ロシアのムーミンマジありえねえ云々とムーミンファンの方がブログで怒ってるのを読んだことがあるが、私自身も最初のうちはあまりに残念すぎて頭を抱え込んだりしたものだが、ヒアリングのためにひたすら見まくり聴きまくってうっかりすっかり馴染んでしまった今、この残念さがかえっていいのかも知れないんじゃないかと思えないこともないような気がしないでもなくなってきました。どっちだよ。
ちなみにこのシリーズは全三話あるんですが、原作が「楽しいムーミン一家」の連作なのでちびのミィは登場しないのですよ。
出てたらミィも斬新極まりないキャラデザだったのだろうか。見てみたかった。
次の話ではモランが理不尽なことになってるし。そんな中何故かトフスランとビフスランだけはヤンソンさんの挿絵の原形とどめてて逆に違和感。
続きもそのうち紹介したいんですがトフスランとビフスランが独特の喋り方しちゃってるはずなんだよなー……私に聴き取れるかどうか。
Все дело в шляпе часть вторая/全部帽子のせい パート2
00:11
-なるほど! 植物じゃ! わしは世界一の植物標本集を作るぞ!
-ムーミィ・トローリ! 私達の雲はどこ? あっ、見て!
00:49
切手コレクターのコーナー
親愛なるヘムル氏の趣味は幸福なエンディングを迎えた。今やあらゆる国のあらゆる切手が揃っているのだ。
事件欄
野ネズミの穀物庫に押し入ったアリジゴクは、家族全員の一年分の食糧を朝食にたいらげてしまった。
01:17
-1、2,3,4,5,6,7,8,9,10! 探しに行くよ!
01:53
-ムーミィ・トローリはどこ?
-どこにいるの?
-ムーミィ・トローリ!
-出てこいよ!
-どこ行ったのかしら?
-ぼくはここだよ!
-誰?
-わからない。化けものだ。
-まさか! わからないの? ムーミィ・トローリだよ!?
-あなたがムーミィ・トローリのわけないわ! ムーミィ・トローリの耳は小さいのにあなたのときたら!
-出ていけ! でなきゃぶん殴るぞ!
-だって僕、ムーミィ・トローリなんだよ!?
-ムーミィ・トローリだって? みんな、やっつけろ!
-3対1は卑怯だぞ!
-あなた達! 何をしてるの?
-ママ! まさかママまで僕のことわからないの?
-馬鹿な子ね。母親はいつだって自分の子供を見分けられるものなのよ。その子に何が起ころうとね。
こっちにおいで。お馬鹿さん、抱きしめてあげるわ。
03:25
-不思議な変身! ムーミィ宅にて感動のシーン!
幸せな母親は息子を再び見出した。
ならず者の横暴。アリジゴクは敬うべきさぎの巣に押し入り荒らしてしまった。
03:45
-でも誰が君に魔法をかけたんだ?
-知らないよ。僕はただ黒い帽子の下に座っておとなしくしていただけだ。
-黒い帽子の下だって? 中に入ったのか?
-うん。
-全部わかったぞ。帽子のせいなんだ!
どうにかして試してみよう。
-僕はもう中に入らないよ。
-あるいはあの中に・・・・・・思いついた。行くぞ!
04:20
-寝てる。さあ!
起こそう。
-アリジゴクってやつはただの虫けらなのさ!
-おまけに間抜けだ!
-口先だけだよ!
-気を付けろよ! ガキどもめ、食ってやる!
-蓋を! 早く!
00:13
-アリジゴクはキャンディーの缶の中だ! えらいぞ子供達! お手柄だ!
05:34
-さあ、準備はいいかい?
-開けろ!
Все дело в шляпе часть третяя/全部帽子のせい パート3
00:04
-さあ、準備はいいかい?
-開けろ!
-蓋をするんだ!
00:12
「外国語辞典」
00:21
-始まった。
00:34
-あれは何?
-多分外国語だ。
-アリジゴクはどうなったの?
-しーっ、見ろ!
-あら、ハリネズミだわ。ちっちゃいの!
-貴様らとかかわり合うつもりはないぞ。でないと仕返ししたくなるからな。ガキどもめ!
01:17
ガキア・ルテア。唇形科の一種だな。
01:32
-パパ! アリジゴクはハリネズミになったよ!
-そうか! で、わしの大事な辞書は何になったんだね?
-あなた達! 客間で何があったの? ひどいわ!
-子供達! 使えない頭に帽子など必要ないな!
02:12
-ああ。
-悲しいな!
-素敵な雲だったな……。
-小さいハリネズミも……。
魔法の帽子はどんどん遠ざかり、小さな黒い点のようになっていきました。ほどなくしてカーブの向こうへと消えてしまい、ムーミィ谷には再び平穏が訪れたのです。
03:19
-あんたがたの帽子を見つけたぞ。
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変身してしまったムーミンをムーミンママだけが見抜いてくれるという名場面すら笑顔が怖すぎるせいで感動しづらいぜ。
あ、ロシア語だとムーミンはムーミィ・トローリとなります。同名のバンドもいますね。
それにしてもアリジゴクの動きが理不尽すぎる! 何故そうなるのかさっぱりだ。