モノを極力買わないようにしているわけですが、気持ちのイイ服については若干の興味関心を持って探索しております。


で、この5年ほどは西海岸系気持ちイイ服キング、James Perseの諸製品を愛用しておりましたが、このところあまりにも価格が上昇し、また方向性も僕の好みと微妙にズレて参りましたので、廃棄→補充の機会をとらえては、徐々に日用衣料品をFilMelangeにシフトしております。


FilMelangeとは、「混色の(Melange)糸(Fil)」という意味の造語でして、杢目の糸、昔ながらのTシャツやスウェットシャツのグレー色に使用されている、ムラのあるあの色を指しています。まごうかたなき日本のブランド。コットン製品がとくに優れておりまして、とんでもなく肌触りがイイんですね、これホント。デザイン的にはJames Perseのような「凝ったヌケ感」はないのですが、どれをとってもスッキリと気持ちイイかたちになっております。


で、
普段はオンラインストアで必要な都度購入しているわけですが、唯一の(?)直営店が神宮前の昭和で秀和なレジデンスの1階にございます。先日、山里の鰻重昼食からのUA「徳屋」にあんみつを食べに行った帰り、前を通りかかったので久々にお伺いしました。



これがそれ。ユルい店内が素敵。


品物をちょいと見せてもらうだけのつもりだったのですが、そこはそれ、FMならではの文化的名品に誘われて、コットンのタートルのもっていない色のやつを買い足したり、スウェットシャツだの靴下だの、いろいろと買い込みました。


で、店内に鳥羽コーヒーのディスプレイがあるのを発見。鳥羽コーヒーとFMがコラボレーションで特製ブレンドのコーヒーをつくって販売しているのでありました。淹れていただきましたところ、ナイスな味わいでした。鳥羽さんもきっとFMがスキなのでしょう。さすが。目のつけどころがシャープです。鳥羽氏の趣味のよさは尋常一様ではございませんね、ええ。
銀座の鳥羽コーヒーはもちろん、その上にあるGinza Music Barもeeなあ! 


で、FM製品をまだお感じになったことがない諸兄におかれましては、まずは直接肌につけるもの、女性の場合はTシャツ、男性の場合はアンダーパンツを1枚、だまされたと思って買ってみるのをお奨めします。あまりのことにきっと病みつきになるでしょう。サイズはいろいろとありますが、伸縮性が高く、身幅にはそれほど違いはありません。丈が若干短めなので、僕のようなDCN(ド中年)世代は、着丈に気をつけてちょい大きめのサイズにするとよろしいと存じます。


ということで、電通の安田部長いかがでしょうか?


例によってBBTの好き嫌い対談の収録、今回のゲストはWantedlyの創業経営者、仲暁子さん。白金のWantedlyの東海岸マナーのオフィスにカメラを入れての収録となりました。


仲暁子さん(左)


仲さんは26歳のときにWantedlyを創業しています。26歳のころの僕といえば、当然無職。社会のごくつぶし。考えることといえば、柿ピーと焼きそばパン、どちらを買うかというようなことばかり(できたらどちらも買いたかったが、とにかく貧乏していた)。その日をどうするかどころか、目先の2時間をどう楽にダラダラと過ごすかが生活の主題でありました。柿ピーを食べながら本が読めればそれでOKという日々(今もそうだが)。起業などは夢にも思いませんでした(今もそうだが)。

仲さんは思い立ったら即行動、目的直撃。エネルギー溢れるシャキシャキとした方。僕とはタイプもスキキライもまるで違う(ただし、アタマのまわし方はわりと似ている気がした)わけですが、それでも仲さんのスキキライについてのお話は、この歳になってみるとしみじみとイイものだと思えるような、筋の通ったものでありました。


きっと仲さんのような若者が他にもたくさんいるのだと思います。これで日本も安心だ!

