Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く -35ページ目

Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く

大好きなロシアのロックを毎日せっせと訳しています。リクエストも受け付けますので歌詞を知りたいロシア語曲がありましたらお気軽に!

ロシアのムーミンマジありえねえ云々とムーミンファンの方がブログで怒ってるのを読んだことがあるが、私自身も最初のうちはあまりに残念すぎて頭を抱え込んだりしたものだが、ヒアリングのためにひたすら見まくり聴きまくってうっかりすっかり馴染んでしまった今、この残念さがかえっていいのかも知れないんじゃないかと思えないこともないような気がしないでもなくなってきました。どっちだよ。

ちなみにこのシリーズは全三話あるんですが、原作が「楽しいムーミン一家」の連作なのでちびのミィは登場しないのですよ。
出てたらミィも斬新極まりないキャラデザだったのだろうか。見てみたかった。
次の話ではモランが理不尽なことになってるし。そんな中何故かトフスランとビフスランだけはヤンソンさんの挿絵の原形とどめてて逆に違和感。
続きもそのうち紹介したいんですがトフスランとビフスランが独特の喋り方しちゃってるはずなんだよなー……私に聴き取れるかどうか。



Все дело в шляпе часть вторая/全部帽子のせい パート2

00:11
-なるほど! 植物じゃ! わしは世界一の植物標本集を作るぞ!

-ムーミィ・トローリ! 私達の雲はどこ? あっ、見て!

00:49
切手コレクターのコーナー
親愛なるヘムル氏の趣味は幸福なエンディングを迎えた。今やあらゆる国のあらゆる切手が揃っているのだ。

事件欄
野ネズミの穀物庫に押し入ったアリジゴクは、家族全員の一年分の食糧を朝食にたいらげてしまった。

01:17
-1、2,3,4,5,6,7,8,9,10! 探しに行くよ!
01:53
-ムーミィ・トローリはどこ?
-どこにいるの?
-ムーミィ・トローリ!
-出てこいよ!

-どこ行ったのかしら?
-ぼくはここだよ!

-誰?
-わからない。化けものだ。

-まさか! わからないの? ムーミィ・トローリだよ!?
-あなたがムーミィ・トローリのわけないわ! ムーミィ・トローリの耳は小さいのにあなたのときたら!
-出ていけ! でなきゃぶん殴るぞ!
-だって僕、ムーミィ・トローリなんだよ!?
-ムーミィ・トローリだって? みんな、やっつけろ!

-3対1は卑怯だぞ!

-あなた達! 何をしてるの?
-ママ! まさかママまで僕のことわからないの?
-馬鹿な子ね。母親はいつだって自分の子供を見分けられるものなのよ。その子に何が起ころうとね。

 こっちにおいで。お馬鹿さん、抱きしめてあげるわ。

03:25
-不思議な変身! ムーミィ宅にて感動のシーン!

幸せな母親は息子を再び見出した。

ならず者の横暴。アリジゴクは敬うべきさぎの巣に押し入り荒らしてしまった。

03:45
-でも誰が君に魔法をかけたんだ?
-知らないよ。僕はただ黒い帽子の下に座っておとなしくしていただけだ。
-黒い帽子の下だって? 中に入ったのか?
-うん。
-全部わかったぞ。帽子のせいなんだ! 
 どうにかして試してみよう。
-僕はもう中に入らないよ。
-あるいはあの中に・・・・・・思いついた。行くぞ!

04:20
-寝てる。さあ!

 起こそう。

-アリジゴクってやつはただの虫けらなのさ!
-おまけに間抜けだ!
-口先だけだよ!

-気を付けろよ! ガキどもめ、食ってやる!

-蓋を! 早く!

00:13
-アリジゴクはキャンディーの缶の中だ! えらいぞ子供達! お手柄だ!
 
05:34
-さあ、準備はいいかい?
-開けろ!



Все дело в шляпе часть третяя/全部帽子のせい パート3
00:04
-さあ、準備はいいかい?
-開けろ!

