(あらすじ)
「新撰組祭」のイベントの最中、いとこのフミが、
何者かに拉致されてしまう。
『沖田総司』を名乗る犯人は、
身代金三千万円をなんと警察に要求し、
「新撰組隊士同姓同名コンテスト」の参加者6人を
身代金手渡しのメッセンジャーとして指定してきた。
犯人の指示通り、京王稲田駅に集った「6人の隊士」は、
ひとつにだけ身代金が入った6つの黒鞄を持って電車に乗るが、
犯人の巧妙なメールの指示で潜んでいた刑事たちは
殆ど振り切られ、
追跡は金田一 一、七瀬美雪、そして正野刑事の3人になってしまった。
はたして犯人『沖田総司』の正体は・・・!?
そしてフミの命は・・・!?
<さらに振り回される3人>
新宿駅で降りた「6人の隊士」達。
その行動を遠くから見ていた金田一と美雪。
金田一は、"もし自分が犯人だとしたら"と想像し、こう答えた。
「もし自分が犯人なら、まず二手に分かれて行動させる。
2チームに分かれさせ、それぞれ別の電車に乗せれば、
まだ残っている可能性のある尾行者を
真っ二つに割ることが出来る。」
美雪は納得し、「私はどうすればいい?」と金田一に聞くと、
金田一は自分達と追跡が出来ている正野刑事を見つけ、
「美雪は安全も考えてあの人に付いていってくれ。」と指示。
しかしここで、2人は「6人の隊士」のうちの一人、
新見錦だけを残して、残りの5人が男子トイレに入っていく姿を見た。
金田一は心の中で
「今トイレの中で追って行けば尾行がバレる。
くそっ!犯人の狙いはなんだ?」と思っていた。
その時、トイレに入っていた新見を除く5人の隊士達が黒鞄を好感している姿を見て、金田一があることに気付き、剣持に連絡をした。
金田一「オッサン。今、連中はトイレの中でバックを交換した!
誰が三千万を持っているか、
運搬役の6人以外誰もわからない!」
剣持警部「なんだと!?」
金田一の読み通り、「6人の隊士」は
"永倉新八・新見錦・山南敬助"と
"近藤勇・土方歳三・斉藤一"の2チームに分かれた。
金田一は剣持警部に
「オッサン、連中は二手に分かれた。
正野刑事と美雪で近藤と土方達を追ってくれ!
俺は新見、永倉達を追う!」
と言い、美雪も金田一の指示に頷き、剣持警部も
「わかった、気をつけろよ。」と言った。
"5番線の各駅停車、本八幡行き"の電車に乗った、
"永倉・新見・山南"の3人と金田一。
金田一は
「一体どこまで連れてくつもりなんだ?『沖田総司』は・・・」
と思っていた。
ここで美雪から連絡が入り、
自分が
「都営新宿線で各駅停車本八幡行きの電車に、
永倉達と一緒に乗ってる」事を伝え、
美雪は、正野刑事と近藤達と共に
「大江戸線の六本木大門方面行きに乗ってる」事を伝えた。
森下駅で電車が止まり、"永倉・新見・山南"の3人が降りたのを確認した金田一は、後を追うように電車を降りようとした。
すると、永倉と山南は電車に再び乗り直したが、新見錦だけが電車を降りて改札に向かっていく姿が見えた。
この状況にどうするか迷った金田一は、新見を剣持警部に任せ、
永倉と山南を追うように電車を乗り直した。
一方、大門駅で"近藤・土方・斉藤"が電車から降りる姿を見ていた美雪は、自分も電車から降りようとしたところ、
近藤だけが改札口に向かって行ってしまった。
どっちを追えばわからなくなって迷っていた美雪の元に、
正野刑事が声を掛けてきた。
「駅を出て尾行するのは危険です。
近藤は私が追いますから、
七瀬さんは土方と斉藤を追いかけてください。」
と美雪に指示。
正野刑事は近藤を追い、美雪は土方と斉藤を追う為、再び電車へ。
<美雪と正野刑事、振り切られる・・・>
近藤の後を遠くから追っていた正野刑事。
しかし近藤がチラッと後ろを見てから、近藤が走っていってしまった。
正野刑事が走って追いかけようとするが、剣持警部に
「待て!犯人にバレるとまずい!