しばらく前の話ではありますが、重松理さんの日本服飾文化振興財団が主催したファッションショー、"Mon Yves Saint Laurent"がユナイテッドアローズ原宿本店ウイメンズ館を使って開かれました。お誘いをいただき、僕も見学してまいりました。



この財団はイヴ・サンローランのヴィンテージピースを180点以上所蔵しています。これはもともと小林麻美さんのコレクションで、小林さんがそのほとんどを財団に寄付なさり、貴重な資料として保存されています。今回はその中から70年代のコレクションを中心にしたコレクションでございました。ここまでいくと服飾趣味も歴史的・文化的な価値が出てくるわけで。



サンローランこそ現代ファッションの巨匠中の巨匠。先だって評伝の映画化もされました。とにかくシック。今回拝見したのはいずれもヴィンテージものではありましたが、いまみても何の違和感もないどころか、かえって新鮮。これが洗練だ!

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2週間ぶりの休み。2週間ぶりのスタジオ。ミッキー再加入後2回目でだいぶイイ感じになって参りました。


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Bluedogsの冬のライブ(12/12@渋谷テイクオフ7)に向けてひさしぶりにスタジオに入りました。このところスタジオ備えつけのヘッドアンプを使っておりましたが、今回は自分のを持ち込みました。AmpegのPortaflexというの。小型軽量ながらフツーにAmpegの音が出ます。最大の美点はツマミの数が少ないこと。僕のは350ワットのモデルでありまして、ライブで使うことを考えると本当は500ワットモデルのほうがイイのですが、そっちはツマミの数が多くて面倒なんですね、ええ。Ampegにツマミが2つ(マスターヴォリュームとゲイン)だけの小型軽量アンプをつくってもらいたい。

で、今回はキーボードのミッキー長野さんが参加。ミッキーは25年前に渋谷のヤマハの中にあったDoin'というハコでBluedogsがやったときのメンバー。一緒にやるのは25年ぶり。四半世紀の時が過ぎた後の再加入となりました。われわれと違ってミッキーはちゃんとした音楽教育を受けているので、複雑なコードでもきっちりと拾って教えてくれるので助かります。


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前回のライブでやった曲のスタジオ・レコーディングのアルバムが完成。リーダーの河村ターチが張り切ってミックスしてくれました。Bluedogsとしては6枚目ですが、1年間の休止明けの新生Bluedogsの始まりのアルバムでございます。


僕にとっての音楽の最高の楽しみは垂直統合型音楽鑑賞。すなわち、自宅でスキな曲を聴く→Bluedogsでリハーサルスタジオにて実演してみる→ライブでやって気持ちよくなる→スタジオでレコーディング→アルバム制作→出来上がりを自宅で聴く、という自己満足の循環過程。


いやー、音楽ってイイですね。


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空腹をおぼえたので、仕事の合間にデイヴィッド・マイヤーズ・カフェに行きました。ここのハンバーガーが大スキなんですね、ええ。添え物のフライドポテトのディップも最高。

で、ハンバーガーに合わせた飲み物というとコークという人が多いわけですが、僕はなんといってもレモンスカッシュ(もしくはレモネード)。コークはどうもスカッと爽やかさに欠けます。レモンスカッシュこそが清涼飲料の王者。先だっての仕事でのLA滞在中は連日バーガー&レモネードを食べていました。意外に飽きないんですね、これが。

で、デイヴィッド・マイヤーズ・カフェのもうひとつの美点は喫煙席の充実。昼の銀座の喫煙場所としてはここが最高です。夜は夜でいろいろありますが。

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とある週末、フォーク兄弟(Bluedogsのうちの二人でフォークをやるユニット)の弟の仕事のパーティが如水会館でございました。で、ちょうど同じ日に僕の成長戦略フォーラムのパーティもたまたま同じところでございました。せっかくの機会なので、今度の冬のBluedogsのライブのプロモーションを兼ねて、それぞれのパーティでフォーク兄弟の余興ステージをやらせていただきました。ノーマイクでギターとタンバリンだけで歌うのも気持ちイイね!
お集まりのお客さまにおかれましては、突然の騒ぎで失礼いたしました。
フォーク兄弟は仕出しの余興ステージに特化したユニット。今後もこういう機会に無理やり出演していきたいと思います。


