こんにちは。
今日は、3月11日、東日本大震災から12年。
震災の年に生まれた子供たちが12歳、小学6年生~中学1年生。
子供の成長は早く、我々大人は記憶力が衰えていく。
この日あったことを忘れることなく、語り継ぐ、ホント大切なことだと思う。
今日の過去問は、令和4年度問54の問題を穴埋め式でやりたいと思います。
それでは、早速。
問題
地球環境問題を解決するためには、国際的な協力体制が不可欠である。1971年には特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関して、[ ア ]が採択された。
1972年に国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、国際的に環境問題に取り組むための[ イ ]が決定された。
しかし、石油危機後の世界経済の落ち込みにより、環境対策より経済政策が各国で優先され、解決に向けた歩みは進まなかった。
それでも、1992年にブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開催され、「持続可能な開発」をスローガンに掲げたリオ宣言が採択された。
同時に、環境保全に向けての行動計画であるアジェンダ21、地球温暖化対策に関する[ ウ ]や、生物多様性条約なども採択された。
その後、1997年の第3回[ ウ ]締約国会議(COP3)で[ エ ]が採択され、さらに、2015年の第21回[ ウ ]締約国会議(COP21)で[ オ ]が採択されるなど、取組が続けられている。
いつものごとくサラッと目を通しましょう。
空欄は[ ア ]~[ オ ]の5つ。
今日は、語句を考えつつも、選択肢も活用して見ていきたいと思います。
それでは、早速、始めましょう。
[ ア ]は?
ラムサール条約
最初に、[ ア ]から見てみましょう。
[ ア ]は、1ヶ所です。
ここは、記憶にある方もいるのかなと、、、
過去問にあった、そんな気がしていたんですが、、、
試験制度が変わる直前の平成17年問54で出題されたものでした。
問
水鳥の生息地である湿地と、そこに生息生育する動植物の保全を促進するため、国際的に重要な湿地の指定登録と、その適切な利用を求めている。
この内容。
ふる~い過去問まで一般知識等をやっていればわかった問題ですね。
問題にもヒントが書かれていますね。
「1971年には特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関して、[ ア ]が採択された。」
[ ア ]は、「ラムサール条約」です。
ここの選択肢は3つで、「国連環境計画×2」、「ラムサール条約×2」、「京都議定書×1」
この時点で2つ、肢としては、3か4に絞られます。
ちなみに、ラムサール条約は1971年2月2日に、イランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択されました。
正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、採択の地にちなんで、一般的には、「ラムサール条約」と呼ばれています。
[ イ ]は?
国連環境計画
次に、[ イ ]です。
ここも、1ヶ所です。
「1972年に国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、国際的に環境問題に取り組むための[ イ ]が決定された。」
ここは、「パリ協定×2」、「京都議定書×1」、「国連環境計画×1」、「気候変動枠組条約×1」、この4つが選択肢。
ただ、[ ア ]で、2つに絞れていますので、
実際は、「パリ協定×1」か「国連環境計画×1」のどちらかです。
つまり、ここが乗り切れれば正解肢が解ると言うこと。
ここのヒントは、「決定」。
今日の問題で見ていくと、「条約」、「宣言」、「議定書」、「協定」は、「採択」となっています。
と言うことは、[ イ ]は、「国連環境計画」。
これは、1972年6月、ストックホルムで行われた国連総会決議に基づき設立された国連の補助機関。
調べてみて、「機関」ってことに違和感ありありなのは私だけ。。。
「かけがえのない地球」をキャッチフレーズに開催された国連人間環境会議の提案を受け、同会議で採択された「人間環境宣言」及び「環境国際行動計画」を実施に移すため、国連総会決議に基づき設立された補助機関。
ここが解ったことで、正解肢は、「4」で確定です。
念のため、[ ウ ]以降も確認しますからね。
[ ウ ]は?
気候変動枠組条約
引き続き、「4」で間違いないかを確認してみます。
次に、[ ウ ]。
[ ウ ]は、3ヶ所。
「同時に、環境保全に向けての行動計画であるアジェンダ21、地球温暖化対策に関する[ ウ ]や、生物多様性条約なども採択された。
その後、1997年の第3回[ ウ ]締約国会議(COP3)
第21回[ ウ ]締約国会議(COP21)」
[ ウ ]の選択肢は、1「京都議定書×1」、2「パリ協定×1」、3「国連環境計画×1」、4「気候変動枠組条約×1」、5「ラムサール条約×1」の5つ。
ここは、[ ウ ]の前に、「地球温暖化対策に関する」[ ウ ]や、と書かれており、後ろには、「生物多様性条約」なども採択とあります。
そして、○○○締約国会議(COP)
[ ア ]で、3か4の二択になっていますし、採択に対応するのはってことを考えると、[ ウ ]は、「気候変動枠組条約」で問題はありませんね。
ちなみに、気候変動枠組条約は、1992年5月に採択され、1994年3月に発効しました。
令和4年11月現在で、締約国数:198か国・機関。
大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタンなど)の濃度を安定化させることを究極の目的とし、本条約に基づき、1995年から毎年、気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開催されています。
COP(コップ)=締約国会議(Conference of the Parties)
ちなみに、
行政書士試験 令和3年度問52 エネルギー需給動向やエネルギー政策に関する問題
この記事でチラッと解説しています。
[ エ ]は?
