THEATRE GRENAT ~てあとる・ぐれな~ -30ページ目

大好きな大好きなあなたへ。

ひょっとこ乱舞『ブリキの町で彼女は海を見つけられたか』観劇っ!!

THEATRE GRENAT  ~てあとる・ぐれな~-ブリキ

ひょっとこ乱舞『ブリキの町で彼女は海を見つけられたか』を観てきました@吉祥寺シアター。初見だと無料モニターとして観られるというナイスシステム。なんだかすごく得をしましたニコニコ

感想を一言で言うと、「全然理解できないけど、凄かった」。劇団の特徴や前評判は全然知らなくて、「虚構の劇団三上陽永くんが出ているし、タダだから見てみよう」くらいの軽い気持ちで行ったら・・・。びっくりするくらい、集中力を必要とされる舞台に完全に圧倒されました。

その難解さはまるで、「この芝居を『物語』として捉えるな。感じろ』と言われているようで。理解しようとすると、逆に置いていかれる危険性を冒頭で直感。

しかし、世界観や空気を大枠で捉えて五感を解放して体感する・・・それが、この舞台の楽しみ方だと気付いてからは、舞台の上にこれでもかというほど盛り込まれた「芸術」としての演劇に集中して楽しむことが出来ました。それは、すごく濃密で。演出、脚本、演技、ダンス等々何もかもが緻密で、人は一つの目的(この場合「演劇」)に対してこんなにもストイックになれるのかと感動。

一番驚いたのは、ダンスシーン他、舞台の上で誰も汗をかいていないこと。役者さん全員、マシーン並みのブレの無さ。演出の要求もがすごく細かいのだと思うですが、よくみなさま応えてるなと戦慄しました。

で、クライマックスの演出が非常に綺麗でしたキラキラ 高い天井からの照明が決め細やかに変化する様は、正に舞台芸術の極地。こんな美しい光景を創ることができる人間自体が美しいなと思いました(ちなみに場面は死体の山でした・・・)。

・・・あとは、好みの問題になりますが。

女優さんの衣装が、激しく好みじゃありませんでした(ごめんなさい)。ドット柄とか星柄とか好きじゃないし、ヴィヴィットな色合いも苦手。前週に観た岩☆ロック座でのダンスユニットも同じようにサイケな色合いでの衣装だったけど、どうも苦手です・・・。

そして、こういう難解な作風で「表現力の追究」を前面に押し出すのは好きな人は大好きだろうし、特にインテリ層には受けがいいと思われるのですが、個人的にはもっとストーリー性やメッセージ性を前面に出して間接的に人間の力を見せてくれるお芝居の方がさりげなくてカッコいいなーと思います。老若男女、沢山の人が観て楽しめるような、少年社中のようなお芝居が私は好きです。(沢山の人が楽しめるということは、確りしているということでもある。)

しかし、その嗜好の違いを差し引いても、あのダンスシーンは圧巻でした。今までに舞台では突出したセンスのパフォーマンス。人間が全てを捨て去って踊ることだけを選んだら、あのような圧倒的な躍動感をものにできるんだなと思わされます。このダンスシーンを観るだけでも、ひょっとこ乱舞という劇団を観てよかったときっと誰もが感じるはず。

そう思えて良かったな、と。また一つ、舞台芸術の可能性を魅せていただけたお芝居でした。

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岩☆ロック座『Reverberate』観劇。

THEATRE GRENAT  ~てあとる・ぐれな~-岩


岩☆ロック座の公演『Reverberate』を観てきました@渋谷ルデコ。



今公演は、昨年12月にオムニバスの一つとして演じられた『Ceremony』の再演。時間堂菅野貴夫さん主演はそのままに、お相手の奥様役がDULL-COLORED POP堀奈津美さんにチェンジとのことでかなり期待していました。

前回は自分の中にある痛みを引きずり出されて、男女の別れの繊細な思いを体感しながら見たのですが。今回は・・・正直ちょっと違和感を感じてしまいまして、何が原因なのかなと考えながら観てしまいました。

前回は4つの短編のラストの作品で、独立した作品ながらも最初から伏線が張ってあって。劇中で亡くなる人がみんな全身白い衣装だったので、菅野さん演じる離婚する夫が、そこに居るという芝居なのに「既に死んでいる?」と思わされるファンタジックさがあって。

今回はそれが全然無くて、最初から「普通の」二人芝居。そこから沸いている人間の感情というものが全く伝わってこなかったのですよね・・・。その理由は多分、会話の速さ。しっとりする余韻が全然なかったのが、おいてきぼり感の原因かなと思いました。うーん。なんで今回こんなに速かったんだろう?


ちなみに公演の構成は、この作品のリミックス版との2本立て。リミックス版は二人の女性のダンスユニット「ビビ」がダンスでアーティスティックに演出した作品なのだけど。正直、サイケ寄りの衣装や感情表現のセンスが私には合いませんでした・・・。原作の感情をすくうようにシーンを繋げているのですが、前回観ている人じゃないと分からないだろう、という内容。ストーリーを知っている私でもなんとなく上滑りに感じたし、自分達がやりたいことだけをやっているように見えてしまって。「演劇は人を楽しませるためのもの」という私の思いからはちょっと外れた作風かなと思いました。


うーん。


好きな人はきっと好きなのでしょうけれど。


うーん。


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