紹介していただけたのが嬉しくて調子乗って過去記事の整理をしていたら対訳つけてないアニメがあったので今一度。
「Ничуть не страшно(ちっとも怖くないよ)」です。
ちびっこおばけの声がチェブラーシカのクララ・ルミャーナヴァさん。かわゆしかわゆし。
声のクレジットにクララさんと男性声優ふたりの名前しかないから、人間の子供ふたりの声もクララさんが当てているのかも知れません。
歌詞対訳だけ紹介した時(記事タイトル「おばけの歌」)にも書きましたが、ロシアで買った子供の歌MP3集にこのアニメのテーマソングが収録されていて、ちょお待てやいくらなんぼでも可愛すぎんだろおい!と。
歌うたいとしてもクララさんは最強ですね個人的に。ほんと歌うますぎる。
つーかヴィーニィ・プーフもそうだがロシアの声優さんみんな歌めっさうまい! アニメソング集とかレベル高すぎてぽかーんとします。
よっぽど声にこだわりたがるお国柄なのか、映画でも声だけ他の人がまるっと吹き替えとかざらにあるらしくって。
「妖婆・死棺の呪い」の魔女っ子の声もチェブラーシカと同じ人だなんてこの日本の一体誰が知っているのか。
私にはヒアリング不可能な箇所が多々あってそこはすっ飛ばしたりごまかしたりしてしまいましたが、まあこれだけ対訳出せればおおまかな流れは掴めるはずなので大目に見てやってくださいな。
Ничуть не страшно(ちっとも怖くないよ)
00:39
- おや、お前は誰だね?
- 見習いだよ。
- そりゃあいい! というのもわしらおばけはめっきり少なくなってしまってのう。
00:52
- さて、お前さんは何ができるんだね? おばけは人を脅かさねばならないものでね。どうやって脅かす?
01:03
- 思いきって!
- ははっ、脅かせ!
- 工夫するの!
- いい子じゃ!
01:16
- 脅かせ!
- 楽しくね!
- 申し分のない仲間じゃ! では仕事に取りかかろう! ついてこい!
01:38
(おばけの歌)
ねずみじゃないよ 小鳥でもないよ
僕らは夜のおばけなの!
ふわりくるくる 飛んで回って
どこもかしこも大騒ぎ
泣く子は脅かしてあげる
でも睨まれたら消えちゃうよ
怖い人から逃げなくちゃ
僕らびくびく雲隠れ
僕らはまっくろ 夜の色
屋根裏おばけで暖炉の精
ふわりくるくる 飛んで回って
どこもかしこも大騒ぎ
02:52
- ママに何をプレゼントするの?
- 泣くなよ! 花瓶は無事だったんだから!
03:24
- 僕は?
- 早く寝ろ!
- 僕も一緒に行く!
- 静かに!
03:39
- 行くぞ。
03:43
- 準備万端じゃ。
04:05
- 油を差さないとな。
帰ってもいいんだよ?
- 一緒に行く。
04:54
- あれは誰?
- おい! 誰だい?
- 誰だい?
- 誰だい?
- 誰だい? 誰だい? わしらさ!
06:31
- お前、泣いてた?
06:46
- いらくさがちくちくするー。あの子たちが戻ってきたよ!
- 今度はいらくさで脅かそう!
- 今日、わしらは何回脅かしたかね?
- 二回? いや三回だ。
- 脅かすのは三回までだよ!
- この子の言うとおりじゃ。おばけは三回までしか脅かしちゃいかんのだ。勇敢な子供たちじゃ。家まで送ってやろうではないか。
07:39
- 見ろよ。すごくきれいだ。
- ちっとも怖くないね。
08:03
- 何?
- 火の玉だ!
08:26
- 偉いぞ! こんなたいした見習いがわしらの仲間入りをしてくれるとは!
08:36
- さて、帰るとするか。
**********************************************
「屋根裏の凧」が続編なのでそちらも併せてどうぞー。「チェブラーシカのクララさん」カテゴリから行けます。
ネットで原作も見つけたんですが、ざっと読んでみたらばちびっこが見習いではなく元から仲間だったり科白もやや少なく簡潔だったり、原作よりもアニメのほうがよくできている気がします。
おじいちゃんおばけがちびっこおばけを褒めちぎるのも、お兄ちゃんが幼い弟を家に置いていこうとしたり気遣う科白を口にしたりするのも、続編「屋根裏の凧」のラストでちびっこおばけのためにおじさんおばけが凧になってあげるのもアニメオリジナル。
こうした原作にはない粋なアレンジを見ると、やっぱりロシアのアニメスタッフのみなさんは底抜けにいい人ぞろいだったんじゃないかと思えてなりませんね!
や、こないだやっと読んだチェブ原作(日本語訳あり)があまりにショックで。シャパクリャク追放エンドはなー。
日本じゃ名前すらほとんど知られてないけどクララさんはすごい人なんだよ!とアメブロのすみっこで愛を叫び続けて何はともあれチェブ好きさんに興味を持っていただくのが当ブログの最重要ミッションのひとつです。
Кто ж такие птички? Часть 2/2. /鳥だから何? パート2/2
00:03
(カエルの歌 つづき)
カエルは答えた 何の歌を歌っているのか
故郷の澄みきった水のことを歌ってるんですよ
00:31
- あなた、もちろん鳥なんですよね?
- 何?
- 鳥なんですよね? だってあなたの歌はとても素敵だもの!
- 私の歌が何だって?
- すっごく素敵! こんなの生まれてはじめて聞きました!
- そのとおり、私はすごいのさ。君は正しいよ、ぼうや。ただし私は鳥ではないんだ。カエルだよ。
- 鳥だと思ったんですけど。歌うのは鳥だけだって言われてて。
- 誰だって歌うさ。うまかろうと下手だろうとね。
- どういうこと?
- 鳥ならみなよかれ悪しかれ声を出して歌う。だが声を持たない者もまた歌うんだ。
- 僕、どうしよう? 誰でも飛べるし歌も歌うんじゃ、どうやって鳥を見つけたらいいの?
- 教えてあげよう、ぼうや。歌がうまくて、飛ぶのもうまくて、おまけに巣を作るのが鳥なんだよ。
- 巣って?
