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経営のヒントを日々の経済・経営事象から考えるブログ

埼玉県川口市で経営コンサルティング・人材育成を行っています。
専門領域はサービスマネジメントです。サービスマネジメントとは、「マーケティングマネジメント」「オペレーションマネジメント」「ヒューマンリソースマネジメント」を顧客にフィットさせることです。

こんにちは。



みなさん元気でお過ごしですか?私は、この気候で少し喉に違和感があり、少し風邪気味です。



さて、今日はお酒にまつわる話です。



みなさんは、ボトルキープされたことありますか。居酒屋でもスナックでもウィスキーボトルを頼むとマジックを渡され、名前を書いたりするあれです。



このボトルキープの欠点は、店からみると、場所をとることです。



客のほうからみると、期限があることです(賞味期限も含みます)。



昨日の日経MJの「食を支える」で寺岡精工さんのボトルサーバーが出ていました。



このボトルサーバーは、飲み残したボトルの残量を顧客データとともに記録し、次回来た時には、このデータをもとにその残量を機械がボトル詰めしてくれるというものだそうです。



こうすることにより、お店側はボトルを探したりする手間を省き、データも従業員で共有できるそうです。



確かにこの方法は合理的ですし、データ自体に価値が生まれます。



いわゆるCRMができます。データマイニングし、来る間隔の長い人に来店促進のはがきを送ったりすることができたりするのではないでしょうか。



こんな飲食店用のサービスにITを付加したイノベーションができるんだなと感心した次第です。



上記の例のように、身の回りの製品やサービスもまだまだイノベーションできる余地があるのではないでしょうか。



探して、商品化提案できるといいですね。



ちなみに寺岡精工さんのHPはこちら です。寺岡精工さんは確か、POSレジやさんですね。ボトルサーバーは147万円だそうです。



それでは。





おはようございます。



急に寒くなり、少し風邪気味です。みなさんも気候の変わり目の体調不良にはお気を付けください。



さて、今日は先端技術を「どういう人にどう知ってもらいどう活用してもらいどう収益をあげる」ビジネスモデルに育てていくかについて考えてみたいと思います。



昨夜、「ガイヤの夜明け」で鹿児島県指宿の「財団法人 メディポリス医学研究財団」を取り上げていました。



この財団は「がん粒子線治療研究センター」で最先端のがん治療を行っています。



このメディポリス医学研究財団 での売りは「がん粒子線治療」であり、切らずに普段の生活をしながら治療できるといったものです。



TVで取材されていた患者さんも温泉に入り、ゴルフをし、酒を飲んでいました。



このような最先端技術を広く知らせ活用してもらうためには、人の多いところ、日本であれば東京に拠点を構えるのが通常であると思います。



なぜ指宿なのか。



もちろん、施設のランニングコストなどを考えれば地方のほうが有利です。



でも、対象とする顧客が日本だけでなく、アジアまで広げた時にはまったく違った顧客が見えます。



アジアまで市場を広げれば、地の利は関係なくなります。



何せ、東南アジアだけでも人口にすればざっと20億人くらいいるのですから。



指宿は温暖で観光資源、温泉やゴルフ場といった資源にも恵まれています。



アジアからなら、フライト時間も短くて済みます。



これらの資源と医療を結びつけ、ターゲットをアジアの富裕層に絞ればとんでもない成長ポテンシャルを持つことになります。



日本を市場に選び1億3000万人を対象にするのか、東南アジア20億人を対象にするのか。



ビジネスつぃては後者のほうがおもしろそうです。



このような考えの上で、プロモーション戦略を仕掛けていく。



まだ、地方にもチャンスは数多くあると見ました。



上記の例のように、視点を変えて市場セグメントを再定義し、ビジネスモデルを再構築する検討をしてみてはいかがでしょうか。



それでは。


おはようございます。



めっきり涼しくなりました。気候の変わり目は風邪などひきやすいので気をつけましょう。



さて、経済や経営に関して、様々な変化が起きる時には「潮目が変わる」などという言葉が出てきます。



かっこよくいえば「トレンドが変わる」、と言うことだと思います。



今日は自動車業界の「トレンド」が変わるかもしれない、フォルクスワーゲンの戦略変更について考えてみたいと思います。



昨日、9月26日付けの日経「経営の視点」によりますと、「フォルクスワーゲン(VW)」が生産方式を「プラットフォーム式」から「モジュール式」に変更していくことにしたとのことです。



自動車業生産はご存知のように、分業による大量生産を追求した「フォード生産方式」からはじまり、車台などを共通化した「プラットフォーム方式」まで、生産効率を徹底的に考えている、といえます。



VWのいう「モジュール生産方式」は標準化された部品を使うことにより生産を効率化していくものです。



例えば、1000ccくらいのエンジンは1種類だけ用意し、小型車はそのまま使い、大型者にはそのエンジンにターボなどを装着し出力を大きくしていく。



こうすることにより、エンジン自体は規模のメリットで今まで以上に安価に手に入ることになります。



今までは、エンジンも車種などに合わせて何種類も用意し、そのための研究費も多額になっていたでしょう。



こうすることにより、VWはコストを引き下げられ、販売価格も下げられる余地が生まれてきます。



一方、上記の例でいうエンジン生産企業はどうなるでしょうか。



これまでは、メーカーと共同で研究開発からはじめて特定のエンジンを作っていました。



それがなくなり、指定された1種類のエンジンが作れなければ存続さえ危ぶまれることになります。



では、悲観すれば良いか。いいえ、上記の例でいう標準エンジンを早く作りエンジンの「デファクトスタンダード」になれば良いのではないでしょうか。



部品メーカーが主導権を握るなんていうことはよくある話です。



インテルがそうであるように、「●×エンジン搭載」なんて言う日がくるのも近いかもしれません。



もし、みなさんがあるパーツ部品生産会社であったとしても、主導権を握ることで大きく飛躍することができるかもしれません。



このVWの例を考えて、自社のあり方も検討してみてはいかがでしょうか。



それでは。



参考に↓

組織間関係のダイナミズムと競争優位―バーチャル・プロジェクト・カンパニーのビジネスモデル/伊佐田 文彦
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