「ブリティッシュ対アメリカン」の戯画化をベースにした設定がイイわけですが、全編これ007に代表される昔のスパイ映画への思い入れたっぷりで、とりわけKingsman(紳士服店)を偽装しているスパイ秘密基地はイカしていました。コリン・ファースが得意中の得意の英国紳士ぶりを披露。メガネなどわざと野暮にするところも味わい深い。バカバカしさのさじ加減にセンスが溢ている好作を堪能しました。
ロンドンのSaville Rowにあるという設定のKingsman。僕もロンドンに言ったとき、おのぼりさん全開でこのあたりをうろうろとしてみたのですが、わりと今風の店も多かった。
で、「あー面白かった」と映画館をでたわけですが、ロクロクの屋根のある広場でこういうのをやっていました。
サントリーのウィスキー「知多」のプロモーションです。ほどよく風が吹いていて、秀逸な空間に仕上がっていました。多くの人がリラックスしながらハイボールを飲んでいました。サントリーもやるなあ。これは効果満点だったと思いますよ。
で、ハイボール片手に読書している人が。むむむ・・・と感じて近づいてみると、なんと!『戦略読書日記』を読んでいらしゃるじゃあありませんか。
この方がその方。
この本、『戦略読書日記』は僕が書いた中でも抜群に売れなかった本であります。書いた側としてはいちばん面白がって書いたんですけど、フルスイングで空振り。気分爽快。
で、これをお読みいただいている方をジッサイにこの目で見たのはこれがはじめて。あまりの嬉しさに、見知らぬ方に対して失礼も垣間見ず、読書を邪魔して記念写真を撮らせていただきました。
この本、面白いんだけどなあ……。この本だけはときどき自分でも読み返すのですが、自分ではつくづく面白いんですよ、これが! みなさんもひとついかがでしょうか?
傍目にはあからさまな愚行なのですが、この日は朝から何も食べず、さらに直前にジムで筋トレとサウナの嵐で異様に爽快な気分になっていたのでありました。はじめからナポリタン大盛りを食べるつもりでの戦略的シークエンスなのでありました。
10年前のソウルメイツの写真と比べても、三人ともあまり変わらないような...。10年後もあまり変わっていない気がします。
で、5年ほど前に営業車に就任したのがトヨタiQ。これは小ささという点では最高の営業車でございまして、横幅はわりとあるので社内空間はゆったりしておりますが、全長が軽自動車よりも短いという異形のクルマ。どこであろうと駐車できますし、道路上の時間貸スペースへの縦列駐車もお茶の子さいさい。これぞ営業のためにあるような傑作と惚れ込み、日々使用しておりました。
で、そのうちに英国のアストンマーティン社が何を血迷ったのか、iQの内外装だけをアストンマーティン・マナーに改装して新車「シグネット」として売る(つまり、エンジンやシャシーはiQそのまんま)というヘンな商売を始めました。
007のジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー時代)をトータルメディアとして敬愛しつつも、モノホンのアストンマーティンはデカ過ぎで営業車としてはまったく失格、何より僕には高すぎて買えないので、渡りに船とばかりに2年ほど前にシグネットに乗り換えたのでした。アストンマーティンのディーラーに発注後1年近く待たされた挙句に納入されたシグネット、現在も毎日営業車として大活躍しております。
僕の営業車の色はJBの「ゴールド・フィンガー」マナーの銀色になっております。
で、iQ(およびシグネット)の前は同じくトヨタのプリウスを営業車にしておりました。これは1回給油すると1000キロ走る素晴らしいクルマでしたが、ちょっと大きいんですね。その前はアルファロメオの147。小さくてカッコイイんですけど、ここぞというときに故障するので、プリウスに乗り換えたという次第。
