グリーンライフ カフェ -2ページ目

グリーンライフ カフェ

ー 人生に革命を起こす、ヒューマンバリューなブログ -

namib-desert-beetle-sand


前回の記事でも紹介したフォグ・ハーべスティングで空気中から水を採取する方法は、実は自然界では太古の昔から行われてきました。“空気中から飲料水を作り出す”だなんて、現代社会に住む私たちにとってはまるで奇跡のような話ですが、砂漠に住む小さな昆虫、ナミブ砂漠ビートル、は灼熱の砂漠という環境で行きぬくため空気中から水を作ります。そして、この小さな昆虫が水を作り出す方法を世界中の科学者が研究し、空気から水を作り出す素材の開発も進んでいます。

ナミブ砂漠ビートル


このナミブ砂漠ビートルは、アフリカ南部の大西洋側にある年間降水量が20ミリにも満たないナミブ砂漠に住む昆虫です。夜になるとこの昆虫は、上の写真のように斜めに立ち尽くし朝までジーっと動かなくなります。この砂漠は大西洋に面しており、大西洋から吹き付ける風には多量の水分が含まれており、その水分を含んだ風を、このナミブ砂漠ビートルは背中の特殊な構造で水滴に変換し朝方になるとその水を収穫するのです。なんと頭のいい昆虫なのでしょうか!?ジーっとしてるだけで生命に最も必要とされる水を作ってしまうのです。人間が砂漠で水が無い状態に陥り、オアシスの幻覚を夢見てそれが小説になったりしたことはあるものの、このように水を作り出す技術を作り出して砂漠に居住するまでには決して至りませんでした。


フォグ・ハーべスティング・素材


ナミビ砂漠ビートルの背中には、水分を含んだ風が結露しやすいようにデコボコがついており、それが水の溜まり具合を調整して少しずつ水滴を大きくします。各おうとつは違う素材で出来ていて水のすべり具合が変わるようになっているので一方では水を空中から吸収し、一方では表面を滑らせる機能があります。


ナミビ砂漠ビートル背中


夜を通して少しずつ集められた水は、水滴としてちょうどナミブ砂漠ビートルの頭後ろに溜まるようになっています。そして朝目が覚めると、自分の顔の横には大きな水滴がありおいしい朝食となるわけです。水が溜まるように体が出来ているとはすごい進化ですよね。


国連は2025までに世界中で180億人の人間が水不足の被害に直面すると報告してます。その時人は水不足で滅びるのでしょうか?それともこのような知識を技術に変換して生き残ることが出来るのでしょうか?

フォグ・ハーべスティング・メッシュ


ナミビ・砂漠ビートルの研究は、1990年代からMIT・イギリスオックスフォード大学など世界中の教育機関や研究所で行われて来ました。その中でも
アメリカMIT大学の
Shreerang Chhatreチームは、メッシュ素材として開発することに成功。この素材は、1日に1㎡の素材から約1リットルの水を採取することに成功したといいます。素材の秘訣は、水の吸収性と弾く性質のある素材を混ぜ合わせ、水分を引き寄せそして水滴に変換させて行くことだそうです。そして固形というよりもメッシュ素材にすることにより、風が通過する構造を作り出し多くの空気を処理することが出来るようになっています。

フォグ・ハーべスティング・タワー


このフォグ・ハーべスティング・メッシュを使った水採取構造物も各地で実験的に作られています。前回紹介した、チリのフォグ・ハーべスティング・タワーもそのひとつ。しかし、まだまだいろいろな課題もあり、たとえばメンテナンス・水の質・経済性、そして実際に使う人たちによる施設の運用など、これから解決されなくてはいけないことがたくさんあるといいます。ぜひ、このナミビ砂漠ビートルの英知が人間社会で実現されてほしいものです。こうした身近で最もサバイバルに必要な知識を、私たちも日常的に使える製品として持てることは大切ですよね。



参照:MIT NEWS, Ask Nature, RexResearch


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ





明るい鮮やかな色合いに満ちた地球と、無限に広がる闇
その鮮やかな対比を見ているうちに、突然悟った

生けとし生けるものはすべて、
この地球という母なる星と切っても切れない関係にあるのだ
- ラッセル・シュワイカート(USA)

