藻で発電?そして空気浄化: マイクロアルジー照明 | グリーンライフ カフェ

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マイクロアルジー照明


「植物の光合成を使っての発電」にはいろいろな可能性が秘められているようです。たとえばこの藻を使った照明。フランスのバイオケミスト、ピエレー・カレジャさんは、マイクロアルジーの専門家で過去何十年にわたり微生藻類を研究してきました。その彼が提案するのはこのマイクロアルジー照明。なんとも不思議な光を発しています。


藻照明


すべての植物は光合成を行い太陽光から栄養素を化学分解して吸収します。藻類は、地球上の光合成の20パーセントを行っているといわれ、木々の100倍以上の光合成能力を保持するといいます。そこに目をつけたのが、ピエレー博士とその研究チーム。このマイクロアルジー照明は、太陽光から光合成で電気を作り出し仕込んだバッテリーに充電し、組み込んである電球に発電します。そして大量の二酸化炭素を吸収します。藻類には、植物の100-150倍の二酸化炭素の吸収率があるというのです。

微生藻類照明


ピエレー教授は、この微生藻類の二酸化炭素吸収能力を使い、この微生藻類照明で環境浄化を行うことを主としてこのマイクロアルジー照明を開発しました。たとえば、道路照明に使用して、現在車による環境汚染が激しい箇所にこのマイクロアルジーランプを設置、局所的な環境汚染源をコントロールするというのです。


algaelights01


この照明器具を開発するに当たり博士は、道路や立体地下駐車場など最悪の環境エリアに特に設置するように研究を進めたといいます。二酸化炭素の発生源を集中的にピンポイントアタックというわけです。ビジュアル的にも人々の環境汚染に対する意識向上にも役立ちそうですね。色も緑だしいいんじゃないでしょうか? 

藻発電


空気清浄のために木々を植えることはありますが、その何百倍もの能力がある藻類を使って行えば、前回紹介したミラノの縦型森林住宅を超える環境整備になるかもしれませんね。まあしかしその反面、二酸化炭素吸収ともなれば水が空気と接してなくてはならないので、藻のたまった水のにおい対策や、水が蒸発したぶん定期的に水を注ぎ足す管理的課題とか、いろいろ課題はあるかもしれません。しかし、自然環境に対する意識改善として、こんなグリーンの容器が道路や公共施設に公的な形で置かれれば、面白いですね。そのうち、このようなグリーンの容器がいたるところで見れることを願います。

参照:Techling.com



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