原村には、あらゆるものがひとつだけあります

 

保育園、幼稚園、小学校、中学校 (高校はありません)

役場、消防署、派出所、図書館、公民館、体育館、保健所

ガソリンスタンド、温泉、

スーパーマーケット、コンビニエンスストア

 

病院はないけれど、診療所はあります

 

電車の駅はないし、

高速道路のインターもありません

 

でもお隣の街に行けば何でも揃っているのです

 

あずさが止まる中央線の駅まで、車で10分強

一番近い高速のインターまで車で10分

一番近い総合病院も車で10分くらい

 

お隣の富士見町と、逆のお隣の茅野市に行けば、

何でもあるし、

もう少し大きな街に行って買い物とかしたければ、

諏訪市、岡谷市、

もう少し足を伸ばせば、楽しい松本市

 

最近は、どんなものでもネットで購入できたりするので、

基本的に田舎で手に入らないものはなくなりました

配送業者は忙しそうですが、届かないものはないです

 

暮らしに必要な施設は、村の中心部に集中しているので、

ちょっと車で走れば、ほとんどの用事が済ませられる

こじんまりとして、暮らしにとても便利なところです

 

田舎に移住して「とても便利なところなの」と言っても、

ほとんどの人は意味を理解してくれないですけどね

住んでみないとわからないことはたくさんあります

 

ついでに言うと、

新宿まであずさで2時間

車でも、高速バスでも2時間強

近すぎて深夜バスがないのがちょっと残念なくらい

土地の割に人口が少ない

 

東京で500円のヨガとか開催されると

人が集まりすぎて抽選になってしまうけれど、

こちらでは人が集まらなかったりするので、

どこに行っても、参加したことを感謝される

私の存在価値ですね

ちょっと嬉しい

 

来た当初、こちらで芝居の興行を打つことも考え、

劇場に下見に行ったりもした

劇場の使用料は安く抑えられるけれど、

チケット代も高くは取れない

値段を下げても、人を集められるとは限らない

 

つまり、あらゆるパイが小さいということ

 

ただ、スーパーのレジで並ばなくていいとか、

混んでいないからいつも焦る必要がないとか、

心穏やかに暮らしていくためにはとても優れている

 

この国は少子化で、人口減少が進んでいる

それは、経済のことを考えると確実にマイナスである

そもそもGDPで経済を計る以上

人口減少はマイナス以外のなにものでもない

 

しかし、人が幸せに暮らすために必要なことは、

経済的に発達していることだけではないのだ

 

確かに、先進国に生まれてラッキーだったことは否めないが、

この国土で、経済大国第3位とか、第4位とか、

そこまで上にいなければならないとは、私は考えない

 

北欧くらいの人口になり、

北欧くらいの経済活動をし、

北欧並みに幸せになった方がいいのになぁと、日々思って暮らしている

東京から引っ越したので、物価の差は大きかった

あらゆるものが安い

 

ケーキでも苺大福でも

大きさも味も大満足なのに、

金額が圧倒的に安くて、お得感半端ない

 

スーパーでも色々安いと感じていたけれど、

こちらに暮らして9年経つと、さすがにもうわからない

あらゆるものが高くなってしまったしね。

 

ただ、地元の野菜は、味がしっかりしていて、今でも安いと感じる

スーパーには、全国から届いた野菜もあるけれど、

地元の野菜の方が安い

そして新鮮

これは本当に幸せなこと

 

あらゆる野菜が、子どもの頃に食べたことがある野菜の味なのだ

きゅうりがきゅうりの味

ピーマンがピーマンの味

 

気づけば、都会のスーパーで、味のない野菜をどれほど長いこと食べ続けてきたのだろう?

 

習い事も、エステも安価なのだ

それでなくても人集めに苦労するのに

高くしたら、なかなか人が集まらない

 

八ヶ岳周辺のレストランは注意が必要

観光地でもあるし、別荘族も多い

レストランは、明らかに

観光客価格を取っているところと、

地元の人も遊びに行けるところに分けられる

 

コスパよく素敵な店を見つけたいなら地元の人の意見を聞くのがオススメです

 

都会で働いて、田舎で暮らすと言うことは、

経済的に、なんと、ラッキーなことなのかと知った

 

そのお得感分、私はこの大好きな村に恩返ししていきたいと思っている

ここを終の住処と決めていたからと言うこともある

住んでみていい所だと感じたせいもある

 