このところの営業車遍歴はこんな感じなのですが、僕が学生のころに最初に手に入れた自分のクルマは、お友達から譲り受けたトヨタ・レヴィン。なぜか族車仕様で、すごい小さい径のハンドルがついてまして、お巡りさんにしかられました。で、これは前にも書いた記憶があるのですが、次が19万円で買ったいすゞ117クーペ。その流麗なスタイリングがスキ過ぎて、かなりヤバい個体をヤバさ承知で買ったのですが、1年ちょっとで走行中に車輪が取れるという凶悪な故障をし、その後も意地で修理して乗っていましたが、さすがに断念いたしました。
で、その後20代の半ばに乗っていたのがアウトビアンキ。いまから思えばこれも十分に凶悪なのですが、前任の117に比べると何に乗っても安心安全な気がして躊躇なく乗り換えました。案の定、高速道路でいきなり動かなくなってやむを得ず一人でAピラーに肩を寄せて押しつつ高速を人力走行するという貴重な経験もいたしましたが、これで小さいクルマの良さを知りました。
で、20数年前になりますが、突然ホンダから発売されたのがビート。オープン専用のバイクみたいな軽自動車でして、一目ぼれでこれに乗り換えました。いまでもビートこそが最高の営業車だと信じておりますが、そのころに子供が生まれまして、2人乗り、荷物はバイクみたいに後部にくくりつけて走るビートは現実的でなくなりました。
で、次に乗ったのが(当時としても)古い丸目のBMW320。かっこよくて大スキだったのですが、羽田空港からの帰りにエンジンから火を噴くというとんでもないことになりまして、廃車となりました。
さすがにヘンなクルマに乗るのに懲りて、30代からはフツーのBMW(これが僕にとってはじめてのオートマティック車でした)とかメルセデスベンツのEクラスとか、しばらくは面白みのない営業車に乗っていました。で、Eクラスがでかくてたるいので、前に記したアルファロメオに乗り換えたという成り行きです。
ということで、乗り始めて2年が過ぎたシグネットには大満足しているのですが、しばらく前から性能のイイ、速いクルマを営業車にしてもイイのではないか……という迷いがなぜかムクムクと鎌首をもたげてまいりました。
で、ポルシェ911とかアウディのRSとかメルセデスのAMGのGTとかは高額すぎてアレなので、日本車に限定して探してみたところ、ありました! レクサスがRCFというスポーツカーを昨年あたりに発売しているではありませんか。いまどき5リッターの自然吸気エンジン、トヨタの技術を結集したスゴそうなクルマでありまして、速いのはもちろん、BMWのM3とかその手のガチガチ系のスポーツカーに比べて運転もしやすいという評判です。
で、先日レクサスに行って試乗してみました。フツーのRCと乗り比べてみたのですが、RCFはもうまるで違いました。走りは素晴らしく、これが現代技術か!とビックリ。ドイツ車のキチキチに締め上げた感じというよりも、日本的な柔らかなタッチも気に入りました。わりと英国車系の味わい。
で、RCFの最大の美点はカッコイイ外観。これがRCとは似て非なるものでありまして、ドイツものよりも攻めていて、かといってアメリカンでもなく、日本的な洗練を感じます。賛否両論の派手なグリルも、外観だけでいえば僕がいちばんスキなアストンのザガートを髣髴とさせます。
これがそれ。RCF。
とくにリアビューがイイ。
で、多いに心を動かされたわけですが、結局乗り換えるのはヤメにしました。最大の理由はシグネットの小ささという利便性を捨てきれないからですが、もうひとつの大きな理由は、その稀少性にあります。シグネットは商業的には大失敗でありまして、150台ほど販売した時点であまりの売れなさ加減に生産中止の憂き目にあっているのでありました。販売期間はわずか2年。世界中で150台しかないわけで、日本にはおそらく30台もないのでは?
先日の集いで聞いた話ですが、藤田さんも江端さんも同じクルマに長いこと乗り続けているようで、それが正しい中年の選択。還暦まではおとなしく現行営業車に乗り続けようと思います。すでに4万キロほど走っているので、とりあえず、いつも利用している出光にピットインしてタイヤを交換しました。
テンダーハウスは複数のレストランと結婚披露宴などもできるバンケットルームが一体になっています。重松理さんらが店舗開発をして、杉元崇将さんのポジティブドリームパーソンズが運営をしています。
杉元さんと。社名のとおり、杉元さんはいつも明るくてカッコイイ!
