ネクタイの構造で最も贅沢なものが7つ折りです。
英語で言うと、セブンフォルド、イタリア語ではセッテピエゲ、となります。
全てを表の生地で作るため高価になり、1万円を切る製品は滅多にありません。
セッテピエゲは現在2本所有しているものの、実は着けたことがないんです。
こういうもののタイミングって難しいです。






実例紹介第23弾です。
ユニバーサルランゲージメジャーズの第2弾でもあります。
遠目には無地のチャコールグレーですが、実はオレンジのペーンが入ったグレンチェックです。
生地は、イタリアのドラゴ。同社としてはポピュラーな生地グレードであるヴァンテージSuper130'sです。
イタリア、Super130'sと聞けば、光沢感ありありの生地を思い浮かべてしまいそうですが、これは落ち着いた艶感です。
前回はいわゆるA5サイズとしていたのですが、肩回りが少々窮屈に感じていたので、着丈と袖丈は同様にしてA6サイズとしました。結果、僅かに横方向にゆとりが出たことで、ソフトな着心地になりました。
また、幅の広さが気になっていたラペルは±5mmの調整が可能となりましたので、-5mm(9.5cm→9.0cm)としました。
チェック柄の生地ですが、見た目はほぼ無地ですので暖色系のネクタイやシャツと合わせるための1着としています。
ユニバーサルランゲージメジャーズは生地ブランド・グレードによって、マシンメイドとハンドメイドの工場とを使い分けています。
ドラゴはマシンメイドの工場のはずですが、この生地は例外的にハンドメイドの工場だそうです。
詳細は次のページで。
私はスーツをオーダーする場合は、パンツの裾が広がるフレアの仕様にしています。
流行りとは逆行していますが、こちらがエレガントに見えると思っています。
とは言え、誰が見ても 「裾が広がっている」 と思われるような極端なものではなく、言われれば分かる、くらいの程度にしています。
試行錯誤した結果、膝幅21cm、裾幅22.5cm、が丁度良い、との結論に達しました。
これを仮に、膝幅と裾幅を同じ22.5cmにしてもフレアっぽくは見えます。これは一般的にストレートと謳っているパンツでも若干裾に向けて絞り込まれたテーパードだからです。
パンツのシルエットは 「膝幅で決まる」 と言われています。
膝幅は美しさを重視し、
太腿の部分のワタリは体型に合わせ、
裾幅は好みに合わせる。
そんなサイズ感で良いのではないでしょうか。
コストパフォーマンスの高さで定評のある、ユニバーサルランゲージメジャーズ。
評価が高い理由の一つに、少しずつスーツレベルを上げていること、が挙げられます。
今までに私の知る限り、この1年で以下のようなレベルアップがありました。
・袖ボタンの5つ選択可
・ラペル幅の+-5mm調整可
・マシンメイドモデルがハンドメイドモデルの型紙へと進化
・マシンメイドモデル(ハーフ毛芯)がオプションでフル毛芯選択可
・一部モデルのみに採用されていた本台場の全モデルへの採用
今回のレベルアップは、裏地の選択の柔軟性。
標準仕様だと、胴裏(メインの裏地)と袖裏(袖部分専用の裏地)が別々になっています。
しかし、袖裏は胴裏に対して選択肢が少なく、胴裏をペイズリー等のオシャレ柄にしても、袖裏はストライプ柄になるなど、繋がりが良くありませんでした。
これが最近になって胴裏と共取り(同一生地)にできるようになったとのことです。
これ、結構大きいです。
また一段と同ブランドの評価が上がりました。
ラペルはいつもどおりのピーク。
店主の有田さんは尖りすぎているのがあまりお好きでないようで、少し丸められた剣先です。
コンケーブされたショルダーは平置きでもある程度認識できます。
袖先フレア、拝みボタンの一つボタン、スラントポケット(チェンジポケット付き)も前回と同じです。本切羽、本水牛ボタンは標準装備です。
