Lo Tengo Malbec 2007

【名 称】 Lo Tengo Malbec 2007
【価 格】 6本6,300円セットの1本(税込) ※単品価格2,415円
【購入場所】 エノテカオンライン
【飲んだ日】 2008/08/17、19
さらに続いてエノテカのセットものの登場です。今度はアルゼンチンのマルベックです。安価でも楽しめるワインの多いこの国のこの品種、当然これもそうであろうという期待がありますが、さてそれに応えてくれるでしょうか。ちなみにこのワイン、ネットで検索すると、タンゴを踊っている男女がラベルに載っていて、角度を変えると踊っているように動いて見える、という記述がいくつか見当たります。が、このボトルは残念ながらラベルは何の変哲もない紙で、当然どの角度から見ても同じ絵です。コストダウンのために変わってしまったのでしょうか?
さて抜栓してグラスに注ぎます。色は少し濃い目・深目の紫でいかにもこの品種らしいものですが、透明度は以外?にもそんなに低くはなく、普通に注いだ程度の量では、少し見えづらいけどグラスの脚がまだまだ見えるという感じでしょうか。香りは、これもこの品種らしいじゅくっとした黒い果実の香りですが、まだ若そう。樽の影響はそんなに感じません。では飲んでみましょう。
一口飲むと、マルベックらしい黒い果実の果実味に適度な酸味があるのがわかりますが、このワインはこの品種としては比較的滑らかな印象でさらっとしています。決して軽いということではなくて、それなりにしっかりした味わいではありますが適度に落ち着きのある濃さというところでしょうか。このくらいのヴィンテージのマルベックだともう少し元気ある飲み口を想像していたので若干拍子抜けしたところもありますが、これはこれでありかな。時間とともにより力強さを増しそうな雰囲気もありますが、この日飲んでいる限りではそう大きくは変化しませんでした。ということでいつものように4割ほどを小瓶に差し替え封印。
2日後、再飲します。予想通り、よりタンニンが出てきて全体的なボディも大きくなった印象。その分酸味と若々しさが後ろに引っ込んでいます。だいぶマルベックらしい感じになりました。でも、やっぱりさらっとした印象があります。こういう仕上がりのワインなんでしょうね。ガツンとパンチのあるマルベックも美味しいですが、こういうタイプもちょっとボルドーのワインっぽくてよいかな。ってもともとボルドーの品種ですからある意味当然なのかもしれませんが・・・。ということで完飲です。
てなことでまずまずの印象でしたが、単品価格からするとわずかにコストパフォーマンスは分が悪いかもしれません。やはりアルゼンチンのマルベックですし、もうすこし力強さかがあればというところ。そうでなければ「エレガントさ」があるようならよかったのですが、「滑らかでさらっとしている」どまりでそのレベルまでは行ってませんでした。ただ正直、今飲むにはまだ早すぎたのかもしれませんね。あと数ヶ月したらよりよくなっていそうな感じはあります。
Mapu Reserva Merlot 2007

【名 称】 Mapu Reserva Merlot 2007
【価 格】 6本6,300円セットの1本(税込) ※単品価格1,575円
【購入場所】 エノテカオンライン
【飲んだ日】 2008/08/13、17
引き続きエノテカのセットものです。チリのメルロです。ムートンのバロン・フィリップ・ロートシルト社がチリで作ってるワインだそうです。ところでこのワイン、ヴィンテージが2007年なのに「レセルヴァ」となっています。イタリアやスペインなんかでは少なくとも1年以上の熟成を経たものでないと名乗れないのではという気がしますが、チリではそうではないようですね。
抜栓してグラスに注ぎます。色はガーネットがかった紫色という趣で、透明度も少し高めのようです。香りは、何というか若いメルロそのものという感じで、甘酸っぱさを感じさせる赤いベリー系果実の香りに近く、香りの強さもあまりないようです。こういう感じの香りだと、そのままグラスから飲んでも開いてないんだろうなあと思いつつ飲んでみます。
すると、やはりそんな感じで各味の要素が全般的に弱くそんな中でも酸味だけがやや強いのでどうにもイマイチ。仕方がないのでワインシャワーを使ってデキャンタしました。すると、これが功を奏したのか随分香りと果実味が増しました。このワイン、あまり樽を効かせていないようで、そこから来る要素はあまりなく果実の甘味と酸味と香りとがそのまま出ているようですね。ただ若いワインの割にはタンニンはあまり感じませんけど。
先日のこれはその対極にあるような樽がガンガンに効いたものでしたが、あのワインから樽の要素をなくしてもまだ甘味が強いものだろうな、という感じでしたが、それに対してこのワインはもう少し酸が効いているタイプ。ワインとしてのバランスはこちらの方がよいかな、と思われます。さて最初は強制的に開かせたこのワインも時間とともに徐々に開きつつあるようでしたが、あえてそこで小瓶に差し替え封印。でないとまた一気に飲んでしまいますので。
外飲みやら何やらでしばし間が開いて4日後に残りを飲みます。小瓶差し替え→後日の飲み、というときは大体抜栓日よりもぐっとワインらしさが増しているものですが、今回もそんな感じでした。特に初日にはかなり弱かった渋味が出てきたようです。若々しさも少し落ち着き、その分より「ワインらしさ」(何だかおかしな表現のようにも思いますが)が出てきています。ただ、全体的におとなしめというか、よくあるレーダーグラフで表すと各数値はあまり高くなく、形は良いけど面積は小さなx角形ができているような、そんな印象です。ともあれ、例によってするっと飲み干しました。
ということでまずまずのワインでしたが、これも通常価格では少しコストパフォーマンス見劣りがするかなあ、と思わないでもないです。バランスは良かったけど、そこまで、という感じですね。悪いワインでは決してありませんが、ちょっと小粒な印象どまりかなあ。
Overstone Sauvignon Blanc 2007

