の余地を削った。グエンは武藤に一方的に攻めさせスタミナを削り後半勝負のプランかガード一辺倒。しかし、徐々にロープを背負う展開が増え、5回、左の強打と連打でレフェリー飯田徹也のストップを呼び込んだ。
この勝利では倒した瞬間以上に、そこへ至る集中力を評価したい。予期しない出来事が起きたとき、自分ができる仕事へ意識を戻せるか。特にボクシングは命がけで臨む舞台だ。その落差で集中力を乱す選手は多い。しかし、武藤は「自分の仕事とは何か」という答えをリングで示したように思う。試合後には攻撃の種類や決定力を課題に挙げた。世界2位という順位に、自分の完成度を重ねてはいない。
昨年亡くなった #神足茂利 さんからも教えを受け、兄の昌治トレーナーと歩む武藤。勝利後には茂利さんの遺影とともに写真に収まった。受け継いだものを、次の一戦でどう形にするか。世界へ近づくほど、その問いは厳しくなるだろう。
★58.0kg契約8回戦
アマ36戦22勝14敗
プロ8戦8勝(1KO)
2022年全日本選手権ライト級3位
WBOアジアパシフィック・フェザー級6位
OPBFフェザー級13位
日本フェザー級6位
◎#高優一郎(25/#石川県金沢市/#石川県立工業高→#拓殖大→#横浜光)
6R(1分13秒)TKO
プロ21戦11勝(5KO)7敗(3KO)3分
×#クラウデバンセセ(31/#フィリピン)
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『高優一郎が無傷の9連勝 王座挑戦へ虎視眈々』
8戦全勝、そのうち7勝が判定によるもの。拓大でその技術を磨いた #高優一郎(#横浜光)は、その分厚い肉体とは裏腹に一発の派手さより、スピーディな連打で相手との違いをラウンドごとに積み重ねてきた選手だ。昨年、2024年7月6日、当時5戦全勝だった #金子虎旦(#帝拳)に1回2分5秒TKO勝ちした #マイケルカサマ(#フィリピン)を5回TKOで破り、今年5月には #前田稔輝(#KWORLD3)に明確な判定勝ち。今回は、3月に #岩下千紘(#駿河男児)と7回まで戦った #クラウデバンセセ(#フィリピン)を迎えた。プロ21戦、経験のある相手をどう攻略するかが問われた一戦だった。
高は、試合開始直後から持ち前のスピードを発揮。高速ワンツー直後に立ち位置を変え、セセが反撃を組み立て直す間に左のボディダブルから上へ左フックと更にテンポを上げていく。
試されたのは5回。繰り返されたセセのヘッドバッティングに減点が科されたが、高は引きずり込まれず冷静に攻防を組み立てる。そして6回、左ボディから攻撃を集中させるとセセ陣営がついに棄権。高はプロ2度目のストップ勝ちで9連勝。
高の次の一歩には、タイトルという言葉が似合い始めた。#岡本恭佑(#HKスポーツ)が守る日本王座へ進むのか、それとも同日に初防衛を果たした #武藤涼太(#松田)のWBOアジアパシフィック王座へ向かうのか。相手を制する巧さに、仕留める力を加えた今、その進路に注目したい。
★バンタム級8回戦
プロ14戦9勝(5KO)5敗
フィリピンSバンタム級14位
×#ジェルソンアリゴラ(26/#フィリピン)
3R(1分48秒)TKO
アマ29戦22勝7敗
プロ2戦2勝(2KO)
◎#浅井陸(22/#大阪府堺市/#堺工科高→#大阪商業大→#帝拳)
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『浅井陸 A級初戦KOで突破 3戦3勝3KO 』
#ファンキョンミン(#韓国)、#梶谷有樹(#八王子中屋)を、ともに2回で止めてきた #浅井陸(#帝拳)。アマ29戦22勝7敗の実績を引っ提げデビューした新鋭が、プロ3戦目でA級のリングへ臨んだ。対する #ジェルソンアリゴラ(#フィリピン)は、今年3月に #落合壱星(#セレス)に6回TKO負けしているものの、9勝5KOのパンチは侮れない。