宇宙から眺めた地球は、たとえようがなく美しかった・・
- ムハメッド・アーマッド・ファリス(シリア)

この世界で私たちの分かち合うものは、
分け隔てるものよりはるかに大きな価値がある
- ドナルド・ウィリアムス(USA)



人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ



水は生命の活動に欠かせないものです。水資源は、環境汚染や世界的異常気象により減少し、その確保のために近い将来様々な国際的摩擦が起こると危惧されたりします。そのような中、空気中から水を採取する、フォグ・ハーべスティングが近年注目を浴びています。上の写真にあるフォグ・ハーべスティング・タワーの提案をしたのは建築家のアルバート・フェルナンデスさん。


フォグ・ハーべスティング・タワー


このタワーは、現在水不足に悩むチリ北部にあるフエスコ市のために提案されました。太平洋から運ばれてくる水分豊かな空気から、毎日2万リットルから10万リットルもの水を作り出すとしています。タワーの高さは、約400メートル。その側面には、空気中から水分を汲み取る特殊な素材が約1万㎡設置されており、その素材を水分を含んだ空気が通過することにより、水分のみが摘出されてタワー下のタンクへと貯蔵される仕組みです。
サイズもサイズですが、壮大な試みです!


フォグ・ハーべスティング・タワー表面


建物の表面には、特殊なプラスチック素材が張られています。その素材で採取された水は、パイプを通し移動します。建物の形状は、あらゆる風向きに対応するために、タワーの表面はツイストされ、風を効率よくタワーに引き込むように設計してあるといいます。表層のメッシュも空気を最大限に取り込むために内側にカーブさせています。


フォグ・ハーべスティング・タワー


提案では2万リットル~10万リットルもの水を作り出せるよなタワーを、何本もこの地域一帯に設置し、砂漠化しつつある農業地帯を救います。論理的には、湿度の高い空気さえ存在すれば、世界中どこにでも砂漠にでもこうしたタワーを設置することにより水の供給が可能となります。もちろん空気汚染が気になる場所では、フィルターや蒸留プロセスなどを通して水を浄水する必要はあるかもしれないですが、それでも革命的です。

これから将来万が一水が無くて困った、という事態に陥ったときは、この方法があることを覚えておいて政府に要求しましょうね。


参照:Evolvo
アルバート・フェルナンデス




人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ


1.哀愁ネコ

ノスタルジック猫

ジーーーーーーーーーッと、何か眺めてます・・。ねこは唐突も無い感情を隠しません・・。手招きとこの表情、何だか想いに浸ってます・・。


2.窮屈でも絶対ゆずらないぞネコ

窮屈猫

 この2匹・・意地でも自分の居場所はどかない!と決意しています。しーんと無言で窮屈な体制の中、熱意が伝わってきます。



3.お前がそこにいるのはばれているぞネコ

戦闘態勢猫

2ひきの感情が目線を通してひしひしと伝わってきます・。何だか語りかける全身系が集中されたこの目で、ネコの世界に自然とワープしてしまいます。「我輩はネコである」が出版された理由がわかってきます。


4.花びらノスタルジア猫

花びら匂い猫

「1枚、2枚、3枚・・・・・・・・あーあーいい匂いウフフ・・」みたいな(笑)。花びらで完全に遊んでます。この目つき相当集中してます。非常に自然に花弁を持って匂いでるけど、ネコが花の匂いをかぐ??花弁をつまむですって?何と幸せそうなんでしょう。


5.スマホ猫

スマホ猫

「便利な時代になったもんだなー 今日のおかずは何にしよっ♪」 という声が聞こえてきそうです!!