【名 称】 Overstone Sauvignon Blanc 2007
【価 格】 6本6,300円セットの1本(税込) ※単品価格1,995円
【購入場所】 エノテカオンライン
【飲んだ日】 2008/08/09-10
ニュージーランドと言えばソーヴィニヨン・ブラン。ということで本プロジェクトでもこれに続いて2本目のNZ-SBです。あちらは保存状態の問題で今思うと少しだけ劣化していたかもなあ、というところもなくはなかったのですが、今度は最新ヴィンテージ、保管も少なくとも我が家においては問題ないはず。さてどんなお味が楽しめるでしょうか。
抜栓してグラスに注ぎます。色は極々普通というかとりたてて言及すべきところのない、やや薄めのものでこの品種ならこんなものかなあといった程度。香りは、ロワールあたりのこの品種のワインとは異なる南のワインっぽいものです。続いてテイスティング。
若干伸び発泡感が舌を刺激しますが、酸自体はそれほど強くない印象。それよりもやはり、香りと同じく南のソーヴィニヨン・ブランという感じの厚い果実味がします。6月に飲んだこちらに似ていますが、それよりは少しおとなしめ。その分、清涼感はこちらの方が上という気がしますが、もちろんロワールのそれに感じられるようなレベルではありません。なお、果実味の割にはべたつくところがなく、ここは良いところであるといえます。半分飲んだところで、白ワインには珍しく封印します。スクリューキャップなのでわざわざ差し替えることはせず、そのまま冷蔵庫へ、
翌日残りをいただきましたが、微発泡感はさすがにないもののそれ以外にはさほど前日から変わったところ無く、と思ったのですが、こころなしか清涼感がわずかに上がっているかもしれません。いずれにせよそれなりに厚みのある果実味は健在で、なかなか良い感じが続いております。となればあとはもうお決まりのコースで、するすると飲み干してしまいました。
ということでこのワインそれ自体はなかなか良いものなのですが、如何せんロス・アルボリトスのソービニヨン・ブランというワインを既に経験している以上、どうしてもそれと比べてしまいます。この品種らしさという点ではこちらの方がより上かとは思いますが定価ベースで考えれば倍の差があるわけで、ちょっとこちらの方が見劣りするかなあと言う感じです。1,500円くらいなら良い勝負なんでしょうが、ほとんど2,000円という通常価格ではどうしても分が悪い。その点だけが残念なところでしょうか。
Fetzer Bel Arbor Merlot 2006