裏地はリアブラウンダンスフォード。今回はキュプラ100%となり、最も光沢のある無地としました。
今回は要望して生地ブランドのラベルを付けてもらいました。
シャープなフォルムのベスト。
胸囲を前回から-1.0cmとしたことでフィット感が向上しました。
背裏は表生地とのマッチングを考えてブルーグレーの無地としました。
こちらもリアブラウンダンスフォードのもので、キュプラにレーヨン混です。
私は流行りをあまり意識せずにシルエットや仕様、生地の色柄を選んでいますが、丁度ブルーグレーやグレンチェックは流行りのようですね。
あ、流行りが終わってももちろん着用しますよ。
(ネクタイ:フェアファックス、シャツ:メーカーズシャツ鎌倉)
実例紹介第22弾です。
テーラー&カッターの第2弾でもあります。
前回は光沢感あふれるイタリアのカノニコでしたので、反対に光沢感は控えめでもしっかりした生地にしてみたいと考えていました。
そこで、カノニコと同価格のイギリス生地、ハリソンズのフロンティアから選ぶことに。色柄は手持ちにないものとして、ブルーグレーのグレンチェックがあれば、と思っていたら丁度良いものが見つかりました。
3シーズン向けということですが、ウエイトは300g/m。
イタリア生地であれば厳寒用ですね。
光沢はかなり控えめ。ハリソンズでももっと光沢のある生地もあるのですが、これくらいが個人的にイギリスっぽい気がします。
(裾幅23.5cmのフレアパンツにT&Cオリジナル袖先フレア。)
今回はサイジングも少々変更しました。
ラペル幅:8.5cm→9.0cm
肩パット:薄→並(コンケーブ強調)
ベスト胸囲:-1.0cm(フィット感向上)
袖丈:左右とも-0.5cm
フィット感はさらにアップ。
余程の体型変化がない限り、これがベストと言えます。
仕様等の詳細は後日。
ユニバーサルランゲージメジャーズ2017AW(秋冬物)の生地をすべて見てみたいと思い、2時間かけて見てきました。
その中で良いと思ったのがこの4つ。
①左上はロロピアーナのSuper130's。
グレーがかかったネイビーに赤の チェックが入ったもの。
②右上は同じくロロピアーナのSuper130's。
グレーにターコイズのチェックが入ったもの。
③左下はカノニコのSuper110'S。
グレーがかかったネイビーにオルタネイトのピンストライプが入ったもの。
④右下はドラゴのヴァンテージSuper130's。チャコールグレーに控えめなグレンチェックとオレンジのオーバーペーンが入ったもの。
①は色味は悪くなかったものの、ロロピアーナらしい光沢感があまりありません。
②はかなりオシャレな柄ですが、着れるシチュエーションが相当限られそうな気がします。
③は色柄はたいへん良かったのですが、秋冬物としては薄手の240g/m。
④はオシャレ度で言えば高くないのですが、さりげなさが悪くない感じ。
最近は、オシャレ度が高い反面アイテムやシチュエーションを限定するような生地よりも定番生地に近いものに目が行くようになりました。
ある程度の手持ちの色柄が揃ってきたこともありますが、汎用性の高い生地の方がコーディネートの楽しみがある、と感じるようになってきたことが最大の理由だと思います。
ちなみに、ユニバーサルランゲージメジャーズではカノニコ、レダ、ドラゴは2017AWについてはハンドメイドが選べず、マシンメイドのみの対応です。
しかし裏ワザで、カノニコ、レダの2016AWモデル、ドラゴのこの生地のみ、ハンドメイドが選択できるようです。
各生地共通で改善された点としては、
・以前お伝えしたBR(ブリティッシュ)モデルが待望の本台場化したこと
・BR(ブリティッシュ)の型紙がハンド、マシン共通になったこと
・ラペル幅が5mmであれば調整可能であること
が挙げられます。
ご参考まで。