先端技術とマーケティング | 経営のヒントを日々の経済・経営事象から考えるブログ

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埼玉県川口市で経営コンサルティング・人材育成を行っています。
専門領域はサービスマネジメントです。サービスマネジメントとは、「マーケティングマネジメント」「オペレーションマネジメント」「ヒューマンリソースマネジメント」を顧客にフィットさせることです。

おはようございます。



急に寒くなり、少し風邪気味です。みなさんも気候の変わり目の体調不良にはお気を付けください。



さて、今日は先端技術を「どういう人にどう知ってもらいどう活用してもらいどう収益をあげる」ビジネスモデルに育てていくかについて考えてみたいと思います。



昨夜、「ガイヤの夜明け」で鹿児島県指宿の「財団法人 メディポリス医学研究財団」を取り上げていました。



この財団は「がん粒子線治療研究センター」で最先端のがん治療を行っています。



このメディポリス医学研究財団 での売りは「がん粒子線治療」であり、切らずに普段の生活をしながら治療できるといったものです。



TVで取材されていた患者さんも温泉に入り、ゴルフをし、酒を飲んでいました。



このような最先端技術を広く知らせ活用してもらうためには、人の多いところ、日本であれば東京に拠点を構えるのが通常であると思います。



なぜ指宿なのか。



もちろん、施設のランニングコストなどを考えれば地方のほうが有利です。



でも、対象とする顧客が日本だけでなく、アジアまで広げた時にはまったく違った顧客が見えます。



アジアまで市場を広げれば、地の利は関係なくなります。



何せ、東南アジアだけでも人口にすればざっと20億人くらいいるのですから。



指宿は温暖で観光資源、温泉やゴルフ場といった資源にも恵まれています。



アジアからなら、フライト時間も短くて済みます。



これらの資源と医療を結びつけ、ターゲットをアジアの富裕層に絞ればとんでもない成長ポテンシャルを持つことになります。



日本を市場に選び1億3000万人を対象にするのか、東南アジア20億人を対象にするのか。



ビジネスつぃては後者のほうがおもしろそうです。



このような考えの上で、プロモーション戦略を仕掛けていく。



まだ、地方にもチャンスは数多くあると見ました。



上記の例のように、視点を変えて市場セグメントを再定義し、ビジネスモデルを再構築する検討をしてみてはいかがでしょうか。



それでは。