ここで暮らしていくためには、

まずご近所さんと仲良くなろうと思った

 

年取って重要なのは、歩いていける距離にどれほどの友人、知人がいるかということ

 

歳を取って、遠出ができなくなったら、

ご近所をお散歩してお喋りしてお茶して

それを楽しめる環境が大切だと思ってきた

 

村の公民館では、色々な講座や習い事が無料で開催されている

カレンダーを見て、興味のあるものをピックアップして、

最初はあれもこれも参加してみた

 

ヨガ、ピラティス、バドミントン

料理教室、漬物やキムチ作り、豆腐作り、味噌作り、こんにゃく作り

編み物、絵画、マクラメ編み、切り絵、パステル画

 

参加していると、気の合う人と度々会うことがある

そして、着実に知人を増やし、

一年もしないうちに、知人は100人を超えていた

 

人口8000人の村でそれだけ知り合いを持つと、

どこかで普通にばったり会ったりする

 

引っ越す前に住んでいた東京の荻窪は、

10年住んだけれど、

近所に友人は0人、挨拶程度の知人は10人強というところだった

だから、これはすごいことなのです

 

そもそも林の中を歩いていると知らない人とも挨拶をする

山歩きの基本

 

今は、ご近所は、みーんな知り合い

何かあっても安心感がある

 

好きな街に住むということはこういうことなのだろうと感じることがある

原村を好きな人が集まっている

価値観に何らかの共通点があると

気が合う人も多いに違いない

原村の人口は、

私が移住してきてすぐに、

村史上最高の8000人を超えた

 

つまり人口は少しだけれど増加していた

 

先日、人口増減の発表があったが、

今年、県単位で人口が増加したのは、

「東京」のみ!

 

それ以外の全ての道府県で人口は減少している

 

その中で、人口が減らないことは凄いことなのだ

 

実際、この8年、人口はそれほど増えていなくて、

ぎりぎり8000人をキープしている状態

 

高齢化は、例外なく進んでいる

亡くなる人よりも、生まれる子どもの数が増えることが望ましいが、

それは難しい

 

65歳以上の高齢者の割合は、

国の割合とほぼ同じ

 

ただ、最近は、若い人の移住も増えてきている

これは嬉しい

コロナのお陰で、リモートで働けるようになったこともあるし、

やはりコロナは、田舎へ人々を移動させたこともある

 

村の小学校一年生のクラスは2つ

これが減らなければ、なんとなく安心出来る

 

子どもの声が聞こえる街であって欲しい

引っ越してから、自分たちで壁を塗りました

 

壁紙というのがどうしても嫌で、

塗って貰うと予算内に収まらなくて、

寝室とトイレと…最低限の生活空間を確保した上で、

それ以外の壁を自分たちで塗りました

 

アメリカとか海外で、

ペンキで自分たちの家を塗っているのを見ていて

楽しく簡単そうに見えたんですけどね〜

 

塗るのは、だんだん慣れていったけれど、

養生テープなど貼ったり、

高い壁の作業などは、

かなりハードでした

ゆっくりやるつもりが、

家の中が工事現場状態で落ち着かないので、

早く終わらせたい気持ちも強くて、

 

こういうのも向き不向きは性格によるのでしょう

ゆっくり楽しむために、引っ越してきたんですけどね

楽しむというよりは、落ち着かな日々でした…トホホ

あの日のことは忘れない

私がそれまで生まれ育った都会を離れた日

 

朝、予定通りサカイ引越センターの人が数人来て、

順調に荷物を運び出した

それまでに全て段ボールにまとめてあったし、

それ以外の細々としたものは、車に積んであった

 

サカイのトラックが出るのと同時に

夫がバイクで出発した

バイクの方が先に着く計算だ

 

私は、猫2匹と一緒に、

車でゆっくり現地に到着する予定にしていた

車酔いする子が一匹いたので、

いつも途中のSAで、ケージの掃除をしたり、

休憩したり、とにかくスピードは出せない

 

石川パーキングエリアで車を停めて猫たちと休憩していた時、

夫から電話が入った

 

「事故った」という電話

 

目的地の諏訪南インター出口で車と衝突して

(後から聞いた話では)数メートル吹っ飛んだらしい(バイクなので)

意識がしっかりして、電話できる状態になるまでに少し時間が掛かったと思われる

 