6.ネコ枕ねこ

ネコ枕

フィット感抜群に枕と化したネコ。手の置き場といい足に絡まったシッポといい大変心地よさそうです。ネコを枕代わりにするほうもするほうだけど、枕として幸せそうなネコもねこです。不思議な世界になってます・・。



7.ネコ招き猫

ネコ招き

時として私たち人間が猫招きにすがりたい気持ちはわかります。ネコも猫なりに何か独自に感じてるようです。



8.大仏すがり猫

仏陀ねこ

自分の寝場所は自由、という猫の特権はわかります。でも・・・大仏のひざの上で寝るとは!ずうずうしいやら、かわいいやら、スピリチュアルっぽいやら、非常に複雑な心境になります。


9.神社ねこ

神社猫

はいはい、もうどこでお寝になって頂いても構いません!



10.スペースキャット

スペースキャット

月面で歩いていても何の違和感もありません!さすがねこ!

ネコって不思議ですよね。この異次元ねこパワーで今週もがんばりましょう!
よかったらこの猫たちシェアしてやってください。


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ


 


風力発電は、けっこう昔から知られているものの中々私たちの生活を改善するところまで実用化がされてきませんでした。そのような中、IEKAから販売されている、風力・太陽光発電LED照明SOLVINDENは、機能的でおしゃれ、風力発電をぐぐっと私たちの生活に近づけました。IKEAというビッグなデザイン家具会社の優秀なデザイナーが手がけることにより、このような風力発電というグリーン器具が親しみ易いデザインとして私たちの生活に活用できるってすばらしいことです!

ソルヴィンデ



風力発電の羽がこのような電気の傘として使用され、機能とデザインが自然に融合しています。そのまま置いておいてもデザイン性があります。自家発電器具が普及しない理由のひとつとして、機能優先のデザイン性欠乏があります。このIKEAソルビンデンのようにデザインと機能をうまく融合させることが出来れば、環境にやさしい道具も普及し易くなります。いくら良いものであっても、ダサい感じのものってだれも生活には持ち込まみませんよね。その辺はやっぱりデザイナーの腕前がものを言うところで、デザイン力が世の中に貢献する所でもあります。



このIKEAの風力・太陽光発電LED照明SOLVINDENは、アウトドア完全自家発電用照明。ケーブルも無くスイッチもありません。外においておくだけで、自動充電そして暗くなると自動的にスイッチオン・オフします。LED灯ということで、電球が2万時間というライフスパン。完全充電には、太陽光で9-12時間、風力には24時間かかるとのこと。ということは、風力・太陽光両方でその日の夜の照明に準備できるような感じでしょうか。



SOLVINDEN


アウトドア用としては、こちらの差込棒付きのものが便利で風力発電するのも効率的そうですね。もしかするとこれ畑などにも便利かもしれません。よく畑にカラスよけで自作の風車とか置いたりしますよね。このIKEA風力発電照明を使えば、もしかすると・・・1石3鳥!??





こんな風力発電照明が庭にあったらおしゃれですね。
「うちの庭では、風力発電の照明使っているんです」とか言えてかっこいいです!



参照:Notrietyinc.com



人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ




オイシックス


食の安全は生活の基本
です。しかし日本国内における最近の環境汚染は、放射能汚染など 個人としては対処できないもので不安は募るばかりです。そんな中その不安を完全に解消する最も簡単な方法が食品の宅配便です。生産者・生産地を選べぶことの出来る食品通販業者 「おいしっくす」 は、実に良心的に消費者目線で食品を扱っており、一般のスーパーなどでは比較にならないほどの食の安心を提供します。


福島原発事故以後、残念なことにその影響により一部の地域に放射性物質が降り注ぎ食の安全が犯されてしまいました その情報は当初は極秘扱いされ国民に公表されないばかりか、その折に放射能基準値が政府により突然何の根拠もなく上げられてしまい国全体に混乱が蔓延しました。そのような中、「食品がどこで生産されたか」を確認できる、産地・生産者を選ぶことができる、ことほど-食の安心-をもたらすものはありません。 オイシックスは、農産物・食品の全てにおいて、全国の生産者の詳しい情報がインターネット上で確認、そして選ぶことができ、正に食の革命をもたらしています。

