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Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。

ネクタイの構造で最も贅沢なものが7つ折りです。

英語で言うと、セブンフォルド、イタリア語ではセッテピエゲ、となります。

 

全てを表の生地で作るため高価になり、1万円を切る製品は滅多にありません。

 

セッテピエゲは現在2本所有しているものの、実は着けたことがないんです。

こういうもののタイミングって難しいです。


いつもどおりのピークドラペル。
ラペル幅はBS(ブリティッシュ)モデルの標準は9.5cmですが、±5mmの調整は可能です。
今回は、-5mmとして一般的な幅としました。
前回のA5からA6に変更し若干肩幅が広がったことも相まって、ラペルの広さがそれほど気にならなくなりました。
 

こちらも私のスタンダード、袖5つの重ねボタンとスラントチェンジポケットです。
 

BSモデルも待望の本台場化。やはり本台場は裏地とのコントラストの美しさとしっかり感がいいです。
本台場化により、ラペル裏にあるチケットポケットに加えてペンポケットが付くようになりました。
 
表生地に薄っすらとオレンジのペーンが入っていたので胴裏地はブラウンのキュプラ100%(オプション扱い)としましたが、袖裏は外から見た時に暖色感を強調したくなかったので、ブラウンのストライプが少しだけ入ったものにしました。袖裏は標準でキュプラ100%です。
 

本台場化しても内ポケットの蓋は変化なし。雲蓋、とは言いませんが、三角の蓋くらいは欲しかったです。
 

ベストはウエストシェイプがよく効いていて、ゆったりサイズで作ってもスタイリッシュに見えます。(前回同様にBSモデルのA6サイズ)
 

胴裏はジャケットと同じブラウン(キュプラ100%)ですが、背裏は表生地のベースに合わせてチャコールグレーとしました。
 
少しずつ内容や選択肢がグレードアップしている、ユニバーサルランゲージメジャーズ。今後も目が離せません。

 

実例紹介第23弾です。

ユニバーサルランゲージメジャーズの第2弾でもあります。

 

遠目には無地のチャコールグレーですが、実はオレンジのペーンが入ったグレンチェックです。

 

生地は、イタリアのドラゴ。同社としてはポピュラーな生地グレードであるヴァンテージSuper130'sです。

 

イタリア、Super130'sと聞けば、光沢感ありありの生地を思い浮かべてしまいそうですが、これは落ち着いた艶感です。

 

前回はいわゆるA5サイズとしていたのですが、肩回りが少々窮屈に感じていたので、着丈と袖丈は同様にしてA6サイズとしました。結果、僅かに横方向にゆとりが出たことで、ソフトな着心地になりました。

また、幅の広さが気になっていたラペルは±5mmの調整が可能となりましたので、-5mm(9.5cm→9.0cm)としました。

 

チェック柄の生地ですが、見た目はほぼ無地ですので暖色系のネクタイやシャツと合わせるための1着としています。

 

ユニバーサルランゲージメジャーズは生地ブランド・グレードによって、マシンメイドとハンドメイドの工場とを使い分けています。

ドラゴはマシンメイドの工場のはずですが、この生地は例外的にハンドメイドの工場だそうです。

 

詳細は次のページで。

私はスーツをオーダーする場合は、パンツの裾が広がるフレアの仕様にしています。

流行りとは逆行していますが、こちらがエレガントに見えると思っています。

とは言え、誰が見ても 「裾が広がっている」 と思われるような極端なものではなく、言われれば分かる、くらいの程度にしています。

試行錯誤した結果、膝幅21cm、裾幅22.5cm、が丁度良い、との結論に達しました。

 

 

これを仮に、膝幅と裾幅を同じ22.5cmにしてもフレアっぽくは見えます。これは一般的にストレートと謳っているパンツでも若干裾に向けて絞り込まれたテーパードだからです。

 

パンツのシルエットは 「膝幅で決まる」 と言われています。

 

膝幅は美しさを重視し、

太腿の部分のワタリは体型に合わせ、

裾幅は好みに合わせる。

 

