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ココナッツオイルは減量にも有効！
エクストラ・ヴァージン・ココナッツ・オイルは減量を促進し、体脂肪を減少させ、肝臓の健康を改善することが研究で明らかになった
01/05/2024 / By Evangelyn Rodriguez
ココナッツオイルは、抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用など、多くの有益な特性を持つことで知られている。保湿効果が高く、肌を落ち着かせるココナッツオイルは、多くのスキンケア製品の成分としても広く使われている。
近年、ダイエット効果が報告されていることから、多くの人が「エキストラバージン」（未精製、一般的には低温圧搾）のココナッツオイル（EVCO）を食生活に取り入れ始めている。EVCOには中鎖トリグリセリド（MCTs）が豊富に含まれており、炭水化物よりも入手しやすくエネルギーが長持ちするだけでなく、脂肪燃焼を促進すると言われている健康的な脂肪の一種だ。
しかし、MCTの減量の可能性やココナッツオイルの高カロリーについて、より大規模で包括的な研究が行われていないことを理由に、専門家の間でもこの問題に対する意見はまだ分かれている。
しかし、『Journal of Functional Foods』誌に掲載された最近の研究によると、EVCOの定期的な摂取は、米国農務省（USDA）が推奨する1日の総摂取カロリーの10％以下に抑える限り、体重増加ではなく体重減少につながる可能性があるという。
さらに、この研究では、体重減少を誘導する以外に、EVCOが脂質代謝を改善し、食事誘発性肥満のラットの肝臓における脂肪蓄積を減少させることが報告された。(関連記事 ：サクランボは減量を促進し、心臓の健康を高め、痛風を治療することができるという研究結果)
EVCOに含まれるフェノール化合物とMCTが相乗効果で肥満に対抗
EVCOの抗肥満効果を調べるため、研究チームは32匹のラットを4つのグループに分けた。2つのグループには通常の食事を与え、1つのグループには体重1kgあたり3,000ミリグラム（mg）のEVCOを16週間毎日摂取させた。一方、他の2群には、人間がよく食べる不健康な食品（ホットドッグ、マフィンなど）からなるカフェテリア食を与えた。同様に、2群のうち1群にのみEVCOを16週間毎日摂取させた。
研究者らの報告によると、肥満ラットは過食症、つまり飽くことのない空腹を示し、健康なラットの約3倍の栄養素とカロリーを消費した。しかし、EVCOを毎日補充することで、体重増加、高い脂肪率（体脂肪蓄積）指数、腹囲の増加といった肥満に関連する変化を逆転させることができた。(関連記事：ショウガは強力な天然の抗肥満剤であるという研究結果）。
研究者らは、これらの抗肥満作用は、EVCOに含まれるカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸などのMCTによるエネルギー消費の増加と関連している可能性があると提唱した。これらのMCTは直接肝臓に運ばれ、そこでエネルギー生産に即座に利用されるため、体内で脂肪として蓄積されることはなく、体重増加や脂肪率の上昇に寄与することはない。
研究者らはまた、肥満ラットは健康ラットに比べて脂肪細胞（脂肪細胞）領域が大きかったが、EVCOを補給することでこれらの領域が有意に縮小したことにも注目した。研究者らは、これもまた脂肪組織の蓄積を促進する遺伝子の発現を減少させることで知られるMCTsが原因であるとしている。(関連記事 ：MCTは、コレステロールの代謝を改善することにより、心血管疾患の予防に役立つ)。
一方、研究者らは、EVCOに含まれるフェノール化合物が肥満ラットのインスリン感受性を改善したと評価した。これらのフェノール化合物には、ルチン、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、ケルセチン、p-クマル酸、カフェ酸、ミリセチンが含まれ、強力な抗酸化作用と抗炎症作用がある。
研究者らは、過剰な体脂肪の存在によって引き起こされる慢性炎症が、インスリン抵抗性の主な原因であると説明した。研究により、炎症性シグナル分子はインスリンシグナル伝達を阻害し、その結果、細胞によるインスリンに対する反応が低下することが示されている。しかし、EVCOに含まれるフェノール化合物の抗炎症活性は、肥満が誘発する炎症を抑制し、肥満ラットのインスリン感受性を改善するのに役立つ。
一方、EVCOに含まれるMCTとフェノール性化合物の相乗効果は、肝臓への脂肪、コレステロール、トリグリセリドの沈着を抑えることで、肥満ラットの肝脂肪症を予防するのに役立った。研究者らによると、これらのEVCO成分が肝臓の脂質代謝に及ぼす好影響により、脂肪、コレステロール、肝臓のトリグリセリドが血液中に動員され、その結果、糞便中のコレステロールの排泄が増加したという。
これらの知見に基づき、研究者らは、米国農務省のガイドラインに従ったEVCOの摂取は、EVCOに含まれるMCTとフェノール化合物の相乗効果により、肥満者の体重減少を促進し、肝機能、脂質代謝、血糖コントロールを改善する可能性があると結論づけた。肥満の成人男性を対象とした臨床試験でも、EVCOは高密度リポタンパク質（HDL）、すなわち「善玉コレステロール」レベルを増加させることにより、人の脂質プロファイルを改善することができる」と報告されている。
ご参考まで。