オイシックスメニュー


オイシックスの会員制ウェブサイトでは、生産地・生産者名・野菜の特徴・どのように食べるとおいしいかなど、食品について事細かに調べることができます。 生産者の写真・コメントなどもあり、農作物をより詳細に理解することが出来、安全性を想像したり直感でとらえることも出来ます。人気の理由も説明、購入者のコメントもあり、ちょっとしたスーパーマーケットの井戸端会議的機能も果たしています。レシピーも紹介、どのようにおいしく頂けるかもわかります。スーパーなどで店員にしつこく聞かなくとも、インターネットを通して好きなだけ時間を費やし、必要な情報を得ることが出来るのは大変便利です。安全を自分の目で確認できるのです。


オイシックス生産者情報


このような生産者の情報が写真つきで紹介されることほど喜ばしいことはありません。オイシックスは、放射能汚染を心配する消費者のために、九州産野菜や関西野菜などをたくさん取り揃えており、関東・東北の地域に住み不安を抱えている人に根本的食の不安の解決を提供しています。農作物が311以前の放射能汚染とはまったく関係のない土地からのものを簡単に手にすることが出来ることは本当にすばらしいことです。生産者の写真からは農地もちらっと見えたりして、生産地の雰囲気も伝わってくるのが食の楽しみにもつながっています。通常ここまでの情報を得ることはほぼ不可能です。


オイシックスは放射能汚染検査も徹底しており、なんと福島原事故翌日には放射能検査機を購入しその1週間後には放射能検査をした食品のみを提供し始めたというのです。事故後1週間とは、ものすごいスピードと情報収集力です。多くの人にとり、まだ放射能や放射能物質の危険性さえもしっかり認識されていなかった頃です。

オイシックス放射能検査


今年1月には最新ゲルマニウム検査機も導入し、新しい基準値を用いて全ての食品を自社の流通センターにて検査しています。野菜・米・卵・乳製品、全ての食品を検査し、厳しく管理しているのは本当に安心です。


オイシックス土壌検査

オイシックス水検査





更にオイシックスは、農場・養殖場まで行き土壌・水の検査もしてしまいます。そこまでしてくれるお店はあるでしょうか?これには感動です。購入する野菜の土壌検査がOkであって初めてその野菜がオイシックスの流通所から送られてきます。ここまでの検査は、個人では決して行うことの出来ない食の安全対策です。


それら検査結果は、放射能安全基準についての説明書き、具体的な検査方法の図や写真の細解説付で表として食品と同封されて送られてきます。放射能検査結果が食品と共に送られてくるこの安全度・安心感は他ではあり得ません。


オイシックス検査レポート



オイシックスは、75万人のオイシックス利用者の投票により一番「おいしい」をもらった農家を決める、「農家・オブザイヤー」も毎年開催します。このようなイベントは、生産者と私たち消費者をより緊密につなげ、農家の方々のモチベーションを上げ、より安全でより良い農作物発展に結びつきます。通常私達一般庶民は、農家の方々がどのように農作物を育て、どのようなところに気を使ってがんばっているのかを知ることができませんでした。しかし、このようなイベントにより、オイシックスメンバーは購入する農作物がどのような過程を経て食卓に届いているのかが分かるのです。誰がどのように野菜を育てたかを知り、それを食することが出来るというのは実に安心そして食をより楽しくしてくれます。

以下は、その「農家オブザイヤー」の模様です。農家の方々、そしてオイシックスの農作物へ対する熱意が伝わってきます。ご覧ください




農家の方々の植物を育てる心意気や細やかな愛、人格が伝わってきます。なんか非常にいい感じです。


そしてこのような野菜に対する熱気の中から、たくさんのあたらしい農作物も私たちが手にすることが出来るようになっています。オイシックスでは、新商品開発にも力を入れており、たとえば農家オブザイヤー優勝の千葉県の蜜トマトなども、大変おいしそうなトマトです。


みつトマト  みつトマト(生産地:千葉県)
2012 年度農家オブザイヤー金賞受賞野菜 伊原 努さんが生産する果肉が滑らかで食感が良く、甘みの強いフルーツのようなトマト。その甘さから「みつトマト」と命名された。販売して依頼、子どもから大人 までの圧倒的な支持、Oisixの定番トマトとなるほど、人気を集める。雑味がなくバランスの良い、新鮮さを感じるトマトは、甘みがたっぷり。春には糖分 が14度にまで上がる。