それからは、大変だった

引っ越し屋に、先行のバイクが到着しないことを告げ、

私が車で到着するのを待って貰うしかなくなった

 

私が到着して、予定よりかなり遅れて搬入が始まる

私は猫たちを、先に設置しておいたケージの中に

 

お陰で引っ越し作業は順調に済んだけれど、

下にいるパトラ猫は潰されているみたい

 

他にも届きものがあるので私は、家を離れることは出来ない

バイクを廃車にした夫は

入院を勧められたのに、その日中にタクシーで帰宅

 

次の日から通院して、

一番最初に覚えた道は、お隣、茅野市の総合病院だった

引っ越してくる前の東京は、6月~9月

丸3ヶ月は、夜眠れなかった

当時は、今よりはまともだったけれど、

3ヶ月間熟睡できないのは、体力的にとてもきつい

 

引っ越してくる前日、

猫’sが、涼しいのだろうと思われる階段で、

死んだように果てていたことを明瞭に覚えている

 

引っ越してきたのは6月下旬

こちらは涼しかった~

何かを羽織らないと寒かったり、

夕飯は鍋焼きうどんにしたり

 

引っ越しはサカイ引越センターにお願いした

東京の家から荷物を運び出す作業は、かなりストレスフルだったけれど

(家の前の道が狭くて大きなトラックは停められない、とか)

原村の我が家の前に立った時、

彼らが一言「いいところですねぇ」

目の前に広がる畑と広い空と遠い北アルプス

都会からくると、とりあえずぼんやりと眺めて嘆息してしまう景色

 

家の前にトラックを停めて、

ガンガン荷物を運び入れられる

 

それまで都会で、マンションで、暮らしてきた私には、

この開放感は、異次元の世界である

 

夏は暑い季節

でも、夕方になると涼しい風が心地よい

子どもの頃に経験したことがある、素敵な夏を取り戻した

東京と長野とのやりとりだったせいもあり、

水回りは、リクシルで頼むことにする

 

西新宿のリクシルまで2回も出向き、

キッチン周り、トイレ、浴室の隅々まで

予算内で、細かく希望や変更を出したにも関わらず、

完成した家は、ことごとく変更点が生かされていなかった

 

お風呂は、新築1ヶ月目からカビとの戦い

(湿気の少ない八ヶ岳で、どうしてこうなったのかは不明)

トイレは安っぽい上に汚れが落ちない

キッチンのシンクは、ステンレスという名前を疑いたくなるほど、細かい傷も汚れもあっという間に落ちないものが蓄積された

 

これまでにも新築の家に住んだことはある

 

これまでの経験と比較して、とにかく汚れが落ちないと感じる

 

理由は分からないけれど、

私の経験上、絶対にお勧めしない!!

 

住んですぐの頃からリフォームしたいと感じているのは

キッチンのシンク周りとトイレとお風呂と…

つまり全部リクシル

寒冷地なので、基礎工事に時間とお金が掛かる

それよりも、真冬は基礎工事に入れない

 

いつ入居したいか?

その予定から逆算して家を建て始めたけれど

結局半年以上を費やすことになる

 

別に急いではいない

ただ、仕事の調整と、東京の家や引越しの調整があるだけだ

遠方への引越しは本当に面倒な作業

 

建築中の家を何度か見に行ったけれど、

詳細はよく分からない

建築士の説明を聞きながら、

なんとなくウキウキするだけだ

 

だめだ、

もっと勉強するべき!

 

初めて建てた家の満足度は60%くらい

満足できる家を建てるためには、3回は家を建てなければならないという言葉を聞いたことがある無知なことは本当にマイナス

建築家が、大層優れていて、あらゆる選択肢を並べてくれればまだ良いけれど、

それでも、施主が勉強しなければ

 

予算に限りがある以上、

あまり希望を言うことができない

これが一番きつい

お金持ちなら、あらゆる希望を口にしてみることが出来るのかしら?

結局、家を建てることとは、

ひとつひとつ諦めていく作業だと知る

 

納得のいかないところは、住んでみてから分かる

窓をつける位置

電気の配線

コンセントの位置

Wi-Fiを繋ぐためのあらゆる位置

 

普通の人は人生で何回も家を建てることは出来ないのだから、

やはり時間を掛けて、もっと勉強するべきだと思う