-蓋をするんだ!

00:12
「外国語辞典」

00:21
-始まった。

00:34
-あれは何?
-多分外国語だ。

-アリジゴクはどうなったの?
-しーっ、見ろ!

-あら、ハリネズミだわ。ちっちゃいの!

-貴様らとかかわり合うつもりはないぞ。でないと仕返ししたくなるからな。ガキどもめ!

01:17
ガキア・ルテア。唇形科の一種だな。

01:32
-パパ! アリジゴクはハリネズミになったよ!
-そうか! で、わしの大事な辞書は何になったんだね?

-あなた達! 客間で何があったの? ひどいわ!

-子供達! 使えない頭に帽子など必要ないな!

02:12
-ああ。
-悲しいな!
-素敵な雲だったな……。
-小さいハリネズミも……。

魔法の帽子はどんどん遠ざかり、小さな黒い点のようになっていきました。ほどなくしてカーブの向こうへと消えてしまい、ムーミィ谷には再び平穏が訪れたのです。

03:19
-あんたがたの帽子を見つけたぞ。


***********************************************

変身してしまったムーミンをムーミンママだけが見抜いてくれるという名場面すら笑顔が怖すぎるせいで感動しづらいぜ。
あ、ロシア語だとムーミンはムーミィ・トローリとなります。同名のバンドもいますね。
それにしてもアリジゴクの動きが理不尽すぎる! 何故そうなるのかさっぱりだ。
ムーミンの日すなわちトーベ・ヤンソンさんのお誕生日(8月9日)が近いのでロシア版ムーミンをご紹介。
思うにこれこそが世界一残念なムーミンである。
とことんロシア贔屓なこの私に何がそこまで断言させるのか? 見ればわかる即座にわかる。
美術よし、音楽よし。特にムーミン谷が春を迎え雪解けと共に花咲き乱れるシーンの美しさと来たら!
ストーリーもヤンソンさんの原作に忠実だというのに、ああ! ロシアンムーミン唯一の、そして最大の問題はキャラデザなのだ。
責任者出てこい!と叫びたくなること確実です。
可愛くない通り越して悪夢的! 何故だ何故こうしてしまったんだぁぁぁ!

今日のところはパート1のみを。続きは後日に。
科白の一部とスナフキンとムーミンの歌は私にはヒアリングできませんでしたがまあおおまかな流れは掴めるかと。



Все дело в шляпе/全部帽子のせい(とかそんな感じ。)


00:09
はるか遠く、寂しげな山々のただ中で、ムーミン谷は静かに眠っていた。住民達は冬の夢を見続けていて、彼らを巻き込むことになる物語がすでに始まっているとは気付いてもいなかった。

01:11
ー何事じゃ? 何があったんじゃ?
ー何事かって? 起きる時間だよ! 春が来たんだ!

02:23
-見て!
-何だろう?
-こっちに来る。
 新品のシルクハットだ。
-なんで帽子が?
-もしかしたらパパに似合うかも。
-見せに行こう。

02:54
-どうだい? 似合うかな?
-気にしないで。あなたは帽子をかぶらないほうがずっと威厳があるわ。
-お前が正しいよ。帽子が人を飾るのではない、人が帽子を飾るのさ。
-でもこれ捨てちゃいやだよ。
-そうねえ、じゃあごみ箱の代わりにしましょうか。

03:30
謎の落とし物。川で新品の帽子が見つかった。持ち主は現れず。
警告! アリジゴクが巣を作った。罠に注意。

04:18
-すごいや!
-とっても柔らかいわ。
-あらあら、子供達ったら! どうなってるの?
-元気だなあ。

04:50
-一緒にちょっと遠出してみない?
-もちろんよ。

05:01
-冬中ずっと君に会わなかったなんて信じられないな。

05:12
-見て!
-ヘムルさんだわ。

-ヘムルさん! 見てよ、何に乗ってるんだと思う?
-雲だね。何の変哲もない。興味ないな。
-どうしてそう悲しそうなの?
-今日、わしは切手の最後の一枚を手に入れたのさ。世界中の切手をすべて集めてしまった。もう集めるものがないんだ。
-他のものを集めたら?
-映画スターの写真や宝石はどう?
-ズボンのボタンとか。
-映画スター? 宝石? 冬の食料にでもするつもりかね? ズボンのボタン! はっ!