その他、かぼちゃを生で食べれるカボッコリーやトロナス等々、聞いたことも無いような野菜がたくさんあるのです。


かぼっこりー  かぼっコリー
 生で食べられるかぼちゃ (生産地: 沖縄県)
コリっとした食感とみずみずしさが特長の生で食べられるかぼちゃ。皮もやわらかく、種まで食べられる品種だが、塩もみやぬか漬け、マリネやピクルスなど、味をなじませてお召し上がりいただいてもおいしい。



オイシックスの食品の価格は一般的に相場の1.5倍とのことですが、食の安心・安全、そして日本中の最優秀野菜を食べれることを考えると、この程度の投資は断然価値があるかと思います。安心・安全は、311以降今や自分で勝取る時代にあるのかもしれません。


オイシックスでお買い物をするには、まずオイシックスクラブの会員になりま
す。 入会金・年会費無料、キャンセルも簡単、そして好きな曜日・時間に毎週宅配可能で、受け取り日時・場所の変更も簡単にできます。これほど食品の質にこだわり、生産者と消費者をつなげ、質の高い食品・野菜を各家庭に届けることを可能としたオイシックス。正に食の革命です。


その他にもオイシックスは革新的な食のあり方を提供しており、社長の高島宏平さんはカンブリア宮殿でも紹介され若く勢いのある会社です。別のサイトでも更に詳しく説明しました。興味あるお方はこちらをどうぞ。





人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ



ハーレー・シックス


極限の環境下で生活することほど、私たちの道具の知恵が試されるときはありません。
イギリス南極観察基地(BAS)は、今年あたらしいハーレー6号と呼ばれる基地を新設しました。イギリスは、1956年から南極ブラント氷棚に基地を構え、その第一号基地ハーレー・ワンは氷の中に埋もれ喪失し、2号3号機も同じ運命をたどり、5号基になり建物の基礎を伸縮する機能が付き20年間奉仕。その5号基の脚は20年の時を経て25mも氷に埋もれ、氷が海に向けて動くにつれ近年破壊されたので、今回あたらしくハーレー・シックスの誕生となりました。小型モジュールシステムで機動力が増し、極限の環境に対応できる近代居住マシーンです。


ハーレー・シックス


南極の氷の大地に住むには、毎年少しずつ動く南極の氷の大地にいかに定住することが出来るかという課題を克服せねばなりません。イギリスの建築家ハグ・ブラントンは、その南極住居の課題を単純簡潔に解決しました。過去の基地の問題点は、雪が積もりそれが氷となり基地の脚が伸縮できても埋もれてしまうことで、その過程で基地が使用不能に陥ること。ハーレー・シックスでは、脚部に油圧式伸縮機能を持たせ床下1mが埋もれると脚をひとつづつ持ち上げ積もった雪の上に足場を確保することが出来るようになり、雪に埋もれてしまうことがなくなりました。脚が動く家・・、革新的です!

ハーレー・シックス


うわー真っ白になってます。何かクマさんが凍ってしまったような・・(笑)悲哀さもすこし漂っています・。南極でのふぶきとかすごそうですよね。そんな環境に住んでしまおうってわけですからただ事じゃないです。南極では、マイナス60度、風速40メートル、ほとんどは暗闇、という極限の環境が続くといいます。


このような環境下で生き延びるためには機動力も大切です。
南極の氷は常に海に向かい移動しており、時間の経過とともに基地は海へと流されていくのだそうです。それを解決するためにハーレー・シックスは、移動式モジュールシステムとして脚部にスライドが取り付けられ、ソリとして移動することができるようになりました。そりで動いちゃうんですね!ちょっとエアロダイナミックスが効いたようなデザイン感もなきにしもあらず・・・。宇宙船っぽい!


ハーレーシックス


移動式ホームみたいな感じはありますが、このモビリティが大切です。各部屋が分離できるようになっているため、移動や危機対処に非常に便利です。ドッキングも単純簡潔に解決してありパズルピースみたいです全部屋が合体するとまるでファミリーのようでかわいい!設計にも好みというのがありますが、この建屋前方の2つの窓・・・・ これ、動物系イメージでデザインしてますよね?なんだかクマみたいな、イギリス政府もカワイイ系をOKするとはおもしろいところです。それもとも、これも鬱に陥る研究員に対する心理学的な効果を狙ってでしょうか・・!?


