フォグ・ハーべスティング・タワーで水を作る | グリーンライフ カフェ

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水は生命の活動に欠かせないものです。水資源は、環境汚染や世界的異常気象により減少し、その確保のために近い将来様々な国際的摩擦が起こると危惧されたりします。そのような中、空気中から水を採取する、フォグ・ハーべスティングが近年注目を浴びています。上の写真にあるフォグ・ハーべスティング・タワーの提案をしたのは建築家のアルバート・フェルナンデスさん。


フォグ・ハーべスティング・タワー


このタワーは、現在水不足に悩むチリ北部にあるフエスコ市のために提案されました。太平洋から運ばれてくる水分豊かな空気から、毎日2万リットルから10万リットルもの水を作り出すとしています。タワーの高さは、約400メートル。その側面には、空気中から水分を汲み取る特殊な素材が約1万㎡設置されており、その素材を水分を含んだ空気が通過することにより、水分のみが摘出されてタワー下のタンクへと貯蔵される仕組みです。
サイズもサイズですが、壮大な試みです!


フォグ・ハーべスティング・タワー表面


建物の表面には、特殊なプラスチック素材が張られています。その素材で採取された水は、パイプを通し移動します。建物の形状は、あらゆる風向きに対応するために、タワーの表面はツイストされ、風を効率よくタワーに引き込むように設計してあるといいます。表層のメッシュも空気を最大限に取り込むために内側にカーブさせています。


フォグ・ハーべスティング・タワー


提案では2万リットル~10万リットルもの水を作り出せるよなタワーを、何本もこの地域一帯に設置し、砂漠化しつつある農業地帯を救います。論理的には、湿度の高い空気さえ存在すれば、世界中どこにでも砂漠にでもこうしたタワーを設置することにより水の供給が可能となります。もちろん空気汚染が気になる場所では、フィルターや蒸留プロセスなどを通して水を浄水する必要はあるかもしれないですが、それでも革命的です。

これから将来万が一水が無くて困った、という事態に陥ったときは、この方法があることを覚えておいて政府に要求しましょうね。


参照:Evolvo
アルバート・フェルナンデス




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