**********************************************


ミニ丈ワンピの生足スナフキン、後ろ姿はすんごく可愛いのに!
あ、念のため注釈つけとくと登場人物はムーミン、スナフキン、ムーミンパパとママ、スノークのおじょうさん、ヘムレンさん、スニフです。そのはずです。
何だロシアは海外作品の登場人物をチェブちゃん同様ニェイズヴェースヌィイ化するのが好きなのか?
(ロシア語で正体不明の動物は「ニェイズヴェースヌィイ・ズヴェーリ」)
くまのプーさんヴィーニー・プーフは挿し絵に捕らわれず冒険しちゃって成功した好例だろうが、このムーミンはちょっと、いやだいぶ、つーかもんっのすごく。
でも何度も見続けてるとだんだん癖になってきて、もしかしたら可愛くなくもないかも知れないんじゃないかなー、と・・・・・・いややっぱり怖いか。
特に正面向いた顔がどいつもこいつも。こっち見んな頼むから笑うな!
ロシアにはムーミンのパペットアニメもあって、そっちのキャラデザはヤンソンさんの挿し絵に忠実なのにこちらは何故こうなったのか。謎だ。

もみあげがやばすぎるムーミンパパ、余談ですが「帽子が人を云々」の科白はロシアのことわざ「地位が人を飾るのではなく人が地位を飾るのだ」をもじってますな。
更に余談ですがロシアでもスナフキン(ロシア名はスウェーデン語の原作どおりなСнусмумрик/スヌスムムリク。スナフキンは英語名)は人気っぽいですな。
劇場版アニメ「ムーミン谷の彗星」のスナフキン登場シーンだけピックアップした動画がロシア語字幕付きでYouTubeにアップされてた。こういうのをどこでどうやって知るんだロシア人は?

学院の先生曰く、ロシアには声優専門という人は少なく俳優さんが声優も兼ねてるのだとか。
いい例がわにのゲーナでシャーロック・ホームズのワシーリーさん。ある時から声優一本に道を絞ったチェブラーシカのクララさんも若い頃に何本か映画出演しているそうです。
で、可愛くなさが絶妙なロシア版くまのプーさんの声は「不思議惑星キン・ザ・ザ」の宇宙人役であるとのこと。
くっ、キン・ザ・ザか貴様!
(「不思議惑星キン・ザ・ザ」、それは私を恐怖と嫌悪のあまり震え上がらせた映画の一本である。笑えない、笑えないよ全然!
 鑑賞中も鑑賞後もたまらなくいやーな気分で、他の人にはどうなのか感想が気になりタイトルで検索かけたら、「スピッツの草野マサムネも好きらしいね。」とあって、以来私は「ボーカルがキン・ザ・ザ好きのバンド」という何とも最悪な色眼鏡なしではスピッツを見れなくなった。
 ファンが聞いたらトイレに呼び出されるってば。)

キン・ザ・ザはいいんだキン・ザ・ザは。ロシア版くまのプーさん「ヴィーニー・プーフ」です!
(英語名「Winnie-the-Pooh」をキリル文字に置き換えてロシア読みするとこうなる。)
存在は知っていたもののまだ見ていなかった。オススメしてくださった方ありがとうございます! ヴィーニー・プーフいいわーこいつは知らんと人生損するわー。
歌詞が知りたい、というささやかなリクエストだったんですが、しょっぱなの「むかし昔、先週の金曜日のこと」ってすっとぼけたナレーションが個人的につかみばっちりすぎて、科白も全部ヒアリングしてしまいました。お勉強お勉強。
1分20秒からスタートの「ヴィーニー・プーフの歌」、訳そうにもさっぱり意味わかんなかったですし。うまく韻踏めてるから「詩心ある」と自賛しているみたいです。