ハーレーシックス


このファミリーを構成するメインハブが、赤のコミュニティールーム。イギリスの100年の南極探検の体験から、研究員にとってこのソーシャルルームが非常に大切なんだそうです。それもそのはず、一年の半分以上を暗闇が支配し、外はマイナス60度に風速40メートルの極寒の世界。それは気がめいってきてもおかしくありません。


ソーシャルルーム


南極隊


内装は気分が晴れるような色の組み合わせを使って設計したとのことです。このソーシャルルームでわきあいあい出来るわけですね。この位気を使ってあげるのは必要ですよね。



研究室



研究室もこぎれいに出来ています。なんかいい感じですね。ここは、レッドハウス2Fのオブザベーションルーム。



ハーレー6


極限の自然環境での作業を可能とするこうした道具って大切です。こうしたものがあってはじめて、南極でのいろいろな環境観測が可能になっているんですね。こんな機能をもった移動式住居システム、将来もし世界的異常気象で氷河期が現れたりしたら間違いなく人類を救うでしょう。


それにしても、不思議な要素がたくさんのハーレーシックス。脚は伸縮する、ソリで移動可能、とどめはクマさんっぽい・・。移住空間もここまでくると中々一言にいいつくせません。デザインによって、ここまで「住まう」が違ったものになるのを見るのは大変興味深いことです。




参照:Architectural Record



人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ





" 人間は一本の葦(あし)に過ぎない  自然のなかで最も弱いものである
  しかし それは考える葦だ

人間を押しつぶすために 宇宙全体が武装する必要はない
蒸気や一適の水さえあれば 人を死に追いやるのには十分である

しかし たとえ宇宙が人間を押しつぶしたとしても 
人間は 自分を殺すものより 崇高である

なぜなら、人間は 自分が死ぬことを
そして宇宙が自分よりも優れていることを 知っているからだ

宇宙は そういったことを何も知らない
それ故、私たちの尊厳のすべては、考えることにある

私たちが立ち上がるべきは そこからであり
私たちが満たすことのできない空間や時間からではない

それゆえ よく考えることを努めよう
ここに道徳の原理がある ”



ブレーズ・パスカル 
『パンセ』









人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ


虹のプロジェクト


自然界で起こる不思議な現象ほど私たちの心を奪うものはありません。それは、驚きと驚嘆、美と感動、希望と未知なることへの期待を私たちに抱かせます。そんな自然現象のうち、「虹」は太古の昔から私たちに異次元の体験をもたらしてきました。この太古にして最も新しい、虹、を再生させる装置を作り出したアメリカのアーティストがいます。

マイケル・ジョーンズ・マクキーンさんは、この虹の現象にこころを奪われ長年研究を重ねてきました。マクキーンさんは虹を人工的に発生させる装置を作り出し、昨年2012年6月から9月までの間、アメリカ・ネブラスカ州オマハにあるべミス・コンテンポラリーアート・センターの主催により、その人工的に作られる「虹」の展示が毎日行われました。普段、私たちの日常生活の中で虹が発生したりすると、みな口をぽかんと開けてその壮大さにこころを奪われる虹、そんな虹を人工的に発生させ同じ感動を、毎日・定時刻に、体験させるというのですから驚きです。

虹発生装置


この芸術作品は、アーティストと様々な地元のエンジニアのコラボレーションのもと完成。2千平米もの屋根に、水を噴射させる9つのノズルを取り付け、
水を回収・リサイクルするための排水溝システムを設置。水は雨水を収集して地上に設置された6つの35000リットルタンクに収容されます。そこから強力なポンプを使い屋上で水を噴射。噴射された水に太陽光線があたり虹が発生するというわけです。太陽光線の角度そして時間と天候状況による大気の変容により、その時々に様々な特徴・質のある虹がを作り出されます。作り出された虹は、何キロも先から見えるものもあれば、目の前で触れるようなものも発生するといいます。


