フィリップ・パカレ ポマール 2002
購入日 2005年1月
開栓日 2006年7月23日
購入先 ウメムラ
インポーター エイ・エム・ズィー
購入価格 5980円
パカレのワインは、2001がファースト・ヴィンテージにもかかわらず、ネットショップでは
飛ぶように売れているし、すでにブランドイメージが確立した感がある。
DRCの醸造長を断って独立した、というDRC絡みだから話題になっているのか、
それとも実際に実力のある造り手なのか。
昨年10月、ペルナン・ベルジュレス 2001を開栓した。
エステルのようなビオ臭がして、これを美味しいなどと言うのはどんな人間なのか、
想像もつかない、というワインであった。
リアルワインガイド誌などではかなり高い評価のように思われるが、この2001のような
ワインを褒める、というのはどうも信じがたい。
信頼できる会計士の友人は、すでに1年前に2002はもう飲めると言っていた。
ということで、いつまでも放っておくわけにもいかず、まず2002のポマールを開栓してみた。
なるほどもう飲める。開栓早々からまろやかで、ポマールらしい開放感がある。
昨年のペルナン・ベルジュレスとぜんぜん違うじゃないか。
タンニンはほどほどで果実味とのバランスがいいが、それほど濃厚な感じはしない。
むしろボーヌのワインらしく、陰にこもらず開放的である。
抵抗なくスルスルと飲めてしまう、たいへん分かりやすいワインである。
だがしかし、翌日の落ち方はかなり激しい。
いい自然派ワインは翌日、翌々日に伸びるという説と、落ちる、という説があるが、
これもきっと正解はないのだろう。
このワインに関しては、残念ながら当日に飲みきった方がベターであったと思われる。
自然派ワインは18℃以上では2次発酵が起こる可能性がある、とリアルワインガイド10号に
記載があるが、わたしの保管状況は、夏場では18℃くらいになる。
このあたりも一考の余地があるかも知れない。
いずれにしても、他にパカレの2002は何本かあるので、追って開栓してみるが、
このポマールに関してはもう飲める、というのは当たっていた。
2003もAlcoholic Armadilloさんから数本入れたが、あまりに高いし、
自分の評価も定まらないので、2004はパスしてしまった。
高い代金を払ってまで、毎年押さえたい造り手になるだろうか?