ヒアリングできなかったとこはさりげなくスルーしたり何なりですが、まあだいたいこんな感じで合ってるかと思いたい。



Винни-Пух/ヴィーニー・プーフ


00:38
「第一話 ヴィーニー・プーフと疑り深いミツバチ」

00:42
「ヴィーニー・プーフの地」
むかし昔、先週の金曜日のこと、あるところにヴィーニー・プーフという名前のこぐまが住んでいた。何故そんな名前なのか? だって彼の家の表札にはそう書かれているのだ。ヴィーニー・プーフ。
ある時ヴィーニー・プーフは何かしら食べたくなって森へと出かけていった。食べ物ならいつだって大歓迎だ。ところで彼は詩人だった。暇な時は詩を書いたり歌まで作ったり。こんなふうに。

01:20
(ヴィーニー・プーフの歌)
困った時でも大丈夫!
頭の中にはのこぎりが
のこぎりどころか
喚きと泣き声も
喚きと泣き声も

その上おまけに
ざわめき 喘ぎ 笛の音
僕って詩心あるかも
うん!

ヴィーニー・プーフが
いるっていいよね
だから歌うよ
大声上げて

何やったって問題じゃない
僕を痩せさせたくなかったら
痩せさせたくないんだったら
もちろんそうだよね
食事の時間だ
うん!

01:52
「背高のっぽの樫の木」

02:06
-なんだかきな臭いぞ。
 木がうなるわけがない。誰かがぶんぶん言ってるようだ。
 何でぶんぶん言ってるんだ? さてはミツバチか?
 そうらしいぞ。
 何故この世には蜜蜂がいるのか?
 蜂蜜を作るためだ。
 そう思う。
 何故この世には蜂蜜があるのか?
 僕に食べろってことだ。
 そうなんだ!

02:43
 もしもくまがミツバチだったら
 話は早かったのに
 さっぱりわからないよ
 何でこんな高いところに家があるんだ

02:57
 くまはハチミツが大好きなんだ
 ほんとのところ何だって
  
03:11
そこでヴィーニー・プーフは親友のコブタ、ピタチョークの家に向かった。ピタチョークの家の表札には「B建築」と書かれていた。「B建築」とは何のことなのか? それはピタチョーク自身も知らない。

03:26
-おはよう、ヴィーニー・プーフ!
-おはよう、ピタチョーク。ひょっとして風船を持ってない?
-風船? 何で風船?
-ハチミツ!
-えっ?
-ハチミツだよ。
-ハチミツを取るのに風船なんて誰が使うの?
-僕が使う。

ちょうど昨日、ピタチョークはウサギの家にお呼ばれして、きれいな風船をふたつもらっていた。青いのと緑のと。

-どっちがいい?
-大切なのは、ミツバチに気付かれないことなんだ。
-うんうん。
-緑色の風船だったら、葉っぱだと思われるだろう。奴らは気付きっこない。
-うんうん。
-青い風船なら空の色だ。やっぱり何にも気付かない。
-でもどうなんだろ、風船にぶら下がってる君にも気付かないものなのかな?
-見つかるかも知れない。見つからないかも知れない。
 じゃあ僕は小さな雨雲のふりをしよう。何とかなるさ。
-だったら青い風船がいいね。

05:02
(ヴィーニー・プーフとピタチョークの歌)
ピタチョークとどこに行くのか 秘密だよ!
話しちゃダメだよ そのことは

-そうだ、傘はある?
-傘?
-考えたんだけど、念のため持っていったほうがいい。

05:33
-持っててくれ!
 さあ、これで僕は本物の黒い雨雲そのものだ。

05:55
-風船を膨らませてくれ。

06:20
-やったー!
-すごいだろ? 僕、何に見える?
-風船に掴まって飛んでるくまに見えるよ!
-そうか・・・・・・雨雲にも見える?
-ううん! あんまり!
-まあいいさ、上から見たら雨雲っぽいだろきっと。
 ミツバチがどう考えるかなんてわかりゃしないし。

06:47
-ピタチョーク!
-なあに?
-なんだかこいつら疑ってるみたいだぞ!
-何を疑ってるの?
-わからない。でも疑心暗鬼に見える。
-ハチミツが狙われてるのに気付いたんじゃないの?

