- ミステリの記事が少ないので、軽いところから。
- と思ったが、既にいわゆるミステリ枠じゃなくなってるんだよなー、このシリーズ。
- 「QED 河童伝説」/高田嵩史/講談社文庫。
- ¥710
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<あらすじ、らしきもの>
成田山ストーカー事件も一段落した、その頃。
場所もあろうに、薄幸の薬剤師・神山禮子の自宅近くの川では、
左手を切り落とされた死体が相次いで発見され、
河童の仕業ではないかとの噂がささやかれていた。
一方、平将門ゆかりの寺社めぐりの流れで、
野馬懸神事を見物に来た奈々・沙織・小松崎・タタル(嵩)。
勇壮な神旗争奪の夜、
タタルは野見宿禰から土師氏、菅原道真へとつづく河童の系譜を解き明かして
その裏で、現在進行形の事件についても言及するのだが・・・
<感想>
野馬追祭に行きたい。
歴史ミステリとして◎。
相変わらず滔々と蘊蓄が溢れます。
個人的には全体に河童に関する蘊蓄と仮説は割合常識範囲内で、肩すかしを食らった気分だ。
天照大神と素戔嗚尊のところは面白かったのだが、
香香背男のおさらいでもあるし、シリーズの今までの流れでも予想はつく内容だった。
現在の事件はもうどうでもいいような(笑)。
歴史の謎とリンクさせていない、というか全然関係ない(なくもないが)。
今回は設定がリアルすぎて凄く怖かったですが、社会派系題材だしなぁ。
また首なし武者のところなんかちびりそうになったしw上手いんだけど、
興味をひかれないというか。。。
それよりタタルと奈々をくっつけようとする沙織のウザさを控えて欲しい。
問題ないから放っとけよw
あ、御名方史紋さんも着々とレギュラー化のようです。
歴史ミステリ好きなかた
妖怪好きなかた、ベタラブコメが大丈夫なかたにオススメです。