- 巣はね、たいてい茂みや木の上や地面にあって、鳥が住んでるものだよ。
- ああ! ありがとう、本当にありがとう。今度こそ僕、見つけられるよ。さよなら。
02:09
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
鳥は歌を歌うよ
他にもね 巣を作るの
鳥は歌うし巣も作るんだ!
02:47
- 鳥ですか?
- 僕が鳥とか言ってるよ。どうして僕が鳥なのさ? わかんないの? 僕はネズミの子供だよ!
- ネズミの子? じゃあ何で巣の中にいるの?
- だってこれ、僕の巣だもん。
- 巣に住むのは鳥だって聞いたんだけど。
- 鳥? 鳥はね、卵を生むんだよ。
- どこに?
- どこって、どこにも。
(注:ロシア語で「卵を生む」は直訳すると「卵を運ぶ」なので「どこに運ぶのか?」と訊いている。)
03:31
- あ、待って待って。つまりね、鳥はそりゃ巣に住むものだけど、卵も生むんだ。卵ってのは白くって、丸っこいの。
03:51
- 思い出した! 僕は卵の中にいたんだ! わかったぞ!
03:58
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
一体全体鳥ってなあに?
卵を生むのが鳥なんだ!
04:35
- おい! 何してるんだ? 僕らの卵だぞ! 乾かそうとしてるところなんだ。
- あなたの卵! てことは鳥なんですね? で、どこにいるの?
- ここだ。
- あの、鳥ですか? 卵を生むなら鳥ですよね?
- 何言ってるんだ? ここに鳥がいるわけないだろ?
05:08
- どうなってるの? 空を飛んでも鳥じゃない。歌を歌っても鳥じゃない。巣を作っても鳥じゃない。卵を生んだって鳥じゃないんだ。じゃあいったい鳥って何なの?
- 鳥かどうか知りたくば羽を見ることだ。歌わない鳥もいる。飛びもしないし巣も作らない鳥もいる。だが羽のない鳥は存在しないのだ!
- でも僕、羽なんかないよ? つまり僕は鳥じゃないんだ!
- 一目瞭然だな。
- じゃあ僕は何なの?
- 君か? 君はひよこだ!
06:15
- 僕の仲間はどこにいるの!?
- 泣くんじゃない! 君の仲間はあそこにいる!
06:51
- そっちじゃない。下を見ろ。
07:03
- ママ!
07:28
(フィープの歌)
自分が誰だか知ることは
いつだってとても役に立つよ
何でだろ? とにかくさ
そんなのわかりきったことだよね
知ってるよ 知ってるよ
鳥ってのはね
空を飛ぶの 歌を歌うの
卵を生んで巣を作るの
それでこそ鳥だよ
鳥って呼んでもらえるの
**********************************************
ゆっくりはっきり発音してくれてありがとう。本当にありがとう。
ところどころ原作をカンニングしたけどこれくらいなら8割がた普通に聞き取れたよ!
やっぱりヴィ-ニィ・プ-フは早口すぎるんだよ!
ロシア行った時にクララさん目当てでゲットした子供の歌詰め合わせMP3集にこのひよこの歌が入っておりまして、
(アニメでは切れ切れなのを編集してつなぎ目なくまとめた感じ。)
お聴きのとおりめっちゃ可愛くって一聴してすぐ気に入ったものの、鳥がどうのこうのと延々歌ってるだけで何じゃいこれはと突っ込みたくなってしまったのは否定できない。
そのあとで元のアニメを見つけたらば本当に歌詞のままの内容だった。
アニメ自体ももちろん好きだがやはりクララさんの声あってこそだと思いますね。
喋ってる時も歌ってる時もなんかもう理不尽なまでに可愛いわー。
私としては笑い声と感嘆詞の類が特にたまらんです。ほんとどっから出てんすかねこの声は?。

Кто ж такие птички? Часть 2/2. /鳥だから何? パート2/2
00:03
(カエルの歌 つづき)
カエルは答えた 何の歌を歌っているのか
故郷の澄みきった水のことを歌ってるんですよ
00:31
- あなた、もちろん鳥なんですよね?
- 何?
- 鳥なんですよね? だってあなたの歌はとても素敵だもの!
- 私の歌が何だって?
- すっごく素敵! こんなの生まれてはじめて聞きました!
- そのとおり、私はすごいのさ。君は正しいよ、ぼうや。ただし私は鳥ではないんだ。カエルだよ。
- 鳥だと思ったんですけど。歌うのは鳥だけだって言われてて。
- 誰だって歌うさ。うまかろうと下手だろうとね。
- どういうこと?
- 鳥ならみなよかれ悪しかれ声を出して歌う。だが声を持たない者もまた歌うんだ。
- 僕、どうしよう? 誰でも飛べるし歌も歌うんじゃ、どうやって鳥を見つけたらいいの?
- 教えてあげよう、ぼうや。歌がうまくて、飛ぶのもうまくて、おまけに巣を作るのが鳥なんだよ。
- 巣って?
- 巣はね、たいてい茂みや木の上や地面にあって、鳥が住んでるものだよ。
- ああ! ありがとう、本当にありがとう。今度こそ僕、見つけられるよ。さよなら。
02:09
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
鳥は歌を歌うよ
他にもね 巣を作るの
鳥は歌うし巣も作るんだ!
02:47
- 鳥ですか?
- 僕が鳥とか言ってるよ。どうして僕が鳥なのさ? わかんないの? 僕はネズミの子供だよ!
- ネズミの子? じゃあ何で巣の中にいるの?
- だってこれ、僕の巣だもん。
- 巣に住むのは鳥だって聞いたんだけど。
- 鳥? 鳥はね、卵を生むんだよ。
- どこに?
- どこって、どこにも。
(注:ロシア語で「卵を生む」は直訳すると「卵を運ぶ」なので「どこに運ぶのか?」と訊いている。)
03:31
- あ、待って待って。つまりね、鳥はそりゃ巣に住むものだけど、卵も生むんだ。卵ってのは白くって、丸っこいの。
03:51
- 思い出した! 僕は卵の中にいたんだ! わかったぞ!
03:58
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
一体全体鳥ってなあに?
卵を生むのが鳥なんだ!
