柳の下にドジョウは1匹・・グロフィエのセンティエ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・グロフィエ シャンボール・ミュジニー 1級 レ・センティエ 2002
購入日    2005年4月
開栓日    2013年1月4日
購入先    フィッチ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   9480円

今日は今年最初の大きなイベント、大ホールを貸し切っての市民公開講座を済ませた。
立ち見が出なくてほっとしたが、それでも300人近くの方に参加頂けた。

まいどの元総長の挨拶に始まり、認知症の専門である大阪大学の精神科の先生の講演に続き、
参議院議員の梅村聡先生に講演してもらったが、自分もちょっと講演した。
最後にまたまいどの元総長に締めくくってもらった。

梅村さんは大学の後輩である内科医だが、今年夏に改選を控えており、これから大忙しだろう。
今日の講演を聴かれた方々も、彼の医療行政に対する真摯な姿勢がよく分かったと思う。


さて、10月の季節でのワイン会で開けた同じ年のオー・ドワと同じ年の畑違いのワインである。
オードワが非常に素晴らしかったので期待したのだが、残念ながら及ばず。

1級畑という点で同じなのだが、熟成段階にある鰹香もないし、何より奥ゆかしさが足りない。
先のオー・ドワが出来過ぎだったと言えばそれまでなのだが、
2匹目のドジョウを期待したわたしも甘かった。

とはいえシャンボール・ミュジニーらしい良い意味での陰気さや、下草の香りはする。
言わずもがなだが、3500円程度で買える同じ造り手のACブルゴーニュとは
格の違うワインであり、3倍の値段を払うのにも納得できる。

と、ここまで書いて疑問に思うのだが、わが国で自分が手にするワインのボトル差の違いが
ここまで顕著である以上、微妙な畑の違いを感じることなど出来るのだろうか。
ショップのHPなどでは、蕩々と美辞麗句が並んでいるが、
現地で樽から熟成の各段階を体験しないと無理なのではないかと思う。

音楽に関しては、缶詰みたいなCDで聴いても、ウィーンフィルと大阪フィルの音の違いは
もちろん、ベルリンフィルとの違いだってくっきりと分かる。
そのために必要なオーディオ装置の費用だって、ワイン代に比べれば大したことはない。
やっぱり生ものであるワインの方がよっぽど扱いにくい代物である。

今年最初のワインは、外れではないが、残念ながら大当たりではなかったようだ。
しかし、今年うちには新しいウサギは来るのだろうか。
神のみぞ、じゃなく、家内のみぞ知る、