-ピタチョーク! どうも僕は雨雲だと思われてないみたいだ。
-どうしよう?
-傘を開いて行ったり来たりするんだ! 僕は雨雲の歌を歌う! 君は僕を見上げてこう言ってくれ、「なんだか雨が降るみたい」って!
-なんだか雨が降るみたい。
 なんだか雨が降るみたい。
 なんだか雨が降るみたい。

(ヴィーニー・プーフの歌)
僕は雨雲 ケモノじゃないよ
水気でいっぱい いい感じ・・・・・・

-あっ、ピタチョーク!
-なんだか雨が・・・・・・どうかした?
-わかった、わかったぞ! こいつらはいいミツバチじゃないんだ! ぜんぜんよくない! ハチミツだっておいしくないよ、きっと。だから僕はもう降りる!
-なんだか雨が・・・・・・どうやって?
-それはまだ考えてない。
-なんだか雨が降るみたい。
-ピタチョーク!
-なあに?
-家に銃があるかい?
-あるよ!
-急いで取ってきてくれ!

08:09
(ヴィーニー・プーフの歌)
空はまったくいつものどおり 気持ちがいいな
それというのも陽気な雨雲が歌っているから・・・・・・

-ピタチョーク!
-ここにいるよ!
-撃て!

 どこ撃ってんの!?
-ミツバチだよもちろん!
-ミツバチじゃない! 風船を狙わなきゃ!
-えっ、撃ったりしたら風船がダメになっちゃうよ。
-急いでくれなきゃ僕がダメになるよ!

-外れた?
-外れてはないんだけど、風船には当たらなかったかな。
-ごめんね、許してね。

09:11
-ヴィーニー! ヴィーニー? ヴィーニー!
-プーフ!

多分きっと、いや間違いなくこのために、たとえ口が利けない時であろうとも、彼はヴィーニー・プーフと呼ばれているのだ。

09:32
-食事の時間じゃないかい? そう思うよ!

09:45
お話は終わり。このお話は終わるけれども、お話はまだあるのです。プーフとウサギ、ピタチョークと年取った灰色の小ロバ、その他もろもろについて。


**********************************************


原作読み返して比較してみよっと。ロシア版ほんっと面白かった! いや素晴らしい。
音楽もヴィーニー・プーフとピタチョークの掛け合いもナレーションも何もかもが快いので、音声まるっと落としてずーっと聴き続けてます。時々噴き出してます。
「風船に掴まって飛んでるくまに見えるよー!」ってピタチョーク、お前という奴は。
ピタチョークが延々繰り返す「なんだか雨が降るみたい。(Кажется, дождь собирается.)」をメール着信音にしたいなあ。


さて、次は何をヒアリングしようか。ロシア版ムーミンかしら。
どうせ紹介するならできるだけ科白に対訳を、と思ったはいいがそのおかげでヒアリング苦手なのを痛感させられて泣けてきました。もっと頑張れ私。

ほとんど科白がなくて楽、というわけでは断じてないけど「Ну погоди! (ヌ・パガヂー!)の3と4をご紹介。
余談だがぼーっとネットめぐってたら、「ショタコンのおっさんが美少年を追っかけまわしてるように見える」的なこと言ってる人がいた。それは思っても口にしちゃいけない。



Ну погоди! (эпизод 3)/ヌ・パガヂー!(エピソード3)


2:34 -ウサギめ、今に見てろよ!
3:17 鮮魚:ЖИВАЯ РЫБА
5:18 工事中:РЕМОНТ ДОРОГИ
5:20 迂回せよ:ОБЪЕЗД
7:30 -おい、ウサギ!
9:15 -くっ、ウサギめ! 畜生、今に見てろよ!