04:35
- おい! 何してるんだ? 僕らの卵だぞ! 乾かそうとしてるところなんだ。
- あなたの卵! てことは鳥なんですね? で、どこにいるの?
- ここだ。
- あの、鳥ですか? 卵を生むなら鳥ですよね?
- 何言ってるんだ? ここに鳥がいるわけないだろ?
05:08
- どうなってるの? 空を飛んでも鳥じゃない。歌を歌っても鳥じゃない。巣を作っても鳥じゃない。卵を生んだって鳥じゃないんだ。じゃあいったい鳥って何なの?
- 鳥かどうか知りたくば羽を見ることだ。歌わない鳥もいる。飛びもしないし巣も作らない鳥もいる。だが羽のない鳥は存在しないのだ!
- でも僕、羽なんかないよ? つまり僕は鳥じゃないんだ!
- 一目瞭然だな。
- じゃあ僕は何なの?
- 君か? 君はひよこだ!
06:15
- 僕の仲間はどこにいるの!?
- 泣くんじゃない! 君の仲間はあそこにいる!
06:51
- そっちじゃない。下を見ろ。
07:03
- ママ!
07:28
(フィープの歌)
自分が誰だか知ることは
いつだってとても役に立つよ
何でだろ? とにかくさ
そんなのわかりきったことだよね
知ってるよ 知ってるよ
鳥ってのはね
空を飛ぶの 歌を歌うの
卵を生んで巣を作るの
それでこそ鳥だよ
鳥って呼んでもらえるの
**********************************************
ゆっくりはっきり発音してくれてありがとう。本当にありがとう。
ところどころ原作をカンニングしたけどこれくらいなら8割がた普通に聞き取れたよ!
やっぱりヴィ-ニィ・プ-フは早口すぎるんだよ!
ロシア行った時にクララさん目当てでゲットした子供の歌詰め合わせMP3集にこのひよこの歌が入っておりまして、
(アニメでは切れ切れなのを編集してつなぎ目なくまとめた感じ。)
お聴きのとおりめっちゃ可愛くって一聴してすぐ気に入ったものの、鳥がどうのこうのと延々歌ってるだけで何じゃいこれはと突っ込みたくなってしまったのは否定できない。
そのあとで元のアニメを見つけたらば本当に歌詞のままの内容だった。
アニメ自体ももちろん好きだがやはりクララさんの声あってこそだと思いますね。
喋ってる時も歌ってる時もなんかもう理不尽なまでに可愛いわー。
私としては笑い声と感嘆詞の類が特にたまらんです。ほんとどっから出てんすかねこの声は?。

ロシアンプーさんヴィーニィ・プーフの第三話に出てくるフクロウが憎い。マジで憎い。
ども、間が空いてしまいましたユーリャです。またの名を負け犬です。ヴィーニィ・プーフ第三話に完敗した!
好評のようだし自分も好きだしで対訳つけたくて頑張ったんですが、遅聴き再生してもなお早いマシンガントークには太刀打ちできませんでした。
どいつもこいつも早口すぎるよヴィーニィ・プーフ!
しかし一話目と二話目はほぼ原作どおりなので、ミルンさんの原作のロシア語訳をカンニングしまくればまあ何とかなったものの、
ふたつのエピソードを一本にまとめた第三話は原作にない科白が多すぎて今の私にはどもならんです。
(ロバのイーヨーのお誕生日の回と、イーヨーがしっぽをなくしちゃう回。
なのでヴィーニィ・プーフのイーヨーはよりにもよって誕生日にしっぽをなくすというたいへんかわいそうな目に遭う。)
特にフクロウさんの科白がものすごく聴き取れなかった。キャラ的にあえて正確に発音してないんじゃないのかとの疑惑さえ生じた。
頼むからわかりやすく喋ってくれよロシア語学習者泣かせだな!
頑張ってヒアリング能力を向上させたらまた挑んでフクロウ倒しますので、それまで第三話は保留とさせてください・・・・・・プーフもピタチョークもすんごく可愛い回なのに。うぅ。
その代わりといったら語弊があるけど別のアニメを。
「Кто ж такие птички? Часть 1/2.(鳥だから何?)」です。これまた絶対紹介したかった。
ロシアお得意のパペットアニメで、「可愛い、のか?」といったん首を傾げたのちに、「や、これはありだな。うんうん。」と頷きたくなる絶妙なキャラデザが実に好ましいし、
何といっても主役のひよこの声を当ててるのがチェブラーシカの中の人クララ・ルミャーナヴァさんなのですよ。
(アニメに名前は出てこないがネットで見つけた原作によるとФипって名前みたいです。フィープ。)
私がロシアアニメのヒアリング及び対訳を始めたそもそものきっかけはクララさんが好きすぎるからです。チェブだけじゃないんだよ!
ひよこのフィープは歌も歌うのでクララさんの奇声・・・・・・や、類稀な声が存分に堪能できます。てか堪能してください、さあ!
それはそうとロシア版ウィキから得た豆知識なんですが、クララさんのあの声は生まれつきではなかったそうで。
ある時ひどい風邪を患って声すら出なくなり、生死をさまよったのちに回復したら声がすっかり変わっていたとのこと。まさに神が与えし声だ。
Кто ж такие птички? Часть 1/2./鳥だから何? パート1/2
03:06
- 君、だあれ?
- だあれ……?
- 君、誰の?
- だれの……?
- どこから来たの?
- どこから……?
- ああ、わかった。迷子なんだね。
- まいご?
- で、これからどうするの?
- これから?
- わからないんだね。私にはわかるよ。仲間を探しなさい。
- 仲間? 仲間ってなあに?
- 僕は誰だい? 子羊さ。僕の仲間は羊なんだよ。さて、君は? 君は誰? 鳥だ!
- 鳥?
- つまりね、君の仲間は鳥なんだ。
- 鳥ってなあに?
- 鳥? そりゃまあ、鳥だよ。小鳥だね。わかった?
- ううん。わかんない。
- そうか。えっとね……ああ、思い出した! 鳥は飛ぶものだ。
- 飛ぶってなあに?
- こうさ。ま、僕と違って落ちたりはしないけどね。
仲間を探すことだ。わかった?
- わかった! 鳥は飛ぶんだ!
