『エクソシスト』の続編。
『エクソシストー信じる者ー』は、昨年2023年の映画。
1973年製作の名作ホラー映画「エクソシスト」の正統続編で、
同作より50年後の現在を舞台に、悪魔に憑依された
2人の少女が呼び覚ます恐怖を描いたホラー。
ビクターは12年前に妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。
ある日、アンジェラが親友キャサリンと一緒に森へ出かけたまま
行方不明になってしまう。3日後、2人は無事に保護されるが
その様子はどこかおかしく、突然暴れたり叫んだりと
常軌を逸した行動を繰り返す。
ビクターは50年前に同じような経験から愛娘を守り抜いた過去を持つ
クリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが……。
（映画comよりあらすじ）
昔のエクソシストは、封切り時にこそ観ていないが、
何度も観る機会があり、ディレクターズカット版が出た時には、
あ、このシーン違う、というのがほぼ分かった。
この映画は、メインを信仰心にしているので、胡散臭い部分はあるものの、
ツテを探してwebで探し回る部分とか、親子の断絶や夫婦間の問題や、
ルールに縛られる警察や教会関係者など、
上手い具合に現代に持ってきていると思う。
面白いし、深さもあるし、人々が協力して子供を救う強さも感じる。
ただ......昔の『エクソシスト』と比べると、完全に別の映画だ。
子役二人はうまく演じていたし、暗闇と黒人の女の子の組み合わせも
怖いシーンとしては、上手く作れていたのではないかと思う。
が、子供が二人になっても、叫んでも空中に浮かんでも、
第１作に比べると、感激するほどの怖さがない――
あんなに邪悪だった悪魔バズズが弱くなった感もある。
素人に追い返されそうになってていいのか？ という気がする。
聖職者に対しては強かったから、そういうもんなの？とも思う。
冒頭で、ハイチで異教のお祈りをしてもらっているのだから、
いっそキリスト教だけでなく、いろんな宗教の祈祷で
がむしゃらに戦ってみても良かったのでは？
（『ぼぎわん』が、そんな感じの戦い方をしていたような）
なんだかんだ、あらためて第１作のすごさを改めて思う。
両方ともいい映画なんだけど、
続編の良さが、第１作のすばらしさを感じさせる。
これも、そんな続編の一つだとは思った。
Youtubeも貼っておきますね。