そんなサイズ感で良いのではないでしょうか。

コストパフォーマンスの高さで定評のある、ユニバーサルランゲージメジャーズ。

評価が高い理由の一つに、少しずつスーツレベルを上げていること、が挙げられます。

 

今までに私の知る限り、この1年で以下のようなレベルアップがありました。

 

・袖ボタンの5つ選択可

・ラペル幅の+-5mm調整可

・マシンメイドモデルがハンドメイドモデルの型紙へと進化

・マシンメイドモデル(ハーフ毛芯)がオプションでフル毛芯選択可

・一部モデルのみに採用されていた本台場の全モデルへの採用

 

今回のレベルアップは、裏地の選択の柔軟性。

標準仕様だと、胴裏(メインの裏地)と袖裏(袖部分専用の裏地)が別々になっています。

しかし、袖裏は胴裏に対して選択肢が少なく、胴裏をペイズリー等のオシャレ柄にしても、袖裏はストライプ柄になるなど、繋がりが良くありませんでした。

 

これが最近になって胴裏と共取り(同一生地)にできるようになったとのことです。

 

これ、結構大きいです。

 

また一段と同ブランドの評価が上がりました。

先日の記事はざっくりした内容でしたので、お店の名前を出してより具体的に書いていきます。
 
私が贔屓にしているのは、4つの重要な要素(1.型紙(パターン)、2..縫製と副資材、3.店員さん(フィッター)、4.価格バランス
を高次元で具現化していると思う4つのお店です。
 
 
①Re:muse
六本木と大阪の本町に店舗を持つフィッターが女性のお店です。縫製工場は大阪のファイブワンで、縫製レベルは国内トップクラス。仕様面の選択肢は豊富とは言えませんが、サイジングは感動するくらい緻密です。確固たる信念を持ってスーツ作りをされており、波長が合えばここ以外では仕立てる気がしなくなります。縫製レベルや高度なサイジングを考えるとロロピアーナのSuper130's以上、ドーメルのアマデウスシリーズやスキャバル、アリストンなど高級生地の仕様にも十分に耐えられます。
少々高価でもいいスーツが欲しい、と言われたらまずお勧めするお店です。
 
 
②Gentry
大阪の本町に店舗を持つお店でヴィンテージ生地専門店です。新柄も扱うことが可能ですが、何と言ってもヴィンテージ生地の豊富さがウリです。イージーオーダーから完全手縫いのフルオーダーまで、顧客のニーズに合わせて縫製レベルを変えています。生地の面白さに惹かれた、という顧客が多いようです。
店主はたいへん気さくな方で、私はスーツ以外にもかかわりを持っています。
 
③テーラー&カッター
南青山にお店を構え、デザイナー出身の店主により非常にエレガントなスーツを作ってもらえます。私の好みは、かっちりしたブリティッシュスタイルでありながらデザイン的に尖ったもの、なのですが、ここの型紙(パターン)はその究極の形だと思います。
パターンオーダーとフルオーダーが選べますが、パターンオーダーでも縫製は並のクオリティではありません。スーツの本質に関わる肩回りのデザインやサイジングの自由度はかなり魅力的に感じます。
フィッターである店主の有田さんはとても気さくな方で、ご自身のポリシーをしっかりとお持ちでありながら顧客のニーズにも柔軟であることが会話からうかがい知れます。
価格はデザインや縫製、店主のカウンセリング(?)を考慮すれば適正だと思えます。私見ですがパターンオーダーなら、カノニコのSuper110's、ハリソンズのフロンティア、ドーメルのアマデウス365あたりが良いと考えています。
 
④ユニバーサルランゲージメジャーズ
紳士服大手の青山商事を経営母体に持つことで、大規模な生地仕入れと生産が可能です。中国製ですが縫製レベルは高く、結果としてハイコストパフォーマンスを実現しています。
流行を追ったものからクラシックなものまでパターンをそろえていますが、いずれもデザイン的には秀逸と言えます。
全国チェーン店ですので店員さんはさまざまですが、割とファッションセンスの高い方が多いように思います。唯一のネガは、生地の選択肢が少ないこと、でしょう。物理的には少なくないのですが、2段階ある縫製レベルがある程度生地で決まってしまうので、縫製レベルを固定すると選択肢は約半分になってしまいます。
とは言え、予算は多くないが誰が見てもいいスーツを着ている、と思われたい、という方には真っ先にお勧めしています。
 