十分に距離を取って走るんだ!」
と、指示。
一方、土方と斉藤を追っていた美雪も東銀座で、
土方だけが電車を降りてしまい、どうしたらいいか金田一に聞き、
金田一は「斉藤一を追ってくれ」と指示。
そして金田一も、
住吉駅で永倉と山南がギリギリダッシュで電車を降り、
すぐに降りると尾行がバレると思った金田一は、
『ドアが閉まります』のアナウンスが流れて電車のドアが閉まるギリギリのあたりで電車を降り、橋本行きの電車になんとか乗ることが出来た。
金田一は、剣持警部に住吉駅で永倉と山南が反対側の電車に乗り換えたことを報告。
剣持警部も
「大門駅で近藤勇が降りて走り出し、
尾行の刑事が振り切られた。
これで受け渡し役の新見錦・近藤勇・土方歳三の3人は
完全に見失ったことになる。」と報告。
金田一「 くそっ・・・その3人が金を持っていたらどうにもならないか。」
剣持警部「我々にできることは残った3人。
山南敬助、斉藤一、永倉新八を
ギリギリまで追いかける事だけだ。」
一方、浅草駅で電車が止まり、斉藤一の行動を遠くから見ていた美雪。
『ドアが閉まります、ご注意ください。』というアナウンスが
流れたと同時に斉藤一が電車を降り、
美雪も電車を降りようとするが、
自分の目の前で電車の扉が閉じてしまい、振り切られてしまった。
美雪「ごめん!はじめちゃん!
浅草で斉藤一に振り切られちゃった。」
という美雪の報告に、
金田一「・・・・・・そうか・・・・わかった。」と言うしかなかった。
<金田一、尾行がバレる!?>
一方、尾行者最後の一人となってしまった金田一。
剣持警部に
「山南敬助と永倉新八は、
笹塚で電車を乗り換えて、
各駅停車の高尾山口行きの電車に乗った。」
と、報告。
金田一は、
「今、追跡できてるのは、あの二人のみ。
失敗は許されないぞ。
なんとしてでも犯人の尻尾をつかんで、必ずフミを助け出す。」
心の中で誓った。
明大前駅で降りて、
井の頭線渋谷行きの電車に乗ったのを確認した金田一。
電車は終点の渋谷駅に到着。
時刻は16時47分。
山南だけが電車に降りる姿を確認した金田一。
このまま電車に乗ってても目立つと感じた金田一は、一端電車を降りた。
すると、金田一よりも先に電車を降りた山南が金田一に声を掛けてきた。
山南「君、昨日の高校生だよね?」
金田一「ま・・・まずいっスよ!犯人が見てたら・・・」
山南「いや・・・・もう見られてるんだよ。」
金田一「え?」
と、山南は自分のスマホに送られたメールを金田一に見せた。
”内容
沖田総司
帽子をかぶり長髪を後ろで縛った少年は尾行だ
渋谷駅中央改札に立たせておけ
各駅停車が出るまでに動いたら、人質を殺す
”
金田一はこの時、犯人に尾行がバレている事を感じた。
山南「どうすんの?俺はここで降りろって言われてるけど・・・」
金田一「言う通りにするしかないでしょ。」
山南「わかった。じゃ俺はここで・・・」
山南は
「ホント疲れたよ。災難もいいとこだ」
と愚痴をこぼしながら、改札に向かって行ってしまった。
金田一「ごめん・・・フミ。
俺の尾行がバレたせいで、あいつになにかあったら
俺は・・・・」
と、心の中で後悔していた。
<山南に忍び寄る影>
山南は犯人に指示された、どこかにいた。
すると山南の後ろから"誰か"が山南の肩をポンっと叩いた。
山南「あれ?あんたなんでここにいんの?」
と言った。
どうやら顔見知りのようだ。
山南「なんで見ず知らずのガキのために
俺たちがこんな苦労しなきゃ・・・」
とぼやいていると、
"誰か"は山南を掴み、
彼の首筋に注射針を突き刺した・・・!
<感想>
4話は、なんか怒涛の展開でしたね。
『速水怜香誘拐殺人事件』でも似たような事あったっけ?
あれも犯人が無理難題な指示をやらせてたような・・・
で、犯人の"誰か"がついに動き出しましたね。
犯人のターゲットになったのが、山南敬助。
彼は犯人に一体なんの恨みを買ってしまったのかな?
あと絶対次回あたりで、
どこかで山南の遺体が発見されるんだろうな~。
・・・なんか物騒な話になっちゃっって、すいません。
次号がお休みで、さらに次の週で合併号で第5話があるらしいから、次の話がどんな展開になるのか、気になるな~。