京都議定書
次に、[ エ ]です。
[ エ ]は、1ヶ所。
「その後、1997年の第3回[ウ:気候変動枠組条約]締約国会議(COP3)で[ エ ]が採択され、」
五択の選択肢は、1「ラムサール条約×1」、2「気候変動枠組条約×1」、3、4「京都議定書×2」、5「国連環境計画×1」。
[ ア ]~[ ウ ]で、3つ消えていますし、3と4は、同じ、「京都議定書×2」。
ここ[ エ ]は、「京都議定書」で間違いはありません。
京都議定書は、温暖化に対する国際的な取り組みのための国際条約。
1997年に京都で開催された国連気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択されたため、「京都」の名が冠されることになりました。
この取り決めに基づき、日本政府も1990年比で2008~2012年に6%の温室効果ガスの排出量削減を義務付けられました。
日本は、この目標は達成することができましたが、途上国に対して削減を義務付けない同議定書を不服とし、次の約束である第2約束期間(2013~2020年)には不参加となりました。
これ、世界が交わした初めての「約束」と書かれています。
京都議定書に関する過去問は、
行政書士試験 平成21年度問50 地球温暖化問題への対応に関する問題
[ オ ]は?
パリ協定
最後に、[ オ ]です。
[ オ ]は、1ヶ所。
ここは、
「第3回[ウ:気候変動枠組条約]締約国会議(COP3)で[エ:京都議定書]が採択され、
第21回[ウ:気候変動枠組条約]締約国会議(COP21)で[ オ ]が採択される」
つまり、COP21で採択されたもの。
選択肢は、1、3「気候変動枠組条約×1」、2「ラムサール条約×1」、4、5「パリ協定×1」。
[ ア ]の時点で肢は、3か4に絞られていますので、
ここ[ オ ]は、「パリ協定」です。
問題の正解肢は、「4」で間違いありません。
パリ協定は、先進国、途上国の区別なく、全ての国が温室効果ガス排出削減等の気候変動の取組に参加する枠組みです。
2015年12月のパリにおけるCOP21で採択され、2016年11月に発効しました。
パリ協定の締約国会合はCMAと呼ばれ、COP22の時に、同時にCMA1が開催されています。
参照
地球環境問題を解決するためには、国際的な協力体制が不可欠である。1971年には特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関して、[ア:ラムサール条約]が採択された。1972年に国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、国際的に環境問題に取り組むための[イ:国連環境計画]が決定された。しかし、石油危機後の世界経済の落ち込みにより、環境対策より経済政策が各国で優先され、解決に向けた歩みは進まなかった。
それでも、1992年にブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開催され、「持続可能な開発」をスローガンに掲げたリオ宣言が採択された。同時に、環境保全に向けての行動計画であるアジェンダ21、地球温暖化対策に関する[ウ:気候変動枠組条約]や、生物多様性条約なども採択された。その後、1997年の第3回[ウ:気候変動枠組条約]締約国会議(COP3)で[エ:京都議定書]が採択され、さらに、2015年の第21回[ウ:気候変動枠組条約]締約国会議(COP21)で[オ:パリ協定]が採択されるなど、取組が続けられている。
1 ア:国連環境計画 イ:パリ協定 ウ:京都議定書 エ:ラムサール条約 オ:気候変動枠組条約
2 ア:国連環境計画 イ:京都議定書 ウ:パリ協定 エ:気候変動枠組条約 オ:ラムサール条約
3 ア:ラムサール条約 イ:パリ協定 ウ:国連環境計画 エ:京都議定書 オ:気候変動枠組条約
4 ア:ラムサール条約 イ:国連環境計画 ウ:気候変動枠組条約 エ:京都議定書 オ:パリ協定
5 ア:京都議定書 イ:気候変動枠組条約 ウ:ラムサール条約 エ:国連環境計画 オ:パリ協定
参照
いろいろな「合意」がなされているようですので、「交渉の経緯」とかを確認したい方は、以下のサイトをご参照ください。
環境省
空欄「ア」
外務省
空欄「イ」
外務省
空欄「ウ、エ、オ」
普段の生活は取り戻したものの、、、
この時期が近くなるとガソリンスタンドで給油する人が増える。
そうそう同じ日にある訳ではなんだけど、
やはり、精神的な安心を買うようなものか
奥さんも言ってた。
「ガソリン大丈夫」
今日のところはここまでです。
今日も最後まで有難うございました。
んでまずまた。
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