試合は静かな立ち上がりを見せる。デビュー以来、連続KO勝利の浅井だが、決して大振りはしない。まず基本どおりにジャブで距離を測りワンツー。左を重ねた後も、その場に残って打ち合わず、すぐさまアルゴラの射程から外れる。攻撃と退避が一続きの丁寧なボクシング。
3回、アリゴラの左フックにはガードと距離で対応し、ボディへの攻撃を交えての右カウンター。アリゴラがロープに支えられる形となり浅井はダウンを確信し背を向けた。セコンドは「何やってるんだ。行け!」と指示。慌てて向き直した浅井だが、レフェリー #寺山修平 がダウン宣告。カウント途中でストップとなった。事なきを得た浅井は3戦全勝3KOとパーフェクトレコードを守ったが、最後の詰めで若干のミスを犯した。
とはいえ、仕留めた一撃の手前で積み重ねた攻防は流石で、相手の意識を下へ向け、自分の立ち位置を保ち、打つべき瞬間を待つという、決着の一枚だけでは見えにくい準備に浅井の強さがあると感じる。
もっとも、3試合とも早い回で終えている。長いラウンドで対応されたとき、ピンチに陥ったとき、どう組み直すかにも注目していきたい。
★56.0kg契約6回戦
プロ6戦4勝(2KO)2敗
×#ウェンデルババソル(24/#フィリピン)
2R(2分7秒)TKO
アマ78戦70勝(30RSC)8敗
プロデビュー戦
2023年全日本選手権ライト級優勝
2024年アジア選手権ライト級銀メダル
2025年国スポ成年男子ライト級優勝
◎#中山颯太(22/#福岡県福岡市/#東福岡高→#駒澤大→#帝拳)
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『中山3兄弟長兄 中山颯太 プロデビュー戦は圧巻のKO勝利』
#中山颯太(#帝拳)は、アマチュアで名を馳せた「中山3兄弟」の長男。次男の #中山鉱一(#駒澤大)は五輪を目指し、三男の #中山聖也(#大橋)は今年8月、元地域王者の #ナッタポンジャンケーウ(#タイ)を6回TKOで破り、一足先にプロデビューを飾った。帝拳、大橋、そして大学のリング。今は異なる場所で拳を磨く3人だが、互いの活躍が次の挑戦への刺激になる。
この日、プロデビュー戦を迎える颯太は、2023年全日本選手権優勝、翌年のアジア選手権では銀メダル。アマ78戦70勝8敗という驚異的な実績を持つ。
相手は4勝2敗でこの日を迎えたサウスポー、#ウェンデルババソル(#フィリピン)。フィリピンボクサーらしい危険なタイミングで右フックを強振してくる相手に中山が選んだのは、自分だけが先に触れられる距離だった。
ロングレンジからも届くジャブから、上下へストレートを振り分ける。そのスピードがとにかく速い!ババソルが反撃の体勢に入っても中山はすでに遠い距離。そこから再度一気に伸びてくる右。支配は完全に中山。2回、中山はさらに角度をつける。右アッパーでダウンを奪うと、再開後は左右のボディから連打へ。一気に攻め切り、レフェリー #ビニーマーチンが早めのストップ。ババソルを救出した。
試合後の自己採点は70点。プロの世界は勝利だけではなく勝ち方も求められると述べ、初勝利に浮かれることなく自分を律したが、わずか127秒であったが、プロのリングで垣間見せたスケールの大きさは、将来世界を狙える逸材であることを確かに証明した。
プロ3戦3勝(2KO)
×#ケネススペロ(25/#フィリピン)
2R(1分55秒)TKO
アマ49戦45勝(29RSC)4敗
プロデビュー戦
2025年全国高校選抜Lウェルター級優勝
2025年インターハイ・ライト級優勝
2025年国スポ少年男子ライト級優勝
高校3冠
◎#古城佑馬(18/#山口県下関市/#豊国学園高→#帝拳)
『高校3冠 古城佑馬がデビュー戦KO勝利』
