フォルクスワーゲンのモジュール戦略と部品メーカーの対応策 | 経営のヒントを日々の経済・経営事象から考えるブログ

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おはようございます。



めっきり涼しくなりました。気候の変わり目は風邪などひきやすいので気をつけましょう。



さて、経済や経営に関して、様々な変化が起きる時には「潮目が変わる」などという言葉が出てきます。



かっこよくいえば「トレンドが変わる」、と言うことだと思います。



今日は自動車業界の「トレンド」が変わるかもしれない、フォルクスワーゲンの戦略変更について考えてみたいと思います。



昨日、9月26日付けの日経「経営の視点」によりますと、「フォルクスワーゲン(VW)」が生産方式を「プラットフォーム式」から「モジュール式」に変更していくことにしたとのことです。



自動車業生産はご存知のように、分業による大量生産を追求した「フォード生産方式」からはじまり、車台などを共通化した「プラットフォーム方式」まで、生産効率を徹底的に考えている、といえます。



VWのいう「モジュール生産方式」は標準化された部品を使うことにより生産を効率化していくものです。



例えば、1000ccくらいのエンジンは1種類だけ用意し、小型車はそのまま使い、大型者にはそのエンジンにターボなどを装着し出力を大きくしていく。



こうすることにより、エンジン自体は規模のメリットで今まで以上に安価に手に入ることになります。



今までは、エンジンも車種などに合わせて何種類も用意し、そのための研究費も多額になっていたでしょう。



こうすることにより、VWはコストを引き下げられ、販売価格も下げられる余地が生まれてきます。



一方、上記の例でいうエンジン生産企業はどうなるでしょうか。



これまでは、メーカーと共同で研究開発からはじめて特定のエンジンを作っていました。



それがなくなり、指定された1種類のエンジンが作れなければ存続さえ危ぶまれることになります。



では、悲観すれば良いか。いいえ、上記の例でいう標準エンジンを早く作りエンジンの「デファクトスタンダード」になれば良いのではないでしょうか。



部品メーカーが主導権を握るなんていうことはよくある話です。



インテルがそうであるように、「●×エンジン搭載」なんて言う日がくるのも近いかもしれません。



もし、みなさんがあるパーツ部品生産会社であったとしても、主導権を握ることで大きく飛躍することができるかもしれません。



このVWの例を考えて、自社のあり方も検討してみてはいかがでしょうか。



それでは。



参考に↓

組織間関係のダイナミズムと競争優位―バーチャル・プロジェクト・カンパニーのビジネスモデル/伊佐田 文彦
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