カジュアルウエアであれば、この店(ブランド)でしか買わない、ということは稀だと思います。理由はお店(ブランド)によって強みが異なるからでしょう。
 
私は同じ理由でオーダースーツ店を使い分けています。
 
 
にしのさんに触発されて、同じテーマで記事を書くことにしました。
私もカスタムメイドスーツ(オーダースーツ)のお店を選ぶポイントは大きく分けて以下の4つだと思っています。
 
1.型紙(パターン)※フルオーダー以外
2.縫製と副資材
3.店員さん(フィッター)
4.価格帯
 
1.型紙(パターン)とは、デザインを具体的な形に落とし込んだものです。
フルオーダーであれば一人ひとりに合ったものを一から作るのですが、パターンオーダー、イージーオーダーでは決まった型紙があり、それがお店やブランドの特徴にもなります。したがって、どんなにサイズ変更をしても変えられない部分です。
 
例えば、肩先が反り上がったブリティッシュスタイルが好みであれば、アメリカンスタイルのポールスチュアートではなく、ブリティッシュスタイルのティモシーエベレストを選ぶべき、というものです。
 
 
サイジングのためのゲージ服があればそれを着てみることで、そのお店(ブランド)の型紙が分かりますので、面倒ですが色々なお店で試着してみることが重要です。
 
 
2.縫製と副資材(特に芯地)について。なかなか目に見えにくい部分ですので判断しづらい部分ですが、ある程度価格に比例していると考えて良いと思います。例えば、ロロピアーナのSuper130's生地で2ピーススーツが9万円のお店(ブランド)もあれば18万以上のお店(ブランド)もあります。価格差は大きいですが、着心地と耐久性も相当の差がありますので、軽視はできません。
 
 
3.店員さん(フィッター)もかなり重要です。個人的には、スーツが好きで、色々なスーツを着分けている方が良いと思います。どの部分をどれくらいサイズ変更するとどのように変わるか、など豊富な経験に基づくアドバイスも受けられるからです。あとは、店員さんの性格ですね。オーダーする際には細かい部分まで意思疎通が必要となります。時にはパーソナルな情報を提供しながら判断してもらうこともありますので、一人の人として付き合えるような方が理想です。
 
 
4.価格帯は難しいです。スーツは生地代と縫製費用(副資材含む)で構成されており、既製服ではそれがバランスよく配分されていますが、オーダーではどちらかを重視することができてしまうからです。
 
例えば、ミシン縫製の工場を使ってイタリアの名門ロロピアーナのSuper130's生地でも9万円で作れるお店と、国内最高峰のハンドメイド縫製の工場を使ってノーブランドの国産生地でも10万円するお店があるとします。
一般的には価値が分かりやすい前者を選ぶと思います。確かに最初は満足感が高いと思いますが、着こむほどに後者が納得感が高くなっていきます。理由は前述のとおり、縫製と副資材が着心地と耐久性に影響が大きいからです。
 
とは言え、ノーブランドの国産生地に10万円出す人は稀だと思いますので、良い縫製には良い生地、そこそこの縫製にはそこそこの生地、といった縫製レベルに適合する生地レベルの範囲があるように思います。むやみやたらに高価な生地を勧めてくるお店は考えものです。
 
最後に、にしのさんがおっしゃっているとおり、1着目から完璧なものは仕立て上がらないと私も思います。しかし、オーダーするお店を的確に選べば、100点とはいかなくても90点くらいには持っていけると思います。

ラペルはいつもどおりのピーク。

店主の有田さんは尖りすぎているのがあまりお好きでないようで、少し丸められた剣先です。

 

コンケーブされたショルダーは平置きでもある程度認識できます。

 

袖先フレア、拝みボタンの一つボタン、スラントポケット(チェンジポケット付き)も前回と同じです。本切羽、本水牛ボタンは標準装備です。

 

