ひょっとこ乱舞『ブリキの町で彼女は海を見つけられたか』観劇っ!!
感想を一言で言うと、「全然理解できないけど、凄かった」。劇団の特徴や前評判は全然知らなくて、「虚構の劇団の三上陽永くんが出ているし、タダだから見てみよう」くらいの軽い気持ちで行ったら・・・。びっくりするくらい、集中力を必要とされる舞台に完全に圧倒されました。
その難解さはまるで、「この芝居を『物語』として捉えるな。感じろ』と言われているようで。理解しようとすると、逆に置いていかれる危険性を冒頭で直感。
で、クライマックスの演出が非常に綺麗でした
・・・あとは、好みの問題になりますが。
女優さんの衣装が、激しく好みじゃありませんでした(ごめんなさい)。ドット柄とか星柄とか好きじゃないし、ヴィヴィットな色合いも苦手。前週に観た岩☆ロック座でのダンスユニットも同じようにサイケな色合いでの衣装だったけど、どうも苦手です・・・。
そして、こういう難解な作風で「表現力の追究」を前面に押し出すのは好きな人は大好きだろうし、特にインテリ層には受けがいいと思われるのですが、個人的にはもっとストーリー性やメッセージ性を前面に出して間接的に人間の力を見せてくれるお芝居の方がさりげなくてカッコいいなーと思います。老若男女、沢山の人が観て楽しめるような、少年社中のようなお芝居が私は好きです。(沢山の人が楽しめるということは、確りしているということでもある。)
しかし、その嗜好の違いを差し引いても、あのダンスシーンは圧巻でした。今までに舞台では突出したセンスのパフォーマンス。人間が全てを捨て去って踊ることだけを選んだら、あのような圧倒的な躍動感をものにできるんだなと思わされます。このダンスシーンを観るだけでも、ひょっとこ乱舞という劇団を観てよかったときっと誰もが感じるはず。
岩☆ロック座『Reverberate』観劇。
岩☆ロック座の公演『Reverberate』を観てきました@渋谷ルデコ。
今公演は、昨年12月にオムニバスの一つとして演じられた『Ceremony』の再演。時間堂の菅野貴夫さん主演はそのままに、お相手の奥様役がDULL-COLORED POPの堀奈津美さんにチェンジとのことでかなり期待していました。
前回は自分の中にある痛みを引きずり出されて、男女の別れの繊細な思いを体感しながら見たのですが。今回は・・・正直ちょっと違和感を感じてしまいまして、何が原因なのかなと考えながら観てしまいました。
前回は4つの短編のラストの作品で、独立した作品ながらも最初から伏線が張ってあって。劇中で亡くなる人がみんな全身白い衣装だったので、菅野さん演じる離婚する夫が、そこに居るという芝居なのに「既に死んでいる?」と思わされるファンタジックさがあって。
今回はそれが全然無くて、最初から「普通の」二人芝居。そこから沸いている人間の感情というものが全く伝わってこなかったのですよね・・・。その理由は多分、会話の速さ。しっとりする余韻が全然なかったのが、おいてきぼり感の原因かなと思いました。うーん。なんで今回こんなに速かったんだろう?
ちなみに公演の構成は、この作品のリミックス版との2本立て。リミックス版は二人の女性のダンスユニット「ビビ」がダンスでアーティスティックに演出した作品なのだけど。正直、サイケ寄りの衣装や感情表現のセンスが私には合いませんでした・・・。原作の感情をすくうようにシーンを繋げているのですが、前回観ている人じゃないと分からないだろう、という内容。ストーリーを知っている私でもなんとなく上滑りに感じたし、自分達がやりたいことだけをやっているように見えてしまって。「演劇は人を楽しませるためのもの」という私の思いからはちょっと外れた作風かなと思いました。
うーん。
好きな人はきっと好きなのでしょうけれど。
うーん。


