で、久しぶりに映画館で見た映画が『キングスマン』。映画館を出る観客に「あー面白かった」といわせることだけをめざしてつくられた映画でありまして、すなわち娯楽映画の傑作。娯楽作品はこうあるべきというお手本のような映画でした。


「ブリティッシュ対アメリカン」の戯画化をベースにした設定がイイわけですが、全編これ007に代表される昔のスパイ映画への思い入れたっぷりで、とりわけKingsman(紳士服店)を偽装しているスパイ秘密基地はイカしていました。コリン・ファースが得意中の得意の英国紳士ぶりを披露。メガネなどわざと野暮にするところも味わい深い。バカバカしさのさじ加減にセンスが溢ている好作を堪能しました。



ロンドンのSaville Rowにあるという設定のKingsman。僕もロンドンに言ったとき、おのぼりさん全開でこのあたりをうろうろとしてみたのですが、わりと今風の店も多かった。


で、「あー面白かった」と映画館をでたわけですが、ロクロクの屋根のある広場でこういうのをやっていました。




サントリーのウィスキー「知多」のプロモーションです。ほどよく風が吹いていて、秀逸な空間に仕上がっていました。多くの人がリラックスしながらハイボールを飲んでいました。サントリーもやるなあ。これは効果満点だったと思いますよ。


で、ハイボール片手に読書している人が。むむむ・・・と感じて近づいてみると、なんと!『戦略読書日記』を読んでいらしゃるじゃあありませんか。



この方がその方。



この本、『戦略読書日記』は僕が書いた中でも抜群に売れなかった本であります。書いた側としてはいちばん面白がって書いたんですけど、フルスイングで空振り。気分爽快。


で、これをお読みいただいている方をジッサイにこの目で見たのはこれがはじめて。あまりの嬉しさに、見知らぬ方に対して失礼も垣間見ず、読書を邪魔して記念写真を撮らせていただきました。



この本、面白いんだけどなあ……。この本だけはときどき自分でも読み返すのですが、自分ではつくづく面白いんですよ、これが! みなさんもひとついかがでしょうか?