裏地はリアブラウンダンスフォード。今回はキュプラ100%となり、最も光沢のある無地としました。

今回は要望して生地ブランドのラベルを付けてもらいました。

 

 

シャープなフォルムのベスト。

胸囲を前回から-1.0cmとしたことでフィット感が向上しました。

 

 

背裏は表生地とのマッチングを考えてブルーグレーの無地としました。

こちらもリアブラウンダンスフォードのもので、キュプラにレーヨン混です。

 

私は流行りをあまり意識せずにシルエットや仕様、生地の色柄を選んでいますが、丁度ブルーグレーやグレンチェックは流行りのようですね。

 

あ、流行りが終わってももちろん着用しますよ。

(ネクタイ:フェアファックス、シャツ:メーカーズシャツ鎌倉)

 

実例紹介第22弾です。

テーラー&カッターの第2弾でもあります。

前回は光沢感あふれるイタリアのカノニコでしたので、反対に光沢感は控えめでもしっかりした生地にしてみたいと考えていました。

 

そこで、カノニコと同価格のイギリス生地、ハリソンズのフロンティアから選ぶことに。色柄は手持ちにないものとして、ブルーグレーのグレンチェックがあれば、と思っていたら丁度良いものが見つかりました。

3シーズン向けということですが、ウエイトは300g/m。

イタリア生地であれば厳寒用ですね。

光沢はかなり控えめ。ハリソンズでももっと光沢のある生地もあるのですが、これくらいが個人的にイギリスっぽい気がします。

 

(裾幅23.5cmのフレアパンツにT&Cオリジナル袖先フレア。)

 

 

今回はサイジングも少々変更しました。

 

ラペル幅:8.5cm→9.0cm

肩パット:薄→並(コンケーブ強調)

ベスト胸囲:-1.0cm(フィット感向上)

袖丈:左右とも-0.5cm

 

フィット感はさらにアップ。

余程の体型変化がない限り、これがベストと言えます。

 

仕様等の詳細は後日。

 

ユニバーサルランゲージメジャーズ2017AW(秋冬物)の生地をすべて見てみたいと思い、2時間かけて見てきました。

 

その中で良いと思ったのがこの4つ。

 

①左上はロロピアーナのSuper130's。

グレーがかかったネイビーに赤の チェックが入ったもの。

②右上は同じくロロピアーナのSuper130's。

グレーにターコイズのチェックが入ったもの。

③左下はカノニコのSuper110'S。

グレーがかかったネイビーにオルタネイトのピンストライプが入ったもの。

④右下はドラゴのヴァンテージSuper130's。チャコールグレーに控えめなグレンチェックとオレンジのオーバーペーンが入ったもの。

 

 

①は色味は悪くなかったものの、ロロピアーナらしい光沢感があまりありません。

②はかなりオシャレな柄ですが、着れるシチュエーションが相当限られそうな気がします。

③は色柄はたいへん良かったのですが、秋冬物としては薄手の240g/m。

④はオシャレ度で言えば高くないのですが、さりげなさが悪くない感じ。

 

最近は、オシャレ度が高い反面アイテムやシチュエーションを限定するような生地よりも定番生地に近いものに目が行くようになりました。

 

ある程度の手持ちの色柄が揃ってきたこともありますが、汎用性の高い生地の方がコーディネートの楽しみがある、と感じるようになってきたことが最大の理由だと思います。

 

ちなみに、ユニバーサルランゲージメジャーズではカノニコ、レダ、ドラゴは2017AWについてはハンドメイドが選べず、マシンメイドのみの対応です。

しかし裏ワザで、カノニコ、レダの2016AWモデル、ドラゴのこの生地のみ、ハンドメイドが選択できるようです。

 

各生地共通で改善された点としては、

・以前お伝えしたBR(ブリティッシュ)モデルが待望の本台場化したこと

・BR(ブリティッシュ)の型紙がハンド、マシン共通になったこと

・ラペル幅が5mmであれば調整可能であること

 

が挙げられます。

 

ご参考まで。