04:59
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
わかったよ わかったよ
鳥っていうのが何なのか
空を飛ぶのが鳥なんだ
飛べるのだけが鳥なんだ
06:08
- こんにちは。 あの、訊いてもいいですか? あなたは鳥ですよね?
- 何ですって? 私がそんなひどいものだと思うの? 鳥だなんて!
- 行かないで! お願い! だってあなた飛んでるじゃない! 飛ぶのが鳥なんでしょ?
- は! この私と鳥を比べるなんて!
06:49
- 飛んでる。でも鳥じゃない。意味わかんない。ほんとわかんない。
- わからないのはね、君がそう腹を立ててることだよ。
とはいえ驚きはしないよ。
君んとこは何もかもさかさまなんだな。
昆虫は飛ぶ。だが鳥ではない。僕も飛ぶ。だが僕も鳥じゃない。要するに飛ぶものすべてが鳥ではないんだ。
- じゃあ僕はどうやって鳥かどうか見分けたらいいの?
- 鳥を見分けるのはとても簡単だよ。彼らはね、歌うんだ。
- ああ! 鳥は歌う、鳥は歌う、鳥は歌うんだ!
07:37
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
知ってるよ 知ってるよ
鳥のことわかってる
だって だって
鳥は歌うの 歌を歌うの
歌うのだけが鳥なんだ
08:13
(カエルの歌)
カエルに訊ねた 何の歌を歌ってるんですか?
だってあなた沼で暮らしてるだけじゃないですか
********************************************
とりあえず前半まで。クララさん好きだー。大好きだー。
ヒアリングは終わってるから後半はきっと今日中に。ではまたー。

ども、間が空いてしまいましたユーリャです。またの名を負け犬です。ヴィーニィ・プーフ第三話に完敗した!
好評のようだし自分も好きだしで対訳つけたくて頑張ったんですが、遅聴き再生してもなお早いマシンガントークには太刀打ちできませんでした。
どいつもこいつも早口すぎるよヴィーニィ・プーフ!
しかし一話目と二話目はほぼ原作どおりなので、ミルンさんの原作のロシア語訳をカンニングしまくればまあ何とかなったものの、
ふたつのエピソードを一本にまとめた第三話は原作にない科白が多すぎて今の私にはどもならんです。
(ロバのイーヨーのお誕生日の回と、イーヨーがしっぽをなくしちゃう回。
なのでヴィーニィ・プーフのイーヨーはよりにもよって誕生日にしっぽをなくすというたいへんかわいそうな目に遭う。)
特にフクロウさんの科白がものすごく聴き取れなかった。キャラ的にあえて正確に発音してないんじゃないのかとの疑惑さえ生じた。
頼むからわかりやすく喋ってくれよロシア語学習者泣かせだな!
頑張ってヒアリング能力を向上させたらまた挑んでフクロウ倒しますので、それまで第三話は保留とさせてください・・・・・・プーフもピタチョークもすんごく可愛い回なのに。うぅ。
その代わりといったら語弊があるけど別のアニメを。
「Кто ж такие птички? Часть 1/2.(鳥だから何?)」です。これまた絶対紹介したかった。
ロシアお得意のパペットアニメで、「可愛い、のか?」といったん首を傾げたのちに、「や、これはありだな。うんうん。」と頷きたくなる絶妙なキャラデザが実に好ましいし、
何といっても主役のひよこの声を当ててるのがチェブラーシカの中の人クララ・ルミャーナヴァさんなのですよ。
(アニメに名前は出てこないがネットで見つけた原作によるとФипって名前みたいです。フィープ。)
私がロシアアニメのヒアリング及び対訳を始めたそもそものきっかけはクララさんが好きすぎるからです。チェブだけじゃないんだよ!
ひよこのフィープは歌も歌うのでクララさんの奇声・・・・・・や、類稀な声が存分に堪能できます。てか堪能してください、さあ!
それはそうとロシア版ウィキから得た豆知識なんですが、クララさんのあの声は生まれつきではなかったそうで。
ある時ひどい風邪を患って声すら出なくなり、生死をさまよったのちに回復したら声がすっかり変わっていたとのこと。まさに神が与えし声だ。
Кто ж такие птички? Часть 1/2./鳥だから何? パート1/2
03:06
- 君、だあれ?
- だあれ……?
- 君、誰の?
- だれの……?
- どこから来たの?
- どこから……?
- ああ、わかった。迷子なんだね。
- まいご?
- で、これからどうするの?
- これから?
- わからないんだね。私にはわかるよ。仲間を探しなさい。
- 仲間? 仲間ってなあに?
- 僕は誰だい? 子羊さ。僕の仲間は羊なんだよ。さて、君は? 君は誰? 鳥だ!
- 鳥?
- つまりね、君の仲間は鳥なんだ。
- 鳥ってなあに?
- 鳥? そりゃまあ、鳥だよ。小鳥だね。わかった?
- ううん。わかんない。
- そうか。えっとね……ああ、思い出した! 鳥は飛ぶものだ。
- 飛ぶってなあに?
- こうさ。ま、僕と違って落ちたりはしないけどね。
仲間を探すことだ。わかった?
- わかった! 鳥は飛ぶんだ!
04:59
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
わかったよ わかったよ
鳥っていうのが何なのか
空を飛ぶのが鳥なんだ
飛べるのだけが鳥なんだ
06:08
- こんにちは。 あの、訊いてもいいですか? あなたは鳥ですよね?
- 何ですって? 私がそんなひどいものだと思うの? 鳥だなんて!
- 行かないで! お願い! だってあなた飛んでるじゃない! 飛ぶのが鳥なんでしょ?
- は! この私と鳥を比べるなんて!
06:49
- 飛んでる。でも鳥じゃない。意味わかんない。ほんとわかんない。
- わからないのはね、君がそう腹を立ててることだよ。
とはいえ驚きはしないよ。
君んとこは何もかもさかさまなんだな。
昆虫は飛ぶ。だが鳥ではない。僕も飛ぶ。だが僕も鳥じゃない。要するに飛ぶものすべてが鳥ではないんだ。
- じゃあ僕はどうやって鳥かどうか見分けたらいいの?
