ラペルはピーク。形状は指定できませんが、幅は流行に左右されない8.5cmに指定しました。
スラントポケットの角度は1パターンのみ。高低差は6cm、と少し強めの角度。
店内にあった、他のお客さんの仕上がりスーツにチェンジポケット付があったため尋ねてみたところ、すんなり付けてもらえました。特殊な仕様ではない、ということでしょう。
フレアな袖口。肘から徐々に広がるのではなく、袖付近のみ広がっています。通常の型紙では再現できないデザインです。
内ポケット周辺。フラップは三角の一般的なものですが、本水牛ボタンとチケットポケットが付いています。汗止めやD閂はありません。
イギリスの本場と同じ台場なしの仕様です。
シンプルなラベル。生地ブランドのラベルは付いていませんでした。
裏地はリアブラウンダンスフォード。派手な柄が多い中、シンプルでありながらきっちりと主張するソラーロ(玉虫色)の無地。
ブルー(メイン)×ピンクで、上品な光沢を放っています。ちなみにこの裏地、裏面を使うとピンク(メイン)×ブルーとなります。
拝みボタンのフロント。通常の留め方もできます。
袖は本切羽。
ボタンホールは袖口のカーブに合わせて45°の傾斜がついています。
フロントカットがシャープなベスト。
胸ポケットと腰ポケットが両方にあります。
標準は襟付きですが、ここはシンプルに襟なしで。
背面はオーダーらしくベルトなしです。背面と裏面の生地は同一になっているので、背面の色味が派手にならないようにジャケットとは異なる濃紺無地としました。
ボタンフライ。
お客さんの5割はこの仕様にされるそうです。
パンツのポケットのみD閂が付きます。
サスペンダーが付けられるボタン。
要否を尋ねられたので付けておきました。
パンツの裾仕上げの部分。
ジャケットの裏に付いていなかった代わりに、明らかに生地ブランドが読めるように生地耳を使ってあります。
このような見えない部分への気遣いはさすがだと思います。
フォーマルユースに備えてオリジナルのポケットチーフも入手しました。
遠方であるためなかなかお店に行けませんが、何とか機会を作って2着目を作りたい、と思うスーツです。