紹介していただけたのが嬉しくて調子乗って過去記事の整理をしていたら対訳つけてないアニメがあったので今一度。
「Ничуть не страшно(ちっとも怖くないよ)」です。
ちびっこおばけの声がチェブラーシカのクララ・ルミャーナヴァさん。かわゆしかわゆし。
声のクレジットにクララさんと男性声優ふたりの名前しかないから、人間の子供ふたりの声もクララさんが当てているのかも知れません。
歌詞対訳だけ紹介した時(記事タイトル「おばけの歌」)にも書きましたが、ロシアで買った子供の歌MP3集にこのアニメのテーマソングが収録されていて、ちょお待てやいくらなんぼでも可愛すぎんだろおい!と。
歌うたいとしてもクララさんは最強ですね個人的に。ほんと歌うますぎる。
つーかヴィーニィ・プーフもそうだがロシアの声優さんみんな歌めっさうまい! アニメソング集とかレベル高すぎてぽかーんとします。
よっぽど声にこだわりたがるお国柄なのか、映画でも声だけ他の人がまるっと吹き替えとかざらにあるらしくって。
「妖婆・死棺の呪い」の魔女っ子の声もチェブラーシカと同じ人だなんてこの日本の一体誰が知っているのか。
私にはヒアリング不可能な箇所が多々あってそこはすっ飛ばしたりごまかしたりしてしまいましたが、まあこれだけ対訳出せればおおまかな流れは掴めるはずなので大目に見てやってくださいな。
Ничуть не страшно(ちっとも怖くないよ)
00:39
- おや、お前は誰だね?
- 見習いだよ。
- そりゃあいい! というのもわしらおばけはめっきり少なくなってしまってのう。
00:52
- さて、お前さんは何ができるんだね? おばけは人を脅かさねばならないものでね。どうやって脅かす?
01:03
- 思いきって!
- ははっ、脅かせ!
- 工夫するの!
- いい子じゃ!
01:16
- 脅かせ!
- 楽しくね!
- 申し分のない仲間じゃ! では仕事に取りかかろう! ついてこい!
01:38
(おばけの歌)
ねずみじゃないよ 小鳥でもないよ
僕らは夜のおばけなの!
ふわりくるくる 飛んで回って
どこもかしこも大騒ぎ
泣く子は脅かしてあげる
でも睨まれたら消えちゃうよ
怖い人から逃げなくちゃ
僕らびくびく雲隠れ
僕らはまっくろ 夜の色
屋根裏おばけで暖炉の精
ふわりくるくる 飛んで回って
どこもかしこも大騒ぎ
02:52
- ママに何をプレゼントするの?
- 泣くなよ! 花瓶は無事だったんだから!
03:24
- 僕は?
- 早く寝ろ!
- 僕も一緒に行く!
- 静かに!
03:39
- 行くぞ。
03:43
- 準備万端じゃ。
04:05
- 油を差さないとな。
帰ってもいいんだよ?
- 一緒に行く。
04:54
- あれは誰?
- おい! 誰だい?
- 誰だい?
- 誰だい?
- 誰だい? 誰だい? わしらさ!
06:31
- お前、泣いてた?
06:46
- いらくさがちくちくするー。あの子たちが戻ってきたよ!
- 今度はいらくさで脅かそう!
- 今日、わしらは何回脅かしたかね?
- 二回? いや三回だ。
- 脅かすのは三回までだよ!
- この子の言うとおりじゃ。おばけは三回までしか脅かしちゃいかんのだ。勇敢な子供たちじゃ。家まで送ってやろうではないか。
07:39
- 見ろよ。すごくきれいだ。
- ちっとも怖くないね。
08:03
- 何?
- 火の玉だ!
08:26
- 偉いぞ! こんなたいした見習いがわしらの仲間入りをしてくれるとは!
08:36
- さて、帰るとするか。
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「屋根裏の凧」が続編なのでそちらも併せてどうぞー。「チェブラーシカのクララさん」カテゴリから行けます。
ネットで原作も見つけたんですが、ざっと読んでみたらばちびっこが見習いではなく元から仲間だったり科白もやや少なく簡潔だったり、原作よりもアニメのほうがよくできている気がします。
おじいちゃんおばけがちびっこおばけを褒めちぎるのも、お兄ちゃんが幼い弟を家に置いていこうとしたり気遣う科白を口にしたりするのも、続編「屋根裏の凧」のラストでちびっこおばけのためにおじさんおばけが凧になってあげるのもアニメオリジナル。
こうした原作にはない粋なアレンジを見ると、やっぱりロシアのアニメスタッフのみなさんは底抜けにいい人ぞろいだったんじゃないかと思えてなりませんね!
や、こないだやっと読んだチェブ原作(日本語訳あり)があまりにショックで。シャパクリャク追放エンドはなー。