ある程度、わがままなパーソナリティである私の性格が見え隠れするかもしれませんが、

 

この福祉関係の仕事に、2者択一というはっきりしたものはないと思うのです。

 

色んな方が、この業界に答えはない。と豪語しているので論拠はあるのだと。

 

答えはない、と言っていながら、AかBかと答えを求めるのは矛盾しているなと考えているので、

 

私はひねくれたように、第3の選択肢を勝手につくることにしています。

 

 

これが、福祉援助技術で割と活躍する「代替案」や「折衷案」の基本的なスタンスに直結すると判断しています。

 

もしかしたら核をついた意見なのかもしれませんが、この業界で2択を癖づけている人は、

 

人を援助するとのかいうことに向いていないのかもしれません。

 

経理やIT関係での適正があると私は経験から思う節があるので、

 

そちらの方向性である仕事を勧めるようにしています。

 

とはいえ、福祉業にもパソコンメインだったり、経営メインだったりもあるので、そのタイプの方はそれで力を大いに発揮しますし、

 

地域課題や地域での社会資源をつくっていくときに、論理的に物事を推進していく大きなエネルギーになります。

 

 

ただ、対人といった決められないものに関しては、

 

やはり2択ではなく、無数の選択肢、そしていうなれば、選択肢そのものがない判断をつくれる方が、

 

相手を理解する柔らかい心を持った方なのかもしれません。

診断は、医師が行うもので、

 

福祉関係者は診断はできないものと定義されている。

 

疾患(病名)は、医師以外の者がするものではない。

 

ということが、対人援助での基本的な考え方である。

 

 

しかしながら、診断とはまた少し違った「見立て」は支援を行う者がすべき姿勢であり、

 

見立てとは、病名等はつけないが、

 

この人はこの傾向があり、こういった課題があり、こういう解決策を図る必要性がある。

 

と細かい内容を分析し、そしてなるべく関係者に簡単に伝える(見える形で)ことができる状況であると考える。

 

 

ケアマネや社会福祉士はアセスメント(見立て)を行うことが頻繁に見受けられるが、

 

介護福祉士や看護師が見立てを行うことをあまり私は見ない。

 

でも、見立てというスキルを、専門職でない方も磨いていってほしいという考え方を私は持っており、

 

また時々は、見立てについての記事を書いていければと思います。

 

 

対人援助職において

 

「~すればいい」

 

はありません。

 

この考えに基づいた行動は、その対応をしたら「終わり」と自分の中で決めつけているのです。

 

相手からすると、その対応は不信感と尊重されていない姿勢を印象づけてしまいます。

 

 

もし、あなたが何かに悩んでいて、

 

「~すればいいやん」と言われたとき、あなたはその人に大切にされていない気持ちが伝わるのだと思います。

 

それで「終わり」だから、あなたとは距離をとりたい。そういう心持ちがある心理的な証拠なのですから。

 

 

最近、介護や看護の現場において、

 

「~すればいいやん」という言葉や行動をたくさん見受けます。

 

事務作業ならば別に良いのですが、

 

対人において、その対応をしたら「終わり」はありません。

 

ひとつ、対応をとればその次はどうなるのだろうか、を一緒に考えていくのが支援です。

 

終わりを示すのはあくまで相手なのです。

 

支援者から、終わりの姿勢を見せることはサービスでもホスピタリティでもありません。

 

ただの死援者です。

 

 

本日は少し、手厳しいことを申しました。