エムキチビート『ワールズエンド-フライバイユー』観劇♪♪
エムキチビートの舞台を観劇して参りました。タイトルは、
『ワールズエンド-フライバイユー WORLD’S@END‐fly by you』
@シアターサンモール。
虚構の劇団と並んで私の大本命の劇団です。というのも、主宰の元吉庸泰さんの思想と信念、そして精神性に心底惚れ込んでいますから![]()
この辺を語り出すときりがないし、既に過去の公演の記事でも触れていますので割愛。
では、感想を。
電車事故の後遺症に悩まされ、オンラインゲームを利用したセラピーを受けるハジメ。そのゲームの中に、死んだはずのハジメの恋人・ナユタが現れ、世界が動き始める。
圧倒的に素晴らしかったのが、演出。美術や音楽、映像、衣装など何もかもが私の好み。今までのスタイリッシュさに、色艶が加わって実にセクシー。特に衣装は、今回の舞台から私の好きな伊藤摩美さんが担当ということもあって、特定の劇団や公演を愛する上でとても大切な要素・・・「フェティシズムの一致」を、初めてエムキチビートの舞台で感じたのでした![]()
ちなみに元吉さんは、今私が知っている演出家の中では最高にスタイリッシュなセンスの持ち主。こう言ってはなんですが、師匠である鴻上尚史さんをも凌ぐと思うのです。バランス感の良さや緻密な構成力においては、その頭脳の明晰さを感じさせられてただただ驚くばかり。
しかし、その演出力にまだまだ役者さんが追い着けていない感も否めなく。今回、前列・中列・後列と様々な位置で観させていただいたのですが、後列に座ったときは美しい演出に圧倒されながらも、特定の役者さんの演技が届いてこないことに気付いてなんだかちょっと寂しくなってしまいました。この点は次回に期待です![]()
そして、演出以外にもう一つ私のお気に入りが、やはり元吉さんの手による脚本。一貫して「生きる」ことへの信念を描き続ける元吉脚本ですが、今回は更に身を切り裂いて、激しい悲痛さを伴っていて。その叫び声が舞台のそこかしこから聞こえるようで、特にクライマックスでは涙が止まりませんでした。あのクライマックス、構成的にすごく好きなのです。シュプレヒコールからの静寂。心臓に来ます。
欲を言うと、その脚本の叫びをそれぞれの役者さんが体現できていたらなー、と。物語から脚本家の生を見るのではなく、もっとダイレクトに役の人物の物語として一人一人の人生を舞台上で楽しむことが出来たら。そのとき、極上のエンターテイメントとしてのエムキチビートの良さが真に花開くのかなと思います。その予感がたっぷりだからこそ私はエムキチビートが好きなのであって。素敵な劇団・素敵な演劇人は沢山いらっしゃいますが、そんな風に将来を楽しみに出来て愛することができる人がいるということは、とても素敵だなと思うのです。
『アントニーとクレオパトラ』観劇♪
今一番好きな役者さんの一人である小沢道成くんが出演した舞台、
『アントニーとクレオパトラ』観てきました@シアター1010。
先日観た蜷川さんのオールメールシェイクスピアがとても楽しかったので、こちらもどんな素敵な舞台になるかとドキドキ。しかしアプローチの全く違う舞台だったので、また違う楽しみ方が出来ました。
思うに、蜷川さんの演出は蜷川さん独自の色がとても強かったのだな、と。こちらは非常にストレートで。きっとシェイクスピアが上演していた当時の演劇を素直に伝えたかったのかなと感じました。
TVやネットの無い当時の観客は、ポピュラーな娯楽として演劇にひたすら物語や歴史を求めたのではないかなと。今の時代の小劇場ほど多様性が求められてはいなかった、そんな気がします。そういう時代を今に伝えるなら正攻法が一番ではないかと。こんなことを考えながら観られる古典演劇。素敵ですよね。
