猫の島調査報告書 -429ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

ミステリの記事が少ないので、軽いところから。
と思ったが、既にいわゆるミステリ枠じゃなくなってるんだよなー、このシリーズ。
「QED 河童伝説」/高田嵩史/講談社文庫。

QED 河童伝説 (講談社文庫)/高田 崇史

¥710
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<あらすじ、らしきもの>

成田山ストーカー事件も一段落した、その頃。

場所もあろうに、薄幸の薬剤師・神山禮子の自宅近くの川では、

左手を切り落とされた死体が相次いで発見され、

河童の仕業ではないかとの噂がささやかれていた。


一方、平将門ゆかりの寺社めぐりの流れで、

野馬懸神事を見物に来た奈々・沙織・小松崎・タタル(嵩)。

勇壮な神旗争奪の夜、

タタルは野見宿禰から土師氏、菅原道真へとつづく河童の系譜を解き明かして

その裏で、現在進行形の事件についても言及するのだが・・・




<感想>

野馬追祭に行きたい。


歴史ミステリとして◎。

相変わらず滔々と蘊蓄が溢れます。

個人的には全体に河童に関する蘊蓄と仮説は割合常識範囲内で、肩すかしを食らった気分だ。

天照大神と素戔嗚尊のところは面白かったのだが、

香香背男のおさらいでもあるし、シリーズの今までの流れでも予想はつく内容だった。



現在の事件はもうどうでもいいような(笑)。

歴史の謎とリンクさせていない、というか全然関係ない(なくもないが)。

今回は設定がリアルすぎて凄く怖かったですが、社会派系題材だしなぁ。

また首なし武者のところなんかちびりそうになったしw上手いんだけど、

興味をひかれないというか。。。


それよりタタルと奈々をくっつけようとする沙織のウザさを控えて欲しい。

問題ないから放っとけよw

あ、御名方史紋さんも着々とレギュラー化のようです。



歴史ミステリ好きなかた

妖怪好きなかた、ベタラブコメが大丈夫なかたにオススメです。



 
「娚の一生」全3巻/西 炯子/小学館flowersフラワーコミックスα。
 
 
 
●3巻
「…だから?」
 
同居して一ヶ月と少し。
つぐみの地熱発電は地元温泉街の反対に合いつつも、着々と実験段階まで進んでいた。
しかし仕事は有能でも恋愛下手。
サプライズ結婚宣言、実家への挨拶と、海江田の愛情を受けとめながらも
つぐみは矢張り自分の過去の呪縛から抜け出せていなかった。
 
そんな折、つぐみは或る事件に巻き込まれ大ピンチに。危うい状況を助けた王子様は、なんと……!
そして又も揺れるつぐみと海江田に、更なる大激震が襲う。
 
 
 
「娚(おとこ)の一生」最終巻です。
まずは。くそぉ、オッサン無駄にエロいな。
『東京から帰ってきた35過ぎのバリキャリOLと、50過ぎの哲学科教授との恋愛漫画。』この説明で「センセイの鞄」系を想定したのが間違いだった。
生々しくていい。
 
また西炯子作品でお馴染みの地元かどしま(※鹿児島がモデルの土地)の自然、書き込まれ具合が今ここでしか起きない物語のリアルさを感じさせる。
 
 
しかし、つぐみは過去がどうだこうだより、海江田と出会った当初、海江田が人のモノと思っていたから惹かれたかも知れない、ということはスルー? 香水の話とかめちゃめちゃ直球だったしなぁ。
元彼・中川が予想外にアクティブなひとだった。そこまでするかっちゅー。海江田もたいがいやけどw
 
最終回は予定調和とはいえ、アレは起こして欲しくなかった。公民館に連れて行った行商のおばちゃんは、1巻最初のスピーカーなひとか! 巧いなぁ。
 
 
そして郵便屋、美味しすぎる役回りだった。 
 
 
 
 
 
猫の島調査報告書-娚の一生.jpg
 
 
 
「そうか。おなかすいたか」
「うん」
「よし、しじみ汁作ったる」
「うん…」
 
 
 
 
 
「娚の一生」全3巻/西 炯子/小学館flowersフラワーコミックスα。
 
 
●2巻
「ぼくには君ほどたくさん時間はない」
 
海江田に惹かれつつも、別れが怖くて一歩踏み出せないつぐみ。
しかし海江田を慕う助手・西園寺が乗り込んできたことで、2人の仲は又少し固まりつつあった。
 
つぐみはミス原発のふたつ名を示す有能さで地熱発電の企画を立ち上げ、海江田も淡々と教授業をこなす。
公私ともに順調に見えたその頃、一通の手紙が海江田に届く。
 
 
 
話進みすぎ!!
海江田の過去が明らかに。
 
『あんた誰?』の回。
端から見ると、子供に対する海江田の態度はアレなんだろうと判るんだが、両親に愛されて大家族で育ったつぐみには容れられない部分でもある。彼女が何時気づくのかハラハラさせられた。
 
あと、仕事がうまくいったとき幸せなのはダメじゃないから! それはそれ、コレはコレやから!
結婚に向いているかどうかは全然別だから。
 
結局当て馬とは言え、西園寺かわいいよ西園寺(外見だけじゃなく)。仕事も出来るし、字も美しい、頭も悪くない。
 
 
 
 
「ぼくは「結婚しよ」と言うてるだけや。「幸せになろ」なんか言うてへん」
「し、幸せにならない結婚って、なんなんですか!?」
 
 
「娚の一生」全3巻/西 炯子/小学館flowersフラワーコミックスα。
 
 
 
 
猫の島調査報告書-娚の一生.jpg
 
 
 
 
全巻揃って売っていたので購入。目論見どおり纏め読み。
 
しかし西炯子、巧すぎる。
 
 
●1巻
「“恋”なので仕方ありませんでした」
 
たまたま帰省中に祖母が突如亡くなり、田舎の家を預かることになった主人公・つぐみ。
しかし葬儀の翌日、気付くと祖母宅には見知らぬ男・カイエダが勝手に住み着き始めていた。
 
どんどん生活に侵食してくる海江田。
 
そして彼は言う。
「練習やと思て、ぼく相手に、恋愛してみなさい」
 
 
 
謎の男が眼鏡外さずに顔を洗うところから、一気に引き込まれた。(実はこのオッサン動揺しているんだなぁ、て。)
 
その後も、主人公つぐみが気がつく女なのに「ふろがめんどう」とか、
同期の秋本の潔さ(あんなん言われたら自分は退くが)、
『台風だョ!』の最後の海江田の反則的男前さ! 
と、見所ポイントが続く続く。
 
 
オッサンお茶目なんだが、すべての台詞に裏がありそうでヤキモキする。
哲学科教授・メガネの51歳なんて反則だろう。
 
 
「折り入ってお話があります。明日、外してください」
「羽目を? メガネを? 理性のタガを?」