安物買いの・・エメレンス | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
エメレンス ブリュット キュヴェ・トラディション NV
購入日    2010年7月
開栓日    2011年2月22日
購入先    ブル魂
インポーター オーレ・ジャパン
購入価格   2580円

携帯で入試問題を投稿した受験生が逮捕されたことに関し、議論があるようだ。
中にはカンニングされた被害者であるはずの京大を非難する意見があり、
試験監督の責任を問う声も聞かれる。

このニュースを見て、数年前に報道された万引き事件のことを思い出した。
書店の店主が少年の万引きを発見したところ、犯人は逃走し、追いかけたら
閉まりかけた踏切を無理に渡ろうとして、電車にはねられて死亡した。
結局、この書店は閉店に追い込まれた。

いろんな意見の中に、この書店の店主を非難するものがあった。
たかが万引きなのに追いかけたりするから、若者の命を奪うことになってしまった、
というものである。

結果は不幸ではあるが、被害者である書店店主を非難する発想が分からない。
これと同じで、今回のカンニング事件で、京大を非難する発想が分からない。
結果的には単独犯だったようだが、京大が非難届けを出し、犯人が特定されることで
事件の輪郭が明らかになった。
その結果、今後の入試の運営や公平性が、一応担保されたわけである。

受験に真剣に向き合った経験がある人間からは、
たかがカンニング、という発想はなかなか出てこない、と思う。
犯人や犯行方法が明確にならなかったら、入試そのものに対する不信感は拭えなかっただろう。

犯人に対する報道機関の姿勢に問題はあるとしても、それは事件の本質とは異なる話である。
自分も大学入試の試験監督を何度か務めたことがあるが、
現場の監督の責任論まで出るのには正直呆れてしまう。

Twitterで何か言っている有名人がいるらしいが、その意見を少し耳に挟んで、
所詮は税金すらまともに払う意志がない反社会的な人物の発想なのだ、と感じた。


さてお題のシャンパーニュだが、昨年購入してすぐに開栓してシャバシャバだったものの
2本目である。
偶然手にした1本目が、非常にコストパフォーマンスが高くて驚いたのだが、
それに続く2本は、安物買いの銭失い、というレベルのものであった。

今回1人で1本飲んでいて、貧乏たらしくて情けなくなってしまった。
偶然性によってなのか、またはロットによって、または開栓時期によってなのかは分からないが、
最初の1本は、犬が歩いて棒に当たっただけだったようである。