- 鳥を見分けるのはとても簡単だよ。彼らはね、歌うんだ。
- ああ! 鳥は歌う、鳥は歌う、鳥は歌うんだ!
07:37
(フィープの歌)
急いで旅に出なくっちゃ
僕が誰だか探すんだ
何でだろ? とにかくさ
ひとりぼっちはいけないの
知ってるよ 知ってるよ
鳥のことわかってる
だって だって
鳥は歌うの 歌を歌うの
歌うのだけが鳥なんだ
08:13
(カエルの歌)
カエルに訊ねた 何の歌を歌ってるんですか?
だってあなた沼で暮らしてるだけじゃないですか
********************************************
とりあえず前半まで。クララさん好きだー。大好きだー。
ヒアリングは終わってるから後半はきっと今日中に。ではまたー。

(主にウサギの科白がところどころヒアリングできなくてやむなくすっ飛ばしたりもしましたが、原作のロシア語訳をカンニングしまくりましたのでまあ何とかなっているのではないかと。)
ミルンさんの原作と照らし合わせつつディズニープーさんと見比べてみるとより楽しめるかも知れないロシアンプーさんヴィーニィ・プーフ。
どちらもおおまかな内容は原作のエピソードに忠実で科白もだいたい同じなのに何故こうも違うかと。
(ただしヴィーニィ・プーフにはクリストファー・ロビンは登場せずその代わりにコブタのピタチョークが出ずっぱり。)
(ピタチョークすんごく可愛いから出番多くてたいへん嬉しい。)
(どうでもいいけど「クリストファー」と来るとつい「リー」とつなげたくなる。)
Винни-Пух идет в гости/ヴィーニィ・プーフ、お客になる
00:28
「第二章でヴィーニィ・プーフはお客になって、にっちもさっちもいかない羽目に陥ります。」
00:36
ある朝、朝ごはんはとっくに食べ終わり、昼ごはんのことはまだ思いも寄らない時間帯、ヴィーニィ・プーフは友達のピタチョークと一緒にのんびりお散歩していました。新しい歌を作りながら。
00:53
-いや、違うな。
違う違う
01:08
-お客になりに行かないかい?
-お客に?
-ああ、ふと思いついたんだ。お客になって何か食べさせてもらおう。
-朝からお客になりたい人ってだあれ?
-朝からお客になりたい人は・・・・・・たらん・ぱらん、ぱらん・たらん。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
朝からお客になりたいのは
賢く立ち回れる人さ
みんな知ってる たらん・ぱらん
朝が一番! 朝が一番!
-僕達どこに行くの?
-君んちさ、もちろん。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
夜のお客はつまんない
ご主人さまはあくびばかり
でも朝行けば平気さ
眠くならない! 眠くならない!
-君んち、何か食べるものある?
-うちにはもういっこ風船があるよ。
-駄目だ。君んちはやめておこう。お客になっても食べ物がないんじゃね。
-じゃあ君んちに行こうか。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
朝からお客に行けば
慌てることなんかない
ご主人さまは叫ぶよ ばんざいって
すっごく喜ぶ すっごく喜ぶ!
-待ってくれ。僕んちじゃ僕はお客になれないぞ。
-どうしよう? プーフ! 思いついたよ、誰かんちに行こう!
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
お日さまがいつも朝に登って
僕たちを訪ねてくれるのにはわけがあるのさ
たらん・ぱらん たらん・ぱらん
お客さんは朝来てくださいね
たらん・ぱらん たらん・ぱらん
お客さんは朝来てくださいね
02:40
-さてと。僕の考えが正しければ、穴、これすなわち巣穴だ。
-うんうん。
-つまりウサギの家なんだ。
-うんうん。
-ウサギはうってつけの仲間だ。うってつけの仲間ってのはね、僕らにごちそうしてくれるものなんだよ。
02:58
-おーい! 誰かいるかい?
訊いてるんだぞ? 誰かいるかい?
-いません!
03:08
-怒鳴らなくてもいいでしょう。聞こえていますよ。
-すみません! 本当に誰もいないんですか?
-誰もいません!
03:22
-ありえない! 誰かが言ったはずなんだ、誰もいませんって。
ウサギ! 君じゃないのかい?
-私ではありません!
-じゃあ教えてください。ウサギはどこに行ったんですか?
-彼は友達のヴィーニィ・プーフのところに行きました。
-それって僕だよ!
-僕とは誰のことですか? 誰しも「僕」と自称しうるのです!
-僕は僕だよ、ヴィーニィ・プーフさ!
-本気でそう思ってるんですか?
-そりゃもちろん!
03:58
-なるほど。ヴィーニィ・プーフですね。で、こちらは?
-ピタチョークだよ。
-まさしくピタチョーク。いいでしょう。お入りなさい。
04:09
-そこに書いてあるでしょう。「足を拭いてください」と。
-あーしーをーふーいーてー・・・・・・了解。お客になるのも面倒なものだな。
よし、行こう。大切なのはね、何も期待していないふりをすることなんだ。
-うんうん。
4:32
-やあ、ウサギ! 僕達たまたま通りかかったんだ。
04:51
-ちょうどそばを通ってね。ふと思いついたんだよ、挨拶しないとなって、ウサギにね。
04:58
プーフは早くもそわそわし始めました。
ウサギはとても賢かったので、急かされるまでもなく何かしらごちそうするべきだと気が付きました。
05:07
-洗面台はそちらですよ。
05:23
-パンに何を塗りますか? 蜂蜜? それとも練乳?
-君はどっちがいい? 両方ちょうだい! パンはいらないよ!
06:25
-じゃあ行こっか?
-すぐに席を立ってはいけない。お客はそういうことしちゃ駄目なんだ。
06:37
-行かれますか?
-そうするよ。もう時間だ。さよなら。またね。本当にありがとう。
-本当にありがとう。
-いえいえ、ごきげんよう。もう召し上がっていかれないのでしたら・・・・・・。
-てことはまだなんかあるのかい?
君、急いでる?
-ううん、金曜日は一日中お休みだよ!
-よし、わかった。もうしばらくお邪魔しよう。
07:08
彼らはもうしばらくお邪魔しました。
そのあとももうしばらく。
さらにもうしばらく。
そして、ああ! とうとう何もなくなってしまったのです。
その時になってプーフは、大切な用事があったのをようやく思い出しました。
-時間だ。
あ、でももちろん、もっとお邪魔してってもいいんだったら・・・・・・。
-いいえ! じ、実を言うと私も出かけるところでして!
