袖先フレアにするには肘を絞って袖先を広げるだけでは?
いえいえ、そんな簡単なことではありません。
肘を極端に絞ると着心地が損なわれますし、中のシャツが圧迫されて皺だらけになる恐れもあります。
ですから肘幅は体に合わせておいて、袖回りを何とかする、と考えるのが良いと思います。

手持ちのスーツで一番フレアに振ったサイジングはマーティンソンのベージ生地のもの。しかしフレア感はあまりないです。サイズを計ると、
袖幅15.5cm、肘幅(袖先から25cm)16.5cm
通常だと袖幅は14cm程度ですので、これでも大分広げたのですが、まだ袖幅よりも肘幅が広いようです。

では、見た目からかなりフレア感を感じるテーラー&カッターはというと、
袖幅17cm、肘幅(袖先から25cm)16.5cm
ちゃんと袖幅が肘幅よりも広くなっています。しかしその差はわずか。
ここまでフレア感を感じるのは、実は通常は指定できない袖と肘の中間地点のサイジングにありました。
袖先から15cmの位置の筒幅を計ると、テーラー&カッターは15cm、マーティンソンは16cm。
つまり、マーティンソンが肘から袖にかけて徐々に狭まっているテーパード(フレアにしたつもりでも)であるのに対して、テーラー&カッターは一旦狭まってから反対に広がっているんですね。
改めて数値を書くと、
マーティンソン:袖から15.5cm、16cm、16.5cm
テーラー&カッター:袖から17cm、15cm、16.5cm
テーラー&カッターの袖は、通常のスーツとはパターンが大きく異なるのがお分かりいただけるかと思います。
テーラー&カッターの袖フレアはやはり只者ではありませんでした。


