【名 称】 Fetzer Bel Arbor Merlot 2006
【価 格】 1,050円(税込)
【購入場所】 カーヴドリラックス
【飲んだ日】 2008/08/06-07
カリフォルニアのメルロです。ランクとしてはボトムレンジだと思いますが、有機栽培で有名なフェッツァーのワインだけに、このクラスでもそれなりなものではないかと予想。ただでさえカリフォルニア・メルロは良いものが多そうな印象があり、それも加味するとこの予想は大きく外れないと思うのですが、さてどうでしょうか。
抜栓してグラスに注ぎます。色は少し赤の強めな紫色。カリフォルニアのワインとしては透明度は高く、やや意外な気がしましたが、価格的にこんなものかもしれません。香りは、この産地・この品種らしいイキの良さが感じられる果実香がありますが、それに加えて樽由来と思われるあま~いバニラ香がかなり感じられます。裏ラベルを見ると、アメリカンオークの樽で6ヶ月熟成とありますので、まさしく「さもありなん」ということでしょうか。
では飲んでみましょう。若さとシンプルさ(要はブドウの味っぽいってことですね)を感じる果実味と酸味がありますが、それより何より、やはりと言うべきではありますが、アメリカンオークの影響で間違いないであろうバニラ+ココナッツ+カカオな甘い風味が実によく出ています。むしろ、樽由来の味と香りが強く出過ぎてしまっていると言うべきなのかもしれません。ちょっとワインそのものが押され気味な印象がありますね。とはいえこれはこれで美味しかったりしてて、なかなかの調子で杯が進みますが、例によって半分弱を残して翌日へ。
翌日飲んでみると、前の日に思いっきり目立っていた樽の風味がかなり減衰し、その分タンニンが前に出てきて、ごく普通のメルロのワインらしい味となりました。これはこれでよいのでしょうが、やはり面白みはちょっと欠けるかもしれませんね。ワイン自体も質はよいもの何だと思うのですが。
ということでこのワイン、アメリカンオークの影響が強すぎて、何だかそれ以外取り柄がないような記述となってしまいましたが、それだけ樽の影響に対する印象が強かったということです。アメリカンオークの影響とはどんなものかを知るには実によいサンプルになるはずで、ワインの勉強をするうえで一度は飲んでみると面白いものだと思われますし、わたしにとってはそうでした。
Nostrada Garnacha 2006

【名 称】 Nostrada Garnacha 2006
【価 格】 680円(税込) ※セール価格
【購入場所】 カーヴドリラックス
【飲んだ日】 2008/08/02-03、05
先月のカーヴドリラックスのセールのときに、「¥3,000以上で使える\500引きクーポン」がDMで送られてきました。その「¥3,000以上」を達成することを目的として選んだのがこのワインです。とだけ言ってしまうと「あまりにも」ですが、実のところ2005年ヴィンテージのものを本プロジェクトの初期にいただいており、そのときはまずまず美味しかったものの開きが遅かったようでいい状態を少ししか味わえなかったようです。そのままにしておくのはもったいないので、この機に再度試してみようというのが本当の動機であったりします。
抜栓してグラスに注ぎます。色は濃くて少し青みが強い紫色で、いかにもスペインのワインって感じがします。ガルナッチャはグルナッシュと同じものということですが、こちらの方が明らかに南仏のグルナッシュよりも色が濃いように見えます。香りは、05年とは異なり、若い黒い果実の香りがムンムン。一瞬むせてしまいました。最初からよく開いているようです。では飲みましょう。
一口飲むと、この価格帯としては意外なほどの凝縮感のある果実味と強い酸味が舌から喉の奥に真っすぐに突き抜けていきます。このあたりの感じはいかにもグルナッシュらしさがありますが、風味にテンプラニーリョに似た独特なクセがあります。これは確かにスペインのワインだと気付かされます。そのクセの分味に複雑さがあるかとは思いますが、先に書いたように口の中を一直線にしか味覚を刺激せず、口の中いっぱいに広がる感覚がないようで、この点は「価格なり」の部分ですね。そうは言っても3ケタのワインとしてはかなりイケるので、ボトル半分強をあっさりと飲んでしまいました。
残りを小瓶に差し替え、翌日に1杯だけ飲みます。するとどうでしょう、前日は一直線にしか感じられなかったのが一変し、広がりのある味わいとなっています。また、これまでにも何度かあったように、何だか高級感を漂わせています。価格は安くとも良いワインはこのような変化をするものなのでしょうか。しかしこういう変化はそのピークが短いというか、瓶の栓を開けたらその後すぐに落ちてしまう傾向が。今回はどうでしょう。
ということでさらに残りを2日後に飲んだところ、やはり同様になりました。劣化したということはないのですが、やはり味・香りとも2日前に比べると落ちます。とはいえ元がしっかりした味わいのワインですので、これはこれで十分かとも思います。むしろ価格を考えれば上出来。するっと飲み終えました。
ということで前回飲んだときよりずっと好印象。780円でこれなら全く文句ありません。さすがの1本ですね。