-そうなの。じゃあ僕らは行くよ。さよなら。
-またね。
-ごきげんよう。
-ありがとう。
-お礼など。どういたしまして。
-元気でね。
-お元気で!
-またね。
-さようなら。
-ありがとう。ほんとありがとう。
-嬉しいですね!
-じゃあ行くね。
08:01
-あれ? 下がったほうがいいな。
進んだほうがいいかも。
や、下がらないと。
助けて、助けて! おーい!
-ヴィーニィ! ヴィーニィ!
-助けて! 助けて!
-ヴィーニィ! どうしたの?
-助けて! 助けて!
-まさか! あなた、詰まっちゃったんですか!?
-いや、ちょっと休んでるだけだよ。
-いいから手を出しなさい! 手伝ってください! ピタチョーク!
-うん!
-痛い痛い!
-これではっきりしました! 彼は詰まってしまったのです!
-ドアが狭すぎるからいけないんだよ!
-違います! 誰かさんが食べすぎたからいけないんです!
-どうしたらいいの?
-どうもこうも! 痩せるまで待たなくてはなりません!
-長いあいだ?
-一週間!
-何だって?
-最低でも一週間です!
09:02
-僕、痩せたみたい。今すぐここから引っ張り出してくれ!
09:16
お客になってからというものヴィーニィ・プーフは、あんまり長いあいだ居座っちゃいけないんだな、と考えるようになりました。にっちもさっちもいかない羽目には陥りたくありませんからね。ところでウサギがどう思ったのか、それは誰も知りません。何故ならウサギはとっても礼儀正しいので。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
ヴィーニー・プーフが
いるっていいよね
だから歌うよ
大声上げて
何やったって問題じゃない
僕を痩せさせたくなかったら
痩せさせたくないんだったら
もちろんそうだよね ね!
****************************************
他作品を貶めるような言い方はできれば避けたいのだが、ヴィーニィ・プーフのウサギが躾の行き届いたきれい好きさんなのはもしかしたらディズニープーさんあっての設定なのではないかと勘ぐってしまう。
や、ディズニープーさんのもはや破壊的な食い散らかしかたがどうにもアレで、ヴィーニィ・プーフのスタッフのみなさんも見るに見かねて、「そいつぁやりすぎだぜプーさんよう! 人様んちなんだからちっとはお行儀よくしろや! ウサギ、ファイッ!」と思ったんじゃないかなー、と。なー。
それにしても穴にはまっちゃってもごもごしてるヴィーニィ・プーフが可愛すぎる。もふって顔をうずめたい!
ミルンさんの原作と照らし合わせつつディズニープーさんと見比べてみるとより楽しめるかも知れないロシアンプーさんヴィーニィ・プーフ。
どちらもおおまかな内容は原作のエピソードに忠実で科白もだいたい同じなのに何故こうも違うかと。
(ただしヴィーニィ・プーフにはクリストファー・ロビンは登場せずその代わりにコブタのピタチョークが出ずっぱり。)
(ピタチョークすんごく可愛いから出番多くてたいへん嬉しい。)
(どうでもいいけど「クリストファー」と来るとつい「リー」とつなげたくなる。)
Винни-Пух идет в гости/ヴィーニィ・プーフ、お客になる
00:28
「第二章でヴィーニィ・プーフはお客になって、にっちもさっちもいかない羽目に陥ります。」
00:36
ある朝、朝ごはんはとっくに食べ終わり、昼ごはんのことはまだ思いも寄らない時間帯、ヴィーニィ・プーフは友達のピタチョークと一緒にのんびりお散歩していました。新しい歌を作りながら。
00:53
-いや、違うな。
違う違う
01:08
-お客になりに行かないかい?
-お客に?
-ああ、ふと思いついたんだ。お客になって何か食べさせてもらおう。
-朝からお客になりたい人ってだあれ?
-朝からお客になりたい人は・・・・・・たらん・ぱらん、ぱらん・たらん。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
朝からお客になりたいのは
賢く立ち回れる人さ
みんな知ってる たらん・ぱらん
朝が一番! 朝が一番!
-僕達どこに行くの?
-君んちさ、もちろん。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
夜のお客はつまんない
ご主人さまはあくびばかり
でも朝行けば平気さ
眠くならない! 眠くならない!
-君んち、何か食べるものある?
-うちにはもういっこ風船があるよ。
-駄目だ。君んちはやめておこう。お客になっても食べ物がないんじゃね。
-じゃあ君んちに行こうか。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
朝からお客に行けば
慌てることなんかない
ご主人さまは叫ぶよ ばんざいって
すっごく喜ぶ すっごく喜ぶ!
-待ってくれ。僕んちじゃ僕はお客になれないぞ。
-どうしよう? プーフ! 思いついたよ、誰かんちに行こう!
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
お日さまがいつも朝に登って
僕たちを訪ねてくれるのにはわけがあるのさ
たらん・ぱらん たらん・ぱらん
お客さんは朝来てくださいね
たらん・ぱらん たらん・ぱらん
お客さんは朝来てくださいね
02:40
-さてと。僕の考えが正しければ、穴、これすなわち巣穴だ。
-うんうん。
-つまりウサギの家なんだ。
-うんうん。
-ウサギはうってつけの仲間だ。うってつけの仲間ってのはね、僕らにごちそうしてくれるものなんだよ。
02:58
-おーい! 誰かいるかい?
訊いてるんだぞ? 誰かいるかい?
-いません!
03:08
-怒鳴らなくてもいいでしょう。聞こえていますよ。
-すみません! 本当に誰もいないんですか?
-誰もいません!
03:22
-ありえない! 誰かが言ったはずなんだ、誰もいませんって。
ウサギ! 君じゃないのかい?
-私ではありません!
-じゃあ教えてください。ウサギはどこに行ったんですか?
-彼は友達のヴィーニィ・プーフのところに行きました。
-それって僕だよ!
-僕とは誰のことですか? 誰しも「僕」と自称しうるのです!
-僕は僕だよ、ヴィーニィ・プーフさ!