マクキーン虹発生装置



どのように、どこで作られようとも、虹はユニバーサルな視覚体験を引き起こします。それは、特徴として短期的、不確定、そしてすばらしく美しい。虹は、現実と異次元、論理的実現性を持ちながら解釈の出来ない美の領域にまたがって存在します。


マクキーン虹発生装置


マクキーンさんは、そのような光学現象として時空を超越 した、神秘的で難解なフォームをもつ虹に深い興味をもちます。虹のイメージは、時間そして私たちが知る歴史を超越して、太古の昔から、変わることなく同一の形状で機能してきました。 シンボルとしての虹のイメージは、選出され政治的に使われ、ブランド化され、商品化され、しかしそれにも関わらず、今だ実際の色鮮やかな虹は、私たちを日常を揺さぶる美・力を持っています。



このタンクの量とサイズ。水の使用量はかなりのものになるかと思いますが、しっかり水循環システムを作っていれば、常設として定期的に虹をいつも見せることも可能では。配水管が5階の窓から出てきてます。屋根を貫通させての大工事、相当気合はいってます。こんなのが日本にもどこかにあるとおもしろいですね。「虹の出来る街」とかいって大ヒット間違いなし。・・もちろん近所の人にこの時間は小雨となりますとか、ローカル天気予報も必要にはなります(笑)。

べミス・コンテンポラリーアート・センター



虹は、希望、憧れ、楽観的、亡霊的であり意味深い、そんな想いで私たちを満たします。この虹の作品は自然の壮大な静寂さを体現した現代的視覚体験。アートと科学、エコロジーとそして自然の神秘を体現させたすばらしい試みでした。



参照:michaeljonesmckean.comJazJaz


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ


マイクロアルジー照明


「植物の光合成を使っての発電」にはいろいろな可能性が秘められているようです。たとえばこの藻を使った照明。フランスのバイオケミスト、ピエレー・カレジャさんは、マイクロアルジーの専門家で過去何十年にわたり微生藻類を研究してきました。その彼が提案するのはこのマイクロアルジー照明。なんとも不思議な光を発しています。


藻照明


すべての植物は光合成を行い太陽光から栄養素を化学分解して吸収します。藻類は、地球上の光合成の20パーセントを行っているといわれ、木々の100倍以上の光合成能力を保持するといいます。そこに目をつけたのが、ピエレー博士とその研究チーム。このマイクロアルジー照明は、太陽光から光合成で電気を作り出し仕込んだバッテリーに充電し、組み込んである電球に発電します。そして大量の二酸化炭素を吸収します。藻類には、植物の100-150倍の二酸化炭素の吸収率があるというのです。

微生藻類照明


ピエレー教授は、この微生藻類の二酸化炭素吸収能力を使い、この微生藻類照明で環境浄化を行うことを主としてこのマイクロアルジー照明を開発しました。たとえば、道路照明に使用して、現在車による環境汚染が激しい箇所にこのマイクロアルジーランプを設置、局所的な環境汚染源をコントロールするというのです。


algaelights01


この照明器具を開発するに当たり博士は、道路や立体地下駐車場など最悪の環境エリアに特に設置するように研究を進めたといいます。二酸化炭素の発生源を集中的にピンポイントアタックというわけです。ビジュアル的にも人々の環境汚染に対する意識向上にも役立ちそうですね。色も緑だしいいんじゃないでしょうか? 

藻発電


空気清浄のために木々を植えることはありますが、その何百倍もの能力がある藻類を使って行えば、前回紹介したミラノの縦型森林住宅を超える環境整備になるかもしれませんね。まあしかしその反面、二酸化炭素吸収ともなれば水が空気と接してなくてはならないので、藻のたまった水のにおい対策や、水が蒸発したぶん定期的に水を注ぎ足す管理的課題とか、いろいろ課題はあるかもしれません。しかし、自然環境に対する意識改善として、こんなグリーンの容器が道路や公共施設に公的な形で置かれれば、面白いですね。そのうち、このようなグリーンの容器がいたるところで見れることを願います。

参照:Techling.com



人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