まだ知らぬ音楽との出会いを求めていつもスタンバイしているわけですが、Vintage Troubleのメジャーデビュー盤"1 Hopeful Rd."、やれブライアン・メイが激賞したブッカーTが一発で気に入ったとか、やたらと評判がよろしゅうございます。前から気になっていたのですが、AC/DCのツアーに帯同してオープニングアクトをやっているという話を聞いたのが決定打になって購入、聴いてみました。


1 Hopeful Rd./Vintage Trouble
これがそれ。


1曲目が流れてきたとたん、「こりゃダメだ!」と思ったのですが、この曲が僕の嫌いなタイプだっただけで、その後の曲は確かによろしゅうございました。長打とはいえませんが、クリーンヒットであることは間違いなし。僕の場合、新規音楽打率は1割ぐらいなので、上出来の上玉であります。


音楽そのものにあっと驚く凄さや革新性があるわけではありませんで、むしろその逆。僕のスキな70sロックをオーバードライブして、もはや60s、いやことによると50s、モータウンないしはスタックスを丸ごと髣髴とさせるヒジョーに古い曲調です。ロックよりのR&Bでボーカルの粘度が高い高い。Wilson Picketの如し。


ただし、録音は現代のBluenoteのそれ。とにかく音がイイ! バンドの音作りもストレートで秀逸なものでありますが、現代技術で録音されたサウンドは分離が良く、プレベの太い音が心地よいこと限りなし。楽器とヴォーカルとのバランスも最高で、バンドとしての一体感がある。音そのものはうっとりするような仕上がりです。もしWilson PicketのMustang Sallyをこの水準の録音で聴けたらそれはそれはバラシースなことでしょう。


これはこれでアタリだったのですが、自分にとってビックリするような見知らぬ音楽との出会い、それは51歳の己の身を考えてみれば、ほとんど絶望的に困難だということを知らされました。というのは、ホントに革新的というか新しい音楽だと、それは当然のことながら若い世代によって創造されるわけで、だとすると新しすぎてこっちがもう分からなくなっているのであります。たとえば、歴史的名盤とかいうOasisのをはじめて聴いたときは「なんだ、これ?」という具合で、まったく楽しめませんでした。Oasisがもう10年以上前、下手すると20年前のロック・クラシック。にもかかわらず、こっちは新しすぎて分からない、という成り行き。


その点、VTはノープロブレム。60sのロック的R&Bを素直にそのまま消化し、そこにほんの少しコードやリズムで工夫するというタイプの曲の連続であります。この辺、10年ぐらい前のNorah Jonesを知ったときに近いものがあります。昔ながらのカントリー風ジャズにわずかの新味を加え、しかも音はヒジョーにイイというパターン。これから初老期に入る僕にとっての「新しいアーティスト」というのは、このパターンの繰り返しになる予感がいたします。嬉しいような哀しいような。

ベネッセの運営しているUdemyで、『楠木建の「経営者たちのストーリー」』というのを3本つくったわけですが、3本目にご登場いただいたのが資生堂の魚谷さん。僕ははじめてお目にかかったのですが、思っていたよりもずっとソフトな方でいらっしゃいました。







魚谷さんのツボを得たお話を伺っているうちに、あっという間に収録が終わりました。




今回は麹町のスタジオではなく、資生堂本社に伺っての収録。







今回も進行は進藤さん。この人はプロだ! 


魚谷さんは以前はコカコーラの日本法人の経営をなさっていましたが、進藤さんのご主人がプロゴルファーでいらっしゃいまして、コカコーラがスポンサーだとのこと。で、進藤さんは魚谷さんと旧知の仲なのでした。今回も進藤さんの名リードで、スカッと仕事をさせていただきました。