-本気でそう思ってるんですか?
-そりゃもちろん!
03:58
-なるほど。ヴィーニィ・プーフですね。で、こちらは?
-ピタチョークだよ。
-まさしくピタチョーク。いいでしょう。お入りなさい。
04:09
-そこに書いてあるでしょう。「足を拭いてください」と。
-あーしーをーふーいーてー・・・・・・了解。お客になるのも面倒なものだな。
よし、行こう。大切なのはね、何も期待していないふりをすることなんだ。
-うんうん。
4:32
-やあ、ウサギ! 僕達たまたま通りかかったんだ。
04:51
-ちょうどそばを通ってね。ふと思いついたんだよ、挨拶しないとなって、ウサギにね。
04:58
プーフは早くもそわそわし始めました。
ウサギはとても賢かったので、急かされるまでもなく何かしらごちそうするべきだと気が付きました。
05:07
-洗面台はそちらですよ。
05:23
-パンに何を塗りますか? 蜂蜜? それとも練乳?
-君はどっちがいい? 両方ちょうだい! パンはいらないよ!
06:25
-じゃあ行こっか?
-すぐに席を立ってはいけない。お客はそういうことしちゃ駄目なんだ。
06:37
-行かれますか?
-そうするよ。もう時間だ。さよなら。またね。本当にありがとう。
-本当にありがとう。
-いえいえ、ごきげんよう。もう召し上がっていかれないのでしたら・・・・・・。
-てことはまだなんかあるのかい?
君、急いでる?
-ううん、金曜日は一日中お休みだよ!
-よし、わかった。もうしばらくお邪魔しよう。
07:08
彼らはもうしばらくお邪魔しました。
そのあとももうしばらく。
さらにもうしばらく。
そして、ああ! とうとう何もなくなってしまったのです。
その時になってプーフは、大切な用事があったのをようやく思い出しました。
-時間だ。
あ、でももちろん、もっとお邪魔してってもいいんだったら・・・・・・。
-いいえ! じ、実を言うと私も出かけるところでして!
-そうなの。じゃあ僕らは行くよ。さよなら。
-またね。
-ごきげんよう。
-ありがとう。
-お礼など。どういたしまして。
-元気でね。
-お元気で!
-またね。
-さようなら。
-ありがとう。ほんとありがとう。
-嬉しいですね!
-じゃあ行くね。
08:01
-あれ? 下がったほうがいいな。
進んだほうがいいかも。
や、下がらないと。
助けて、助けて! おーい!
-ヴィーニィ! ヴィーニィ!
-助けて! 助けて!
-ヴィーニィ! どうしたの?
-助けて! 助けて!
-まさか! あなた、詰まっちゃったんですか!?
-いや、ちょっと休んでるだけだよ。
-いいから手を出しなさい! 手伝ってください! ピタチョーク!
-うん!
-痛い痛い!
-これではっきりしました! 彼は詰まってしまったのです!
-ドアが狭すぎるからいけないんだよ!
-違います! 誰かさんが食べすぎたからいけないんです!
-どうしたらいいの?
-どうもこうも! 痩せるまで待たなくてはなりません!
-長いあいだ?
-一週間!
-何だって?
-最低でも一週間です!
09:02
-僕、痩せたみたい。今すぐここから引っ張り出してくれ!
09:16
お客になってからというものヴィーニィ・プーフは、あんまり長いあいだ居座っちゃいけないんだな、と考えるようになりました。にっちもさっちもいかない羽目には陥りたくありませんからね。ところでウサギがどう思ったのか、それは誰も知りません。何故ならウサギはとっても礼儀正しいので。
(ヴィーニィ・プーフとピタチョークの歌)
ヴィーニー・プーフが
いるっていいよね
だから歌うよ
大声上げて
何やったって問題じゃない
僕を痩せさせたくなかったら
痩せさせたくないんだったら
もちろんそうだよね ね!
****************************************
他作品を貶めるような言い方はできれば避けたいのだが、ヴィーニィ・プーフのウサギが躾の行き届いたきれい好きさんなのはもしかしたらディズニープーさんあっての設定なのではないかと勘ぐってしまう。
や、ディズニープーさんのもはや破壊的な食い散らかしかたがどうにもアレで、ヴィーニィ・プーフのスタッフのみなさんも見るに見かねて、「そいつぁやりすぎだぜプーさんよう! 人様んちなんだからちっとはお行儀よくしろや! ウサギ、ファイッ!」と思ったんじゃないかなー、と。なー。
それにしても穴にはまっちゃってもごもごしてるヴィーニィ・プーフが可愛すぎる。もふって顔をうずめたい!
(ロシアンプーさんを「ヴィーニー・プーフ」と表記していましたが「ヴィーニィ・プーフ」のほうがより正しいんじゃないかとふと気付きました。すみません。)
さすがはアネクドートの国、とでも言うべきなのか、ロシア人はコメディー大好きみたいでコメディー番組がメインのテレビチャンネルまであるのです。
短期留学中によく見てました。何言ってるのか聴き取れなくてもなかなか面白かった。
ヴィーニィ・プーフ第二話のヒアリングはほぼ全部終わってるんですがその前にどうしても紹介したいものが。また変なの見っけた!
言わなきゃ誰も気付くまい、これが音楽番組ではなくパロディーお笑い番組(多分)だとは。
この動画の何がどうパロディーでお笑いなのか。司会者はこう言ってるんですよ。
「次の出演者は誰でしょう?」
「とても悲惨な事態です。Ария(アーリヤ)が・・・・・・」
「彼らがどうしたんですか?」
「ヴィーニィ・プーフのサウンドトラックを書いてしまったのです!」
「おお、神よ! それは見届けねばなりませんね!」
何やってんのよアーリヤ、あんたらごりごりのヘビメタバンドでしょうが!
一発ヒアリングはほとんどできなかったがクマとかコブタとか言ってるのはわかった。
それと「生と死」も。ヴィーニィ・プーフにあるまじきフレーズだな!