ラストらへんのBGMがロシア民謡のカリンカだ。ヌ・パガヂー!は民謡アレンジのBGMが多いのも嬉しい。
ウサギの自転車立ちこぎがとても可愛いこの回の最大の見所は、おおオオカミよ死んでしまうとは情けない的な場面でウサギが喜ぶどころかしょんぼりするところかと思います。あんだけ追いかけ回されてるのにウサギいい子や。



Ну погоди! (эпизод 4)/ヌ・パガヂー!(エピソード4)

0:10 ようこそ スポーツマン達!:ПРИВЕТ СПОРТСМЕНАМ!
0:18 ようこそ オオカミ!:ПРИВЕТ ВОЛКУ!
0:15 -くそっ、ウサギめ!
4:28 -ウサギども、今に見てろよ!(注:複数形)
5:14 スポーツホール:СПОРТ ЗАЛ
7:55 -やだよ!
8:44 -くそっ、ウサギめ! 今に見てろよ!

競技場での一幕。ウサギの出番は少なめだがオオカミが相変わらず突き抜けたお馬鹿でいっそすがすがしい。
「あんたまたそーやって自ら墓穴掘って! だから言ったのに! だから言ったのに!」と力の限り突っ込みたくなります。
このいちいちお約束な展開がヌ・パガヂー!の魅力のひとつなんでしょう。安心して見ていられる。
あと脇役のみなさんが実に輝いてますね。オオカミの影の宿敵カバはこれが初登場か?


次回はロシアのくまのプーさんの歌をご紹介。リクエストもらえたー嬉しいですありがとうございます!
「聞いてよ聞いてよ巨匠とマルガリータにワシーリーさん(わにのゲーナの中の人でロシア版ホームズ役)出てるんだよ!
 ほら三話で激昂する詩人のビズドームヌィイをうまいこと言いくるめて入院させる精神病院の院長役!
 やー全然気付かんかったーマルガリータはコローヴィエフとピラトさんにきゅんきゅんときめきすぎだったからさー、
マルガリータはおじさま好きにはたまらん映画ですよ、うん。
 でもでもワシーリーさんもね、こん時もう70歳くらいなのかな、改めて見返したらうなずき方がバスカヴィルでのホームズまんまでー、
さすがに年は取っているけど眼光いまだ衰えず! いや格好いいわどぎまぎしちゃう。
 てか退場間際にさりげなく眼鏡を外すのは絶対ファンサービスだと思うんだけどどうよ?
(ロシアンホームズは新聞などを読む時眼鏡をかける)」

「聞いてよ聞いてよクララさん(チェブラーシカの中の人)のウィキで知ったんだけどね、
ほら『妖婆・死棺の呪い』の魔女っ子! あの声実は吹き替えでなんとクララさんだったんだよ!
 いやびっくり。とりあえずICレコーダーに音声落として聴きまくってみてんだけどとてもチェブと同じ人とは。
 でもやっぱ可愛くってさ。奴を白髪にしろ呪ってやる!ってとこが特に。癒されるわー。」


嬉々として訴えてみてはいるのですがクラスメイトの男子はあまり返事をしてくれないのです。
引かれているように思えてなりません。いやいやいやいや待ってくれ。
クララさんがアリスの歌歌ってる音楽劇不思議の国のアリスを聴かせてくれたのも!
巨匠とマルガリータなどなど大量にロシア映画のDVDを貸してくれたのも!
ロシアンホームズ気に入って早く続き出ねーかなっつってくれるのも!
妖婆・死棺の呪いは傑作だと認めてくれたのも全部君じゃないか! 頼むから君だけは引いてくれるな!