1階がダイニング、2階と地下1階にバンケットルームがあり、3回はウエディング用のチャペルになっています。
1階のダイニングは白金の通り(プラチナ通りというの?)に向かって開放された空間になっておりまして、素晴らしいことに朝食から営業するそうです。
こちらはオープンキッチンになっています。レセプションで出たお料理の味わいもバッチリ。僕はこういうパーティではあまり食べないのですが、今回ばかりはがっつきました。
建物の内外に水が流れておりまして、これが開放的な雰囲気につながっております。
地下1階のバンケットルーム。南米マナー。明るいけれど落ち着いた感じ。「ゴッドファーザー Pt.2」のハバナのエピソードに出てきそう。
バンケットルームにもかかわらず、オープンキッチンになっているのが斬新。料理をする側からのプレゼンテーションやコミュニケーションを重視しているとのこと。
モザイクのカウンターウォールも美しいものでした。
こちらは小さいほうのバンケットルーム。
レセプションのお客さまはファッション業界の方が多く、旧知の方が多うございました。で、その中に異彩を放つ人が! 誰かと思えば職場の先輩の佐山展生さん。佐山さんも重松さんからのつながりでいらしていました。
3階のチャペル。ここで佐山さんと記念写真。とりあえず永遠の愛を確かめ合いました。
トーンが開放的で明るく、それでいて落ち着いた、成熟した大人向けのカッコイイ場所です。実際の様子はテンダーハウスのウェブサイトでぜひご覧ください。
で、テンダーハウスの中には、これとは別に洋食グリルの「白金然荘」というレストランが入っています。
水を使ったエントランスを抜けると・・・、
カウンターで9席だけの小ぢんまりとした「白金然荘」があります。こちらはしっとりとした感じ。少人数の仲間との集いに利用したいと思わせてくれまくりやがります。予約入れよ……。
いやはや、実にカッコイイ空間でした。その内的な多様性も含めて、いまや東京が世界でいちばんカッコイイ!というのが僕の持論なのですが、このようなイカした場所に来ると、ますますその意を強くします。
成長から成熟へ。すなわち、量から質へ。それはあっさりいえばカッコよさが一義的な価値基準になるということ。
ジッサイのオープンは9月からで、いまはプレオープン試運転中なのですが、これ幸いとCKOの集いをこちらで開催させていただいたという次第。
CKOs
右の方が村田のアニキ(ちなみに左は江幡哲也氏)。このレストランは村田さんのレストラン人生(?)の集大成ともいえるお店で、食材やお料理はもちろん、いろいろな名店の目利きやプロの腕を結集したセレクトショップ型のコンセプトを形にしたものです。
細部にわたるまで村田さんの極上趣味をぶち込んだ、超大人系のイカした空間。あらためて村田さんのセンスに脱帽かつ脱毛。
プレオープンにもかかわらず、お店はぎっしり満員でした。8月中はおそらく予約が取れないとは思いますが、9月以降お出かけになってはいかがでしょうか。ゆーーっくりとリラックスして食事と雑談を楽しむのに最適です。
I・K・U青山
03-6805-1199
営業時間 17-23時
日曜祝日はお休み
先に到着し、まっくんを待つロック兄弟。
まっくんも無事に到着。
Bluedogsリズム隊。
歌入れ現場。今回は13曲レコーディングして、僕がリードヴォーカルを取るのは1曲のみ。あとはコーラスを担当します。
うちのバンドはわりとコーラスのハーモニー・パートが多いので、ハモリ具合を確認しながらもサクサクとレコーディングは終了。
終了後の集合写真。納得の出来でした。これからエンジニアの堀さんにミキシングしていただきます。出来上がりが楽しみ。営業車の中で聴きましょう。
耳掻きです。京都のお土産にいただきました。とても華奢で繊細なつくり。しならせて使います。先端はエッジがバッチリきいていて、ハードなタッチが好みのど真ん中。
僕が日常生活の三大悦びとしているのは、1に耳掻き、2にくしゃみ、3に枕の下の冷たいところに手をいれる、でありまして、とくに耳掻きは最高の生活の友。
この逸品を大切に使います。ありがとうございました。