役者さん的には、錚々たる顔ぶれの誰よりも小沢くんが目を引いていました。宦官役で。物腰の柔らかさ、優雅さ、気品。何もかもが他の人たちを圧倒していました。大舞台での素晴らしい存在感に、やはりこの人は将来最高峰に立つ方だな、と確信。素敵でした![]()
活劇工房『どんでん』観劇っ♪♪♪
明大活劇工房『どんでん』観てきました@明大地下アトリエ
創設三十五周年記念公演、そして卒業公演ということで、いつにも増して気合いの入った素敵なチラシだなーと思っていたのですが。
本当に、本当に。びっくりするほど楽しい舞台でした。スピード感のあるドタバタ劇で、細かいギャグと張り巡らされた伏線に笑いっぱなし。今までに地下アトリエで観た公演ではダントツで面白かったです![]()
学生の演劇サークルなので、役者さんによって演技力のレベル感が違うのは仕方ないとしても、それを凌ぐ面白さが荒木駿さんの脚本と演出にあって、尚且つ演劇に一番大切なもの・・・それは情熱で動ける純粋さであったり、楽しむ気持ちであったり、楽しませたいという思いであったりするのですが、それらがキラキラと舞台から溢れ返っていて。この精神性は芝居の全てを凌駕すると信じて止まない私の心にガンガン響いてきたのでした。
舞台はホテル。変な人達が集まっちゃってもー大変という物語。失礼ながらあまり目新しい題材ではないのだけれど、それでもここ最近で一番笑えたお芝居で、楽しくて楽しくてしかたありませんでした。![]()
印象的だったのはラストシーン。これまたお決まりの大団円ですが。帰る客の優しい言葉(ツンデレ気味)と、それを聞いた後のホテルマンの笑顔とお辞儀にドキっとしました。素敵なカタルシス。すごく暖かでいいラスト。欲を言えば、ホテルマン全員(3人)いてほしかったな、と。皆でホテルマンとしての喜びを味わって欲しかったな。
そして、主役のホテルマンを演じた一橋純平くんが素晴らしかったです。前回観たBOX101『生者不信』で演技力の高さに注目していたのですが、 今回はまるで別人の空気を醸していてびっくり。 前回のヤサグレ感は微塵もなく、フツーの等身大の役で。器用でブレを感じず、軽やかなのに地に足が着いた素晴らしい演技。将来を観たいなって強く思いました。まだまだ若いですが、どんどん引き出しを増やしていい役者さんになるんだろうな、と。
ちなみにBOX101では岩倉頌磨くんも素敵だったのですが、岩倉くんが天性の華の持ち主なら、一橋くんは卓越した技巧の持ち主。集中力も素晴らしい。うん。良いです。すごく良いです、二人とも。将来が本当に楽しみです♪
何より今回、活劇工房の真骨頂を感じました。35年受け継がれてきたものの素晴らしさが舞台から溢れてて、記念公演に相応しい、素敵な公演でした。観て良かったです。心から、そう思いました。
そうそう、転換のパフォーマンスがスタイリッシュでかっこよかったのですが、卒業生の和田亮一くんが指導したとのことでした。彼は5月にPEACEという劇団を立ち上げるので、一気にその公演が楽しみになってきました![]()
ちなみにクリスマス前だったので(感想書くの遅くてすみません、、)明大キャンパスはイルミネーションがとてもきれいで。すごく楽しくていい気分で。帰りたくなかったなぁ。。ロビーには歴代の看板が並べられてて。その中に、大好きなエムキチビートの第2廻公演『桜花狂咲』もあって。なんだかすごーく幸せを感じました![]()
ああ、よかった。本当に観てよかった。楽しかったし、幸せでしたから。もう一度観たいって激しく思いましたもん。(しかし翌日は別の観劇予定があり、はしごの出来ない時間帯だったので断念。)演劇ってこういう気分で観るものですよね。大切なことをいつも再確認させてくれる活劇工房。劇団員は変わってもずっと受け継がれるその精神が、心底好きです。また行きます♪