頭の中がパルプンテ状態で慌てて歌詞を探しに行ったら難なく見つかりました。
かなり意訳ですが本当にこんな内容です私の捏造ではありません。
蜂蜜求めてクマとコブタは行く
生と死について語り合いながら
雷鳴のごとく森に響くは
重々しきブタのひづめ
好みの色とサイズを選ぶがいい
ブタに見えるが実はルシファーだ
クマを飛ばせし風船は さながら素晴らしき羽のよう
ところが樹のうろから死が彼に微笑みかける
彼は悟った これは罠だと
空から絶叫 撃ってくれピタチョーク!
悪意に満ちた運命がのしかかる
忌むべきけだものは銃を下ろした
これほどの悲劇がかつてあったか
すべてはうつろな目をしたブタの策略だった
――あ、よくよく聴いたらピタチョークって絶叫してるわマジで。(01:08らへん)
いやいやいやいやヴィーニィ・プーフ死んでないから!
とんだ濡れ衣だよピタチョークは何も悪くないよ!
この動画だけでは終わらないんです。まだあるんです。
曲と歌詞に合わせて編集されたヴィーニィ・プーフダイジェスト映像が! それもひとつではなく何種類も!
ほんと何やってんのよロシア人! おまけにどれもが制作者のこだわり感じる力作ぞろいだ!
一番画質がよかったのをピックアップしてみる。てか再生回数70000越えって……。
(2012年6月14日追記:この記事書いてから二年弱、再生回数21万越えている……だと……?)
00:32らへんののまがまがしい吹き出しには英語で「Lucifer」と。可哀想だよピタチョーク!
余談ですが、この動画のコメント欄から10歳くらいの可愛い男の子が自撮りでこれ熱唱してる動画が見られます。
少年よ、余計なお世話だろうがお姉さんは君の将来が危ぶまれてならないよ・・・・・・。
Ария/Винни-Пух
Медведь с поросёнком за медом идут
О жизни и смерти беседу ведут...
Раскатами грома по лесу летит
Тяжелая поступь свинячьих копыт.
Любимый цвет, любимый размер -
Снаружи - свинья, а внутри - Люцифер!
Коварные планы, а в лапах ружьё
Вселенское зло забирает своё.
С рассветом мишутка отправится в бой,
За мёд он заплатит бессмертной душой!
Шары над медведем - два дивных крыла,
Но смерть улыбнулась ему из дупла.
И понял герой, что попал на крючок...
С небес прогремело: "Стреляй, Пятачок!"
Над косолапым навис злобный рок,
Исчадие Ада спустило курок...
Таких поражений не знала Земля,
Во всём виновата косая свинья!!!
さすがはアネクドートの国、とでも言うべきなのか、ロシア人はコメディー大好きみたいでコメディー番組がメインのテレビチャンネルまであるのです。
短期留学中によく見てました。何言ってるのか聴き取れなくてもなかなか面白かった。
ヴィーニィ・プーフ第二話のヒアリングはほぼ全部終わってるんですがその前にどうしても紹介したいものが。また変なの見っけた!
言わなきゃ誰も気付くまい、これが音楽番組ではなくパロディーお笑い番組(多分)だとは。
この動画の何がどうパロディーでお笑いなのか。司会者はこう言ってるんですよ。
「次の出演者は誰でしょう?」
「とても悲惨な事態です。Ария(アーリヤ)が・・・・・・」
「彼らがどうしたんですか?」
「ヴィーニィ・プーフのサウンドトラックを書いてしまったのです!」
「おお、神よ! それは見届けねばなりませんね!」
何やってんのよアーリヤ、あんたらごりごりのヘビメタバンドでしょうが!
一発ヒアリングはほとんどできなかったがクマとかコブタとか言ってるのはわかった。
それと「生と死」も。ヴィーニィ・プーフにあるまじきフレーズだな!
頭の中がパルプンテ状態で慌てて歌詞を探しに行ったら難なく見つかりました。
かなり意訳ですが本当にこんな内容です私の捏造ではありません。
蜂蜜求めてクマとコブタは行く
生と死について語り合いながら
雷鳴のごとく森に響くは
重々しきブタのひづめ
好みの色とサイズを選ぶがいい
ブタに見えるが実はルシファーだ
クマを飛ばせし風船は さながら素晴らしき羽のよう
ところが樹のうろから死が彼に微笑みかける
彼は悟った これは罠だと
空から絶叫 撃ってくれピタチョーク!
悪意に満ちた運命がのしかかる
忌むべきけだものは銃を下ろした
これほどの悲劇がかつてあったか
すべてはうつろな目をしたブタの策略だった
――あ、よくよく聴いたらピタチョークって絶叫してるわマジで。(01:08らへん)
いやいやいやいやヴィーニィ・プーフ死んでないから!
とんだ濡れ衣だよピタチョークは何も悪くないよ!
この動画だけでは終わらないんです。まだあるんです。
曲と歌詞に合わせて編集されたヴィーニィ・プーフダイジェスト映像が! それもひとつではなく何種類も!
ほんと何やってんのよロシア人! おまけにどれもが制作者のこだわり感じる力作ぞろいだ!
一番画質がよかったのをピックアップしてみる。てか再生回数70000越えって……。
(2012年6月14日追記:この記事書いてから二年弱、再生回数21万越えている……だと……?)
00:32らへんののまがまがしい吹き出しには英語で「Lucifer」と。可哀想だよピタチョーク!
余談ですが、この動画のコメント欄から10歳くらいの可愛い男の子が自撮りでこれ熱唱してる動画が見られます。
少年よ、余計なお世話だろうがお姉さんは君の将来が危ぶまれてならないよ・・・・・・。
Ария/Винни-Пух
Медведь с поросёнком за медом идут
О жизни и смерти беседу ведут...
Раскатами грома по лесу летит
Тяжелая поступь свинячьих копыт.
Любимый цвет, любимый размер -
Снаружи - свинья, а внутри - Люцифер!
Коварные планы, а в лапах ружьё
Вселенское зло забирает своё.
С рассветом мишутка отправится в бой,
За мёд он заплатит бессмертной душой!
Шары над медведем - два дивных крыла,
Но смерть улыбнулась ему из дупла.
И понял герой, что попал на крючок...
С небес прогремело: "Стреляй, Пятачок!"
Над косолапым навис злобный рок,
Исчадие Ада спустило курок...
Таких поражений не знала Земля,
Во всём виновата косая свинья!!!