え~? 2020年? | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


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フィリップ・パカレ ポマール 2003
購入日    2005年10月
開栓日    2006年9月7日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター INA
購入価格   8000円(セットなので推測)

先週2002のニュイ・サン・ジョルジュを開けて「金返せ」と書いたら、
多くの方からレスをいただいた。
こんなシロウトのブログに、多くのシビアなワインファンが来られているようで、
身の引き締まる思いがする。
そして、畏友ooisotaroさんも、ジュブレ・シャンベルタン 1er ラ・ペリエール2002を開栓されて、
感想を述べておられる

それらの情報を総合するに、どうも今開けるパカレの2002は、力がムキムキ満ちあふれていて、
果実味も凝縮しており、将来に大きな可能性が期待できる、というワインではなさそうな
雰囲気である。
サンプル数が少ないから、もちろん断定できる話ではないが。

わたしは保守的な飲み手かも知れないが、2002のまっとうなブルゴーニュが、
すでに今ごろ飲み頃、またはピークを過ぎかけている、というのが信じがたい。
だから、パカレの2002を開けたのは、7月のポマールが最初で、
まだ若いだろうと思っていて、飲み頃を探る意味で開栓したわけである。

この時は、「意外と普通」と書いたが、実は2日目の落ち方があまりにひどく、
おかしいな、と思ったのだった。
その後ジュブレ・シャンベルタンを開けて、明らかにピークを過ぎていると感じ、
3本目のニュイ・サン・ジョルジュでは、枯れていると確信した。

従って、まだ壮年期のパカレを体験していない。
そこで本日のポマール2003を開栓することにあいなった。

梅昆布のようなビオ香はあるが、胸一杯に吸い込みたくなるアロマには乏しい。
舌触りはピチピチと新鮮で、出汁とフレッシュ・フルーツを撹拌したような名状しがたい
味わいである。
なるほど、ビオワインが好きな人には、この一種独特の風味は魅力的だろうな、
と納得してしまう。
そして例によって、ビオワインらしく杯が進む。

ここからはまったく根拠のない個人的直感だが、わたしはこのワインの将来に、
深さや複雑さを身につけた、美しい立ち姿を想像することができない。
先日開けた2002の今の姿を知ってしまっているから、その印象に重なってしまうのかも
知れないが。

そう思ってリアルワインガイド誌10号を手に取ると、な、何と、このポマール2003の飲み頃予想は
2008~2020となっている。

わたしは目が点になった。
あえて反論するが、2008にはすでにピークを過ぎていると予想したい。
同誌がテイスティングした時期は今から1年以上前だから、今の印象とは異なるかも
知れないが、それも予想のうちだろう。
わたしと同誌のどちらが当たっているか、まああと2年もすれば結論は出ると思う。

このワインのどこが「強い酒質」なのだろう? これもわたしには理解できない。
将来大輪の花を咲かせる、硬いつぼみのようなワインとは異なり、
飲み頃を斟酌せず、早めに気楽に接することができる、上質なブルゴーニュであると、わたしは思う。

幸い翌日には2002のように大幅にダウンしていることはなく、燻したカツオのような香りがする。
しかしやっぱり、数年後の高きピークの可能性を感じさせはしない。
その根拠は、グラスに残して2時間ほどすると、酸味が勝って落ちていっているからだ。

こんなことを書くと、大きなマーケットになっているビオワイン市場に水を差すかも知れないが、
これは、今楽しむワインである。
2020年なんて数字は、いったいどこから出てくるのだろうか。

それにしてもこの価格は高すぎる。
無責任な大胆予想だが、数年後のヴィンテージのパカレは、酒質を変えて大化けしているか、
さもなければまともな飲み手からは相手にされていないか、のどちらかではないだろうか。

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