高校選抜、インターハイ、国スポ。昨年の高校3冠を携えた18歳の #古城佑馬(#帝拳)がプロデビュー戦に臨んだ。アマ49戦45勝4敗とアマでは驚異的な実績を誇る古城が迎え撃つのは3戦全勝2KOの強打者 #ケネススペロ(#フィリピン)25歳。
試合は、左構えの古城が力強い左ストレートを放てば、スペロは左右のフックを危険なタイミングで放つ。どちらが倒れてもおかしくない、当たれば一気に試合が終わりそうな雰囲気がプンプン漂う。古城は試合後、初のヘッドギアなし8オンスグローブに怖さがあったと述べた。スペロのパンチは想像以上の威力があったが、古城は狼狽えることなく距離を測り直し、2回にはパワフルな連続攻撃で相手を防戦一方に追い込んだ。2R1分55秒、レフェリー #飯田徹也 が割って入る。高校3冠王者がプロとして新たな一歩踏み出した瞬間であった。
怖さや戸惑いがあったというが、リング上で見せたパフォーマンスには18歳とは思えない修正力や落ち着きも感じられた。また、それ以上に大物感があり、将来の世界王者候補との呼び声は確かなものだと感じた。
指導するカルロス・リナレス氏の下では、タイミングで倒す練習を重ねているという。さらにディフェンス練習にも力を入れており、一発で試合をひっくり返されるプロのリングにしっかりアジャストしつつある。115秒の決着は同日デビューの中山颯太の127秒を12秒上回った。世界を目指す両者の切磋琢磨にも注目していきたい。
プロデビュー戦
×#多田太郎(27/#大阪府/#FUNABASHI)
3R(3分2秒)TKO
プロデビュー戦
◎#宇梶哩惟河(19/#福島県/#GLOVES)
『GLOVES生え抜きプロ第1号 宇梶哩惟河 ダウン応酬の壮絶な打撃戦を制しデビュー戦勝利!』
19歳の #宇梶哩惟河(#GLOVES)は、#学法石川高 の野球部で甲子園のベンチ入りを経験した元高校球児。日大進学後、憧れていたボクシングへ進み、#葛西裕一 会長率いるジムの生え抜きプロ第1号となった。対する27歳の #多田太郎(#FUNABASHI)も、この日がデビュー戦。試合は両者の意地がぶつかり合う実にスリリングで清々しい一戦となった。
試合開始序盤、多田が積極的に攻める。右ストレートに加え、時折見せる左アッパーが効果的に決まる。宇梶もガードを高く上げた構えから基本に忠実な左ボディとワンツーで応戦する。2回、試合が一気に動く。両者止まらない手数の中、宇梶の右ストレートがヒット。多田ダウン! 「一気に行け!決めろ!」セコンドの声に反応し宇梶がスパート。多田はロープ際まで後退するが、ガードが下がった宇梶にカウンター右ストレート一閃。宇梶ダウン!
これぞ4回戦のデビュー戦というべき倒し倒されの展開。どちらか一方の物語では収まらない試合。オープニングファイトから後楽園ホールは歓喜のるつぼ。
そして3回終了間際、多田が攻勢に出たところへ宇梶の右カウンター!。アゴを上から打ち抜かれた多田ダウン!!。レフェリー #中村勝彦 が両手を広げ、3回3分2秒のTKOの劇的なKO決着!。この世の地獄から蘇ったかのような表情で宇梶は歓喜の雄たけび。一生忘れられないだろう瞬間を手に入れた。これがボクシングでしか味わえない感動か!。身をもって味わったと思う。
一方の敗れた多田にも会場から大量の拍手が降り注がれた。 敗れはしたものの、そのファイトは多くの観客の心に響いた。プロモーター、マッチメイカーも多田のファイトを高く評価しており、次なるチャンスが必ず訪れると思われる。
アマ戦績なしの二人の出発点は記録以上のものが残った。強烈なインパクトを残した両者の今後にも注目していきたい。
☆今日の三賞
MVP:#富施郁哉(28/#茨城県笠間市/#水戸桜ノ牧高常北校→#ヨネクラ→#ワタナベ)
技能賞:#中山颯太(22/#福岡県福岡市/#東福岡高→#駒澤大→#帝拳)
敢闘賞:#宇梶哩惟